注目アーティストが集結！ウクレレを世界へ
ウクレレ・ミュージアム建設を目的とした「ウクレレ・ミュージアム・ファンドレイジング・コンサート」が5月23日（金）に開催されました。その様子はこちら！
公開日：2014.06.01
更新日：2017.06.14
アロハ！ ヨリエです。
ハワイと日本のミュージシャンが集結するウクレレの祭典「ウクレレ・ピクニック・イン・ハワイ」が今年も華やかに開催されました。そのイベントの一環として行われ、昨年に続き第2回を迎えた「ウクレレ・ミュージアム・ファンドレイジング・コンサート」は、「ウクレレ・ピクニック・イン・ハワイ」の前々日、5月23日（金）に開催。会場のハワイ・プリンスホテル・ワイキキにはハワイで活躍するミュージシャンが集まり、心に残る素敵なステージを披露してくれました。
「ウクレレ・ミュージアム・ファンドレイジング・コンサート」は、オアフ島のカカアコ・ウォーターフロント・パークに建設を予定しているウクレレ・ミュージアムの建設費用を集めることを目的に開催されます。
主宰を務めるのは、サザン・オールスターズの関口和之さん。「ビートルズのジョージ・ハリソンは、“ウクレレを演奏する人で、ハッピーでない人は見たことがない”という言葉を残しました。ポルトガル発祥で、いまでは世界中で愛されるウクレレは、人と人を繋げる楽器。また、とてつもないポテンシャルがある楽器です。ウクレレ・ミュージアムの建設を通じ、ウクレレで奏でる音楽の素晴らしさをハワイから世界へ発信し、また、ハワイの伝統を子どもたちへと受け継いでいきたい」と語りました。
コンサート開始の前には、サイレントオークションが行われ、レアなウクレレが多数用意されました。なかにはジェイク・シマブクロのサイン入り、Kamakaのパイナップル型ソプラノモデルも。ファンにはたまらない一品ですね！
最初にステージに上ったのは、天才ウクレレ少年として注目されるアイダン・ジェームスくん。ウクレレを弾きながらかっこ良く歌う姿は、12歳とは思えない完成度です。自分で作詞作曲もするそう！
ベニー・チャン（左）＆バイロン・ヤスイ（右）のふたりは、ジャズ・ウクレレの第一人者。ベニー・チャンは、1960年代から活躍し、ハワイの音楽シーンではなくてはならない存在。トップクラスのベーシストとしても知られるバイロン・ヤスイとのデュエットによるジャズ演奏は、包容力たっぷりという感じで、いつまでも聴いていたい心地よさでした。最後に演奏した名曲「Sophisticated Hula」がとくに良かった！
昨年のコンサートに続き2度目の出演となるハワイの歌姫、ライアテア・ヘルムは、関口さんから出演を依頼された時にその場で迷わず「OK！」の返事をしたそう。以前、アロハストリートのインタビューでも「ハワイアンカルチャーを多くの人たちに広める手助けができるので、このイベントに参加することをとてもうれしく思います」と語っていた彼女。ブライアン・トレンティーノによるウクレレ演奏に合わせて歌った「The One They Call Hawaii」や「Amazing Grace」は鳥肌ものでした。
ライアテアの演奏中にスペシャル・ゲストとして登場し、華麗なフラを見せてくれたのは、マリア・シュナイダー。ふたりとも美しいだけでなく、気さくで愛溢れる雰囲気が本当に魅力的！ ハワイの音楽は、CDで聴くのも素晴らしいですが、やっぱりライブ演奏は格別ですね。温かい人柄がにじみ出るパフォーマンスにうっとり…心が洗われる気がします。
ラストを飾ったのは、関口さんも大ファンだというDon Tikiのみなさん。ハワイとアメリカ本土のミュージシャン＆ダンサーで編成されたグループで、ハワイアンやラテンなどさまざまなジャンルを融合したエキゾチカ・ミュージックで会場を盛り上げました。ピアノやドラム、キーボード、リード、パーカッションなど、いろいろな楽器の音色とボーカル、激しいダンスが混ざった彩り豊かなステージは独特の雰囲気で、観客を別世界へと連れて行きます…！ サルの鳴き声のようなジャングル・ノイズが響くと、本当にジャングルの真ん中にいるような気さえしてくるから不思議。
最後にはほかのミュージシャンたちも一緒にステージに上がり、日本から来ていた観客もダンスに参加！ この日初めてDon Tikiのパフォーマンスを観た私は、彼らのパワーに圧倒されっぱなしでした。
音楽を通じてミュージシャンと客席、ハワイと日本も一体となった素敵なイベントは、大盛り上がりのうちに幕を閉じました。ハワイの音楽を楽しみながら、未来のウクレレ・ミュージアム建設へ向けてサポートができるウクレレ・ミュージアム・ベネフィット・コンサート。来年の開催もぜひ期待したいですね！ 5月25日（日）に行われたウクレレ・ピクニック・イン・ハワイの様子も後日レポートしますので、どうぞお楽しみに！
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