会場には食事やスイーツのブースが並んでいます。アロハ豆腐のお豆腐やスイーツ、ヨーグルトランドのヘルシーヨーグルト、マハロウォーターのボトルウォーター、アロハカフェによるアンダギやお寿司…と、種類もいろいろ。それらの売上がAloha for Japanを通じて日本へ送られるのです。

　特設ステージでは、様々なハワイのミュージシャンがパフォーマンス。オープニングにはほら貝の音色が響き渡り、おごそかなチャントからスタートです。最初は、ハワイ王朝の血を引く大御所ミュージシャン、パラニ・ヴァーン＆キングズ・オウンの演奏から。日本への熱いメッセージとともに、やさしい歌声が響きます。日系移民が歌っていたというホレホレ節や、加山雄三さんのナンバーなどを日本語で披露してくれる場面もあり、感動的。さらに、パラニ氏の娘さんであり、元ミス・アロハフラでもあるカイリヒヴァ ”ヒヴァ” ヴォーン・ダーヴァルさんのフラもあり、観客を魅了していました。

　その後も、次々と華やかなステージが続きます。まずは14歳のウクレレ少年レオくんが、弟のマイケルくんと一緒にすばらしい演奏を披露。彼らの親戚は福島や茨城にいて、今もたいへんな想いをされているのだそうです。日本へ向けての熱い想いが、観ている側にも伝わってくるようでした…。

　続いて、ヒューマンビートボックスのジェイソン・トムさんらが温かいパフォーマンスを披露。ロコ・ミュージシャンのジェラミー・ヒロカワさんのステージも、素晴らしかったです。

　また、ステージではラッフルチケットもチャリティの一環として販売されていました。1枚1ドルのチケットで、そこに番号が書いてあり、抽選で商品が当たるこのチケット。商品は、ジェイク＆ブルースのサイン入り写真やアイスクリームなどの商品券から、ホテルの宿泊券まで商品はさまざま！ チャリティということで何十枚も購入する方もいたようです。

　ホテル内にある「ラウレア・スパ」のみなさんによる、チャリティ・マッサージも大盛況。ホテルのロビーでのマッサージでしたが、そのマッサージ料金がそのまま募金になるということで、行列ができるほどの人気ぶりでした。愛にあふれたマッサージは、みなさんの体だけでなく心もほぐしているようでした。それにしても、休みなくマッサージしながら笑顔を絶やさないセラピストさんたち、とてもステキでした。

　また、このイベントは、日本のアーティストGACKTさんらによる「SHOW YOUR HEART基金」の全世界街頭募金活動もサポートしていました。SHOW YOUR HEARTオリジナルTシャツを用意し、その売上を募金に充てるということで、多くのお客さんが募金をしてTシャツを手にしていました。

　会場では、ハワイを代表するファミリー・バンドであるマノアDNAのDADことロイド・カワカミさんも発見。「日本には僕たちのファミリーや友だちがたくさんたくさんいるんだ。今回の震災は本当に心が痛むけれど、僕たちができることをやらなくちゃね。近いうちに、日本に行く予定もあるんだ。みんなでがんばりましょう！」と温かいメッセージをいただきました。

　約5時間にもおよんだイベントのラストを飾ったのは、パシフィック・ビーチ・ホテルにあるウクレレスタジオ「ユーク・ボックス」のブルース・シマブクロさん。最後まで、日本へ向けての愛とアロハに満ち溢れた、温かなイベントをありがとうございました。参加されたみなさん、お疲れさまでした！

　この日の義援金はすべて、Aloha for Japanを通じて日本の被災者の皆さんへと送られるとのこと。ちなみに、義援金の号合計は$8,588.30にのぼったそうです！（※SHOW YOUR HEART基金の$2,500を含む）　ハワイでは今、こういったチャリティイベントが本当にあちらこちらで行われています。ハワイからのLove ＆ Alohaは、きっと日本へ届くはず。そう信じて、ハワイの私たちもがんばっていこうと、気持ちが新たになった夜でした。