ハワイ島ヒロ在住のフリーカメラマン/ライターが、ノスタルジックなヒロの町の様子を在住者ならではの視点で紹介していきます。
イシカワユウコ
報道カメラマンとして勤務後、退職。現在はハワイ島にて「フィジカル・セラピー」を学ぶかたわら、フリーカメラマン/ライターとして奮闘中。在職中とは違い「好きな写真を好きなように撮れること」が一番の幸せ。2008年9月に移住してきたばかりの「ハワイ島初心者」。揉んで、癒して、撮れて、書けて、歌って踊れる「高気圧ガール」が目標。
「田舎くさい」とか「垢抜けない」とか「つまらない」とか、時にはそういった評価をされてしまうこともあるヒロですが…。ヒロにだって、エッジの利いた「イケてる」人たちがちゃんといます。
東京やN Yの人気店にも負けないくらい素敵なデザインを常に発信しているお店が2軒。ヒロの住人たちがみんな、秘かに誇りに思っている大切な存在でもあります。
チョコレート・コーティングしたショートブレッドクッキーで有名な「ビッグアイランド・キャンディーズ」と、世界中にファンを持つハワイアンファッションの「シグ・ゼーン・デザインズ」。その店先のディスプレイはいつだって、洗練されたビッグアイランドらしさにあふれています。
「ビッグアイランド・キャンディーズ」の夢のような空間の創造主はランス・デュヤオさん。
「ヒロには、この島を出たことすらない人がたくさんいる。彼らにはなにか違うものを見せてあげたいし、ビッグアイランドの外から来てくださるお客様には、この島の素晴らしさを伝えたい」。
ディスプレイに使う植物はすべてビッグアイランド産。だからいつだってこの島の「旬」を感じることができます。「シグ・ゼーン・デザインズ」のディスプレイは主にシグさんとご子息のクハオさんが担当。クハオさんはまだ二十代。
「通り行く人たちが思わず足を止めてしまうような、彼らの概念を壊してしまうようなものを見せたいんだ」。
彼が担当したディスプレイはいつも、いい意味で「尖って」います。「シグ・ゼーン・デザインズ」の二代目として、彼が連れて来る新しい風が、新しい波を生み出しています。
おふたりが口をそろえて言うのは「ヒロの町にはインスピレーションがあふれている」ということ。それなのに、意外にも「ビッグアイランドらしさ」や「ヒロらしさ」には特にこだわっていないそう。だけどやっぱり「外の人間」である私にとって、彼らの創りだすものには、いつもビッグアイランドらしさを感じるのです。
おふたりともヒロ生まれ、ヒロ育ち。
「自分の中から出て来たものは、どうしたってヒロにしっかり根付いているものになってしまうんだよ」とランスさん。
そして時にはこの2店がタッグを組むことも。彼らが組めば、ヒロ最強のコンビが誕生。
ヒロ発、世界行き。
大自然を満喫するビッグアイランドもいいけれど、「オシャレ」なヒロもあり、ですよね。
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