ワイキキとアラモアナがお祭り一色に染まるイベント「まつりインハワイ」が今年も開催。6月10日（金）から12日（日）の3日間、環太平洋地域から毎年何千人もの参加者が集まり、国際色豊かな文化交流が行われました。今回で第32回を迎えたお祭りに、アロハストリート編集部も行ってきましたー！

カラカウア大通りブロック・パーティー

　初日の6月10日（金）は、ワイキキのど真ん中、DFSギャラリア・ワイキキの目の前にあるカラカウア大通りを通行止めにし、様々なフードブースやショップ、パフォーマンス・ステージが登場。ファミリーやグループ、日本からの旅行者も大勢訪れ、普段は車が行き交う大通りも、ひとの熱気でいっぱいに！ 時折雨が降りましたが、みんな「なんのその」で楽しんでいる様子でした。

　今年は日本の震災復興支援のため、チャリティTシャツを販売するブースも多く出展していました。こちらはハワイのローカルアーティスト、ボブさんです。日本をイメージして特別に作られたTシャツは、日の丸の赤と折り鶴のデザインが素敵！ このTシャツのために日本人以外のお客さんがたくさん並ぶ様子に、なんとなく私もうれしい気持ちになります。Tシャツは売上の一部が寄付されるそう。

　フラハラウをはじめ、和太鼓のパフォーマンスグループなど、日本からも多くの団体が参加。ステージのMCで震災のことにも話題が触れられ、会場から温かい拍手で迎えられていました。華やかで力強いパフォーマンスに、歓声が起こります！

　場所は南の島ハワイですが、人情あふれるブロック・パーティーは、日本の伝統文化である夏祭りを思い出しますね…。お祭りって、やっぱりうれしくて楽しい！ 様々な国の人たちが一緒に楽しむお祭りは、ハワイならではの伝統行事です。来年の旅行プランに、ぜひオススメします！

３日間のクライマックス！まつりパレード

　アロハ！ ここからはメグミがレポートします。
　さて、まつりインハワイのフィナーレを飾るのが、ワイキキはカラカウア大通りの「まつりパレード」。最終日となる6月12日（日）、パレード開始の17：00前になると、沿道には毎年楽しみにしているロコのファミリーやカメラを抱えた旅行者など、多くの人が集まっていました。

　ホノルル警察の先導で、いよいよパレードがスタート！ フラや伝統芸能のチームなど、この３日間のまつりインハワイに参加したグループが次々と登場。沿道に手を振りながら笑顔で行進します。日本をはじめ、環太平洋諸島から多くの参加者を誇るお祭りだけあり、さまざまな郷土衣装を見ることができるのです。

　こんなアクロバティックな縄跳び「ダブルダッチ」を披露するグループも。軽々と繰り出されるいくつもの妙技に、沿道の観客も大盛り上がり！ 拍手喝采が起きていました。

　ポワンポワンとトロピカルな音色が近づいてくると思ったら、スチールドラムのバンドが！ スチールドラムは、カリブ海の国、トリニダード・トバゴで生まれた楽器。ドラム缶を使った打楽器で、透明感ある独特の音色が南国気分をかきたてます。ノリのいいリズムと明るい音色に、つい自然と体が揺れてしまいます。音楽があればどこでも踊ってしまえるのも、ハワイのいいところですよね。

　威勢のいい太鼓の音とともに、巨大な御神灯が近づいてきました。こちらは、まつりパレードのハイライトとなる「能登キリコ」。大勢の体格のいいロコに担がれ、ゆっくりとカラカウア大通りを進みます。こうした各地の郷土祭りが少しずつ楽しめるのも、まつりパレードの醍醐味です。この能登キリコが過ぎていくと、まつりパレードも終了です。

　東日本大震災の発生から約３カ月。さまざまな想いを抱えての開催となった今回のまつりインハワイは、日本とハワイの絆の強さを再認識させるイベントだったように思います。太平洋に浮かぶ小さな島々の、それぞれの文化が途絶えることなく継承されていくことの大切さ、またそれぞれの島々が、ひとつの海でつながっていることのあたたかさを感じさせる3日間となりました。来年はどんなイベントになるのか、今から楽しみです！