昨年で創業60周年を迎えた「アロハ豆腐」の社長、ポール・ウエハラさん。自宅のあるカハラ＆カイムキ・エリアのおすすめを教えていただきました！

豆腐と家族、それが僕の毎日

　午前2:30に起きて、3:00には工場に着いて仕事をスタート。お豆腐屋さんの朝が早いのは、なんでなんだろうね？（笑）。父も祖父も早朝から工場で働いていたから、それが当たり前になっていますね。

　18:00 頃に仕事を終えて、家族と夕食をし、22:00 頃に寝て、また2:30に起きて…という繰り返しなので、じつはあまり外に出ないんですよ（笑）。仕事と家庭、それが僕の毎日です。でも、たまの休みには、家族とレストランへ出かけたりして、リフレッシュしています。

カイムキは隠れた名店の宝庫

　なかでもおすすめの「3660 ON THE RISE」は、シェフのラッセルが僕の妹の旦那さんということもあって、ちょくちょく行っています。子どもがいない時は、妻の美砂と「まぐろ屋」のカウンターでお寿司をつまむのも好きですね。カイムキエリアは、おいしいお店が多いんですよね。

　裏路地に入ったところに隠れた名店があったりして。「あざまフィッシュホールセール」も、そんなお店。小さいし、ちょっとキレイとは言えないけれど（笑）、ここのバターフィッシュは最高！ 息子たちも大好きなんですよ。

　ほかにおすすめといえば、カハラモールの近くにある「バレ」ですね。こちらの豆腐サンドで使われているのは、うちの厚揚げ豆腐なんです。じつは、家が近所ということもあって、僕が毎日お店まで配達してるんです。だから新鮮ですよ。

ハワイ発、豆腐ブランドの未来

　うちのスタンスは「町のお豆腐屋さん」です。お客さんが工場に来て、作りたてを食べてもらうのがいちばんうれしい。でもね、最近はライフスタイルも変わり、冷蔵庫に2～3週間保存できて、簡単に食べられるものが求められているでしょ。だから、豆腐屋も変わっていかなきゃいけないと思っています。

　日本で人気の「男前豆腐店」のジョニーさんとも、よくそんな話をしますね。新しい試みとしては、去年の秋から試作している、絹ごしを使ったスイーツ「豆腐ムース」。もとはマキキ・ファーマーズマーケットに出していましたが、今はアロハ豆腐の工場で週末だけ販売しています。いずれはスーパーなどにも卸せるようにしたいですね。ハワイ発の豆腐の未来、ぜひ楽しみにしていてください！

アロハ豆腐の工場では、ここでしか買えない新鮮な豆乳やおぼろ豆腐を販売しています。それらを求めて、容器持参で訪れるローカルのお客さんが後を絶ちません。事前予約で工場見学も可能だそうです。

■公園（ホノルル市内）■

休日は、息子さんのサッカーの試合観戦をしに、家族そろって公園へ出かけることも。忙しい中、家族と過ごす時間は貴重だそうです。旅行者が気軽に行けるおすすめの公園は、カピオラニ公園やアラモアナ・ビーチパーク。サッカーなどのゲームができる大きなグラウンドやテニスコートがあります。芝生でのんびりくつろぐのもおすすめだそうです。

■あざまフィッシュホールセール■

絶品バターフィッシュを求めて「あざまフィッシュホールセール」へもよく足を運ぶそう。あいにく、取材したこの日は、冷蔵庫の故障でバターフィッシュは入手できませんでした…。残念！

■まぐろ屋■

ワイアラエ通りにある「まぐろ屋」もお気に入り。シェフの五郎さんが握るお寿司はシャリが軽く、正統派なネタからユニークなものまで味わえます。カウンターごしの会話も楽しみのひとつなのだそう。

■バレ■

ベトナム風サンドイッチが人気の「バレ」は、お店ごとに微妙に味付けやメニューが違うのも魅力。オーナーのマンディさんが作るエビ春巻きもおすすめ！

■3660 ONTHE RISE■

パシフィックリムの代表「3660 ONTHE RISE」のシェフ、ラッセルさんとポーズ。「ラッセルのおかげで、ワインの知識が広がりました」とポールさんは語ってくれました。