アイランド・ミュージック ~話題のミュージシャンたち~ |
オハナ(家族)が作り出す美しきハーモニー Manoa DNA/マノアDNA |
オアフ島の閑静な住宅街マノア出身の、グッド・ルッキングな父と息子ふたりの3人グループ「マノアDNA」。さわやかなルックスと親子ならではの息の合ったハーモニーが、デビューCD「Follow Me」とともにハワイの音楽シーンで注目を集めている。グループ名の「DNA」は、遺伝子すなわち親子というイメージに直結するが、「ダディ(D)、ニック(N)、アレックス(A)の頭文字を取ってDNAとつけたら、たまたまうまい具合に医学的なDNAともマッチしたというわけです。もちろんメンバー全員同じDNAを共有していますからね、結束は固いですよ(笑)」(ロイド)。 名づけ親は、ロイドの妻のカーラさん。夫と息子たちのステージを、傍らでうれしそうに見守る彼女の姿が必ずライブ会場で見られるほど、4人家族は仲が良い。長男のニックは13歳でウクレレを始めるまでは「楽器といえば、学校で習う縦笛(リコーダー)しか手にしたことがなかったかも(笑)。でも父のバンド仲間が家で練習するときは、とても楽しかったのを覚えています。家の中にはいつもライブ・ミュージックがありましたね!」(ニック)。そして弟のアレックスは、2歳くらいから父がギターを弾くと、すぐにおもちゃのウクレレを持って来て真似をするようになり、見るだけでギターを覚えてしまったという。「父がギターを弾くのを真正面で見て、鏡を見るように真似したので、僕は左利きじゃないのに、ギターは左利き。その後ギターやウクレレ教室に行き、右でも弾けるようになったけれど、やっぱり長年鍛えた左の方がラクですね(笑)」(アレックス)。
息子たちはハワイの高校を卒業し、それぞれ米本土の大学に進学。「息子たちとグループを組むことが夢だったのか、と聞かれることも多いですが、1年前には考えてもいなかったこと。たまたま息子たちが大学の休暇でハワイに戻っていたときに、あるパーティで“息子たちと一緒に演奏しないか”と頼まれて、軽い気持ちで初めて3人一緒に演奏したんです」(ロイド)。それがきっかけで、1年のうちに2度の来日、ファースト・アルバム・リリースまでを駆け抜けた。
ハワイでは、古代からオハナ(家族)の絆が人間形成や社会形成の基本であると信じられてきた。新世代のコンテンポラリー・ハワイアン・ミュージック界に、オハナを象徴するグループが出てきたことは、意味のあるムーブメントでもある。 |
●今年のゴールデンウィークもお台場に登場! お台場ハワイ・フェスティバル 4月28日(土)~4月30日(月)13:30~、16:00~ ※各回約90分 場所:ヴィーナスフォート/パレットタウン 2階教会広場 出演者:マノアDNA、エイミー・ハナイアリイ、ジャッキー&ケハウ、ヴァンスK(司会) ⇒イベントの詳細はこちら www.venusfort.co.jp/hawai/index.html |
Manoa DNA 「Follow Me」 Roy Sakuma Productions, Inc.
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※アロハストリート2006年冬号に掲載した記事です。 |
公開日 : 2007年 4月 25日 |
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