ハワジュならこの人を訪ねよ!名物オーナー【神戸ジュエリー】

ハワジュならこの人を訪ねよ!名物オーナー【神戸ジュエリー】

ワイキキで30年支持されるハワイアンジュエリー店「神戸ジュエリー」のオーナーにインタビュー!リピーターが絶えないのはなぜ?

公開日:2016.03.27

更新日:2017.06.15

アロハストリート・インタビュー

移り変わりの激しいワイキキで約30年もの間支持されているハワイアンジュエリー店「神戸ジュエリー」。リピーターが絶えず訪れるこの店の名物オーナー、ジョー・ジョン氏にインタビューしました!彼の店が慕われる理由とは...?

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◎ジョー・ジョン
神戸ジュエリー、ナ・プア・ジュエリー
オーナー兼デザイナー

ワイキキにある「神戸ジュエリー」2店舗、姉妹店の「ナ・プア・ジュエリー」2店舗のオーナー。経営の傍ら、自ら接客、ジュエリーのデザインまで行う。日本語、韓国語、英語の3カ国語が堪能。豊富な知識と経験をもとに彼がデザインするカスタムジュエリーが支持され、オープンから約30年人気が絶えない。

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編集部:ハワイで約30年前に1店舗めのジュエリー店(※現在4店舗)をオープンする以前は、どのようなことをされていましたか?

ジョー・ジョン(以下ジョー):昔ですか? 何の経験もない、普通の人以下の人間でしたよ。毎日遊んでばかりいました。

編集部:え!? 「普通以下」だなんて(笑)。たとえばジョーさんのように3カ国語(韓国語、日本語、英語)を自由に使うことは、大抵の人にとって難しいと思いますが...ジョーさんの生い立ちを教えていただけますか?

ジョー:私の父親が韓国の国会議員でした。韓国や日本、LAなど、いろいろな土地で暮らしながら複雑な家庭環境で育ちましたが、父にはとても感謝しています。数多い来客をきちんとおもてなしする、礼儀正しく厳格な父に影響され、小さい頃に自然と接客の仕方を学びました。それはいまでも体に染み付いていますね。

編集部:なるほど、ジョーさんのフレンドリーでていねいな接客は、そんな幼少時に根付いているのですね。大人になり、どのような背景でハワイでジュエリー店をオープンしようと思ったのでしょうか?

ジョー:私が30歳くらいの時に、義理の姉からハワイで店をやらないかって、勧められて、半ばいやいや始めました。

編集部:はじめは乗り気ではなかったんですね(笑)。

ジョー:ええ。ただね、ジュエリーは昔から好きだったんですよ。最初はハワイアンジュエリーではなく、好きだったダイヤモンドや色石だけを集めて販売していました。いろいろな人の繋がりがあり、いまとは時代の違う当時は居眠りしながらでも1日に100個も売れましたから、売れた次の日は休んで遊びに行ったりしていました。

編集部:居眠りですか(笑)!いまでは朝から晩まで毎日お店に出て一生懸命接客しているジョーさんですが、その頃とは別人のようですね?

ジョー:そうですね。働く姿勢が変わった理由は、もちろん妻の協力と、娘と息子への責任にありますね。お店を開けて間もなく結婚し子どもができてからは、生まれ変わったように働きましたよ。

もうひとつは、マイレ先生というフラの先生と出会ったおかげです。日本でフラを教えていた有名な方で、ある時、彼女からハワイアンジュエリーを作ってほしい、という依頼がありました。ハワイアンジュエリーを作り始めたのは、それがきっかけ。どうせ作るなら、その歴史や意味をきちんと理解したうえで取り組もう、と思い立ち、勉強するうちに、その魅力にどんどんのめり込んでいきました。完成したジュエリーをマイレ先生がとても喜んでくださり、その評判を聞いたたくさんの人たちがハワイアンジュエリーを買いに来てくださるようになった延長にいまがあります。

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永遠の愛を意味するプルメリアのリングは結婚指輪として人気

編集部:素晴らしいですね。でもどうしてそれほどハワイアンジュエリーに魅せられたのでしょうか?

ジョー人の想いが込められている特別なものだ、ということが分かったからです。流行に左右されず、ずっと愛されているジュエリーはなかなかありませんよね。

ハワイアンジュエリーはもともと、王族が家族や大事な人へのメッセージを刻み、身に着けたことが起源と言われていて、一般の人の間では贈り物として普及しました。私も、もともとジュエリーを人にプレゼントすることが好きでしたので、通ずるものがあったのかもしれません。歴史だけでなく、素材やデザインの意味などを研究すればするほど、お客様にとって本当に意味のあるジェリーを作りたいと思うようになりました。

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素材、色、重さ、デザインをすべて自由に選べるカスタムジュエリー

編集部:ジョーさんのていねいな接客を見ると、そのお気持ちが伝わります。あれこれアドバイスする、というよりも、逆にお客様の話を聞いていらっしゃいますよね。

ジョー:ええ、お客様の状況が分からないと、正しいものをオススメできませんからね。カスタムなら、なおのこと。

お客様にお預かりしたお金で作るわけですから、じっくりと話を聞き、その人にとって一番必要な要素をジュエリーに取り入れたいと思っています。無限にある組み合わせでデザインするので、どれもその人のためだけの一点物ですよ。ハワイアンジュエリーを作るようになってからは、毎朝起きる度に、お客様と出会えることが楽しみになりました。みなさんとお話して、喜んでいただけるジュエリーを作ることが何より楽しみなんです。有り難いことに、ハワイ旅行の度に立ち寄ってくださる人たちばかりで...。ハワイアンジュエリーを通して得られるご縁に感謝しきれません。

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客と話しながらインスピレーションを受けたデザインを絵にしていく


編集部
:感謝の心...大事ですね。

ジョー:そうですね。ジュエリーを通して知り合うお客様とは、長い時間話をするおかげか、自然とプライベートでも仲良くさせていただいていますよ。

今日も、以前お店で出会ったお客様がまたハワイにいらしているので、妻を連れて一緒にディナーへ行く約束があります。妻は「二人だけの時間がほしい」と思うこともあるかもしれないですが(笑)。お客様が優先なのは変えられません。その分サポートしてくれる妻には、毎日感謝の気持ちを伝えています。お客様に対してはもちろん、家族やスタッフ、周りの人たちに心を込めて接する気持ちは、完成するハワイアンジュエリーにも表れると思いますから。

結局は、とことん人が好きなんですよ。

◎インタビューを終えて
店に来客がある度に取材を中断し、お客様のお話を聞いていたジョーさん。「ジュエリーを身につける人の気持ち」を何より大事にしていることは、親身な接客の様子からひしひしと伝わりました。冗談交じりにお話しする一方で、真面目で勉強家、仕事熱心な姿勢が垣間見える人柄に、信頼が厚いのも納得です!

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