本場のフラに触れ・学ぶ濃密な3日間

本場のフラに触れ・学ぶ濃密な3日間

有名クムフラから直接学ぶワークショップ&イベント「フラ・カンファレンス」開催。フラナビゲーターのヌイ・ダイスケさんがレポートします!

公開日:2013.05.30

更新日:2017.06.14

ハワイのイベント・レポート

 4月26日から約1カ月にわたって開催された、ハワイを彩る音楽とフラの祭典「メレ・メイ」。その一環として、5月17日(金)〜19日(日)、ハワイを代表するクムフラから直接フラを学ぶことができるワークショップ&イベント「インターナショナル・ワイキキ・フラ・カンファレンス」がありました。連載コラム「ヌイ・ダイスケのフラナビ・コラム」でもお馴染み、フラ・ナビゲーターのヌイ・ダイスケさんによる、3日間のイベント・レポートを、ぜひご覧ください!

 Aloha Kakou!
 フラ・ナビゲーター Nui Daisukeです。

 5月17日から3日間、ワイキキにはたくさんのフラ・ダンサーが集まっていました。インターナショナル・ワイキキ・フラ・カンファレンスが開催されていたからです。フラの聖地ハワイでフラを学び、踊り、交流できる場として人気を集めるこのイベントに参加するために、今年も日本から多くのフラ・ダンサーが集まりました。米本土やカナダ、ヨーロッパ、アジアからのフラ・ダンサーも参加する国際的なイベントですが、大半を占めるのがフラ・ダンサー人口の多い日本からの参加者ということもあり、カンファレンスでのすべてのワークショップに日本語通訳がつくというのが特徴のひとつです。かくいう僕も例年通り、今年も通訳として参加していました。

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 カンファレンスのメイン会場はハワイ・コンベンション・センター。参加者はここで3日間、合計8枠のクラスを受けることができます。しかも各時間枠ごとに10クラス用意されていて、そのなかから選択できるという仕組み。アウアナ(現代フラ)、カヒコ(古典フラ)、それぞれ初級、中級、上級とレベル別に分かれ、2時間のセッションで著名なクムフラから直接1曲の振り付けを習うことができます。参加者はクムフラの好みや、課題曲の好みによって選んだクラスを、あらかじめオンラインで登録するのですが、人気のクラスは早いうちに定員になってしまいます。

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 通訳をしていておもしろいのは、先生によってフラのスタイルや教え方もそれぞれなこと。どのクラスからも学ぶことは多いと思いますが、やはり相性というか、受ける側の好みによって満足度は違ってきそう。たとえば、静かにじっくりと進めていく先生がいれば、ジョークを織り交ぜながら楽しい雰囲気で進めていく先生もいますし、ひたすら踊らせる先生がいれば、話が長い先生もいます。自分に合った先生に出会えたらラッキー、という感じです。

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 僕が通訳担当したクラスでいうと、初日が上級アウアナのカイリヒヴァ・ヴォーンさん、曲はハワイ島をたたえるモク・オ・ケアヴェ。上級だけあってなかなか難しそうな振り付けでしたが、クラスの後半は習ったばかりの振り付けでミス・アロハ・フラごっこ(笑)をみんなでしたりして、陽気な彼女のクラスは終始笑顔が絶えませんでした。
初日2つ目のクラスは、ラアラカプ・レンチャンコさんのオリ(詠唱)初級クラス。こちらは詠唱のスタイルやテクニックについてのデモンストレーションが主な内容。発声、声のコントロールのしかたをほんの少し学ぶことができました。

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 2日目、最初はメリー・モナーク・フラ大会出場でおなじみのクムフラ、ケアヴェ・ロペスさんの中級アウアナ「クムカヒ」。アップテンポの曲でモーションも多く、こちらも少々ハードルが高いものでしたが、彼のウクレレと生歌でのレッスンは贅沢な体験だったはず。続いてベテラン・クムフラ、リリノエ・リンジーさんの上級アウアナ、静かにじっくりと教えるタイプの彼女は、「プア・ママネ」という古いフラ・スタンダードをイプヘケという打楽器でビートを打ちながらのレッスン。最後はジョアン・リンジーさんの中級アウアナ。ご高齢にも関わらずとてもシャキッとした方で、ご自分の教室では昔ながらの厳しい先生なのだろうな、と想像させる、ひたすら踊らせて身体で覚えさせるタイプでした。

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 3日目はサリー・ヨーザさんの初級カヒコと中級アウアナ、カヒコのほうはカラーカウア王をたたえる古典フラ、アウアナはウリウリという楽器を使うフラ、どちらのクラスも先生のエネルギッシュなキャラでグイグイ進める、大変だけど楽しめるタイプのレッスン。そしてもうひとつはトレーシー・ロペスさんの中級アウアナ。とてもやさしそうな彼女のレッスンはリラックスした雰囲気のなか、彼女のウクレレと生歌で踊れるものでした。

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 インターナショナル・ワイキキ・フラ・カンファレンスに参加する人たちの一番の目的は、フラ・ソングを習って新たなレパートリーを増やすこと。でも得られるのはそれだけではないようです。僕が話をした参加者のなかには、ハワイの先生や先生が連れてきたお弟子さんが踊るのを直接見ることができること、クムフラと直接言葉を交わしてコミュニケーションできる機会があること、そして海外や違う地域のフラ友だちができること、なども楽しみのひとつだったようでした。

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 ワークショップ以外にも、ランチタイムにはハワイアン・バンドの生演奏ステージと、それに合わせてカジュアルな雰囲気のなかで楽しげに踊る地元のフラダンサーを見て楽しんだり、夕方のワイキキのビーチサイドやプールサイドに設置されたステージで、習った曲を踊る発表会的な機会も用意されています。そんなフラ三昧の時間のなかで、言葉にならない気づきや学びを得ることができた、と僕が話した参加者の方々は口をそろえて感想を語ってくれました。

 この贅沢なイベントは、これからも続けて開催されていく予定とのこと。みなさんも、ぜひ本場ハワイでフラ三昧のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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