ハワイの文化は言葉に宿る ハワイ語を知ろう!
古代ハワイアンの想いが込められた言葉を知ることで歴史や文化など、大切なことが見えてくるかも。
大好きなハワイをもっと理解するためにも、「ハワイ語」について、一緒に考えてみよう。
注:今回のハワイ語特集に関しては、ハワイ語の専門家、クムフラの方に監修、ご協力頂きました。
ただし、現在でもハワイ語にはさまざまな解釈があり、研究が続けられています。
※以降、5回に分けて、特集「ハワイ語を知ろう!」をウエブサイトにて掲載します。
◆Lesson1 クムフラに学ぶ「ハワイ語」の大切さ
◆Lesson2 ハワイ語に込められたハワイの人々の価値観を学ぶ
◆Lesson3 ハワイ語入門
◆Lesson4 フラの動きに見るハワイ語
◆Lesson5 日常に息づくハワイ語を学ぼう
Lesson1キモ・アラマ・ケアウラナ先生に聞くクムフラに学ぶ「ハワイ語」の大切さ
キモ・アラマ・ケアウラナ
(レイ・フル・フラ・スタジオ)
メリーモナーク、クイーン・リリウオカラニ・フラ・コンペティションの審査員としてもおなじみのマスタークムフラであり、ハワイ語言語学教授でもある。伝統的なミュージシャン、ダンサーの家系の8代目で、数多くのクムフラを育成。ビショップ博物館に「キモ・アラマ・ケアウラナ・コレクション」として1,000 曲のハワイ語の歌詞の翻訳を寄贈、ナー・パラパライの最新CDでは歌詞の翻訳などを行う。現在はハワイ王朝の末裔アビゲイル・キノイキ・ケカウリケ・カワナナコア王女のための翻訳を手がけている。
クムフラとして週に2回フラを教える傍ら、ホノルル・コミュニティ・カレッジでも週4回ハワイ語を教えているキモ・アラマ・ケアウラナさん。ハワイ語のエキスパートとして尊敬を集める彼は、幼い頃からハワイ語とともに育ち、カメハメハスクールを経てハワイ大学へ入ると、ネイティブ・スピーカーのレベルと認定されるほどに。「古代に文字を持たなかったハワイの人々は、大切なことを踊りや歌などを通して何百年もの間伝えてきました。近年では、一時期ハワイ語の使用が禁止されるような時代もありましたが、アイデンティティに目覚めたハワイの人たちにより復興をとげ、今では学校でも教えるようになってきています。
現在日常的にハワイ語を使っているのは、ニイハウ島の人々や一部のコミュニティに限られますが、人々の生活の中には、そこここにハワイ語が溶け込んでいます。そんなハワイ語の持つ独特の響きや、深い意味を持つ言葉は、ハワイの財産として守るべきもの。フラとは特に密接なつながりのあるこの美しい言葉を守り、存続させていくことは私の使命。これからもフラを通して歴史や伝統を伝えるだけでなく、ハワイの貴重な資料や歌を翻訳して多くの人の目に触れるようにしたり、教師として若い世代に言葉を教えていくことを仕事としていくつもりです。
旅行者の方も、さまざまな場所でハワイ語に触れる機会があると思いますが、その1番の代表格がアロハではないでしょうか。アロハには挨拶のほかに、愛という意味があることが知られていますが、他にもよいマナが宿った美しい言葉があります。ハワイを訪れたら、ぜひ耳をすませてハワイ語を聞いてみてください。きっとその美しさに魅了されることでしょう。
※アロハストリート2010年春号に掲載した記事です。
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