アロハ！ カズです。
　アロハストリートのウエブサイトを普段よりご覧の方には、およそ1カ月前から何やら見慣れぬオドロオドロしいバナーにお気づきでしょう。これはポリネシアン･カルチャー･センターが開催する「ホーンテッド･ラグーン」という催し物なんです。ホーンテッドとは「幽霊が出没する」という意味で、お化けが現れる小沼とでも言いますか、つまりハロウィンに合わせたイベントなのであります。

　このイベントは昨年スタートしたのですが、ローカルの間で大好評だったことから、今年は一般旅行者向けにパッケージを作りました。10月2日（金）～31日（土）という期間限定ですので、今月ハワイにお越しの方はぜひ参加してみてください。本番前に関係者向けのお披露目がありましたので、行って参りました。編集部の女性は皆恐がって参加したがらず、でもそんなに恐いか？と私は高をくくっていたのですが…果たして??

　ポリネシアン･カルチャー･センターに到着したときはまだ明るく、場内を楽しんでいるツアー客でいつものように賑わってます。よく見ると、なにやら怪しげなものが水中に…。日中のツアーに参加したことのある方はご存知でしょうが、園内には各ポリネシアの地域名がついた村があり、それらをつなぐラグーンを約25人乗りのカヌーで移動するのです。今回のホーンテッド･ラグーンはその夜間運航とでも言いますか、約30分ほど場内を一周します。

　夕食を済ませ、辺りはすっかり暗くなった19時半ごろからいよいよハイライトです。先ほどまで楽しげな観光客とスタッフがそこかしこにいたのですが、人気が無くなり、園内は静寂な夜の闇に包まれていきます。突如カフェテリアから出てくる台車のガラガラという音に、ウワーと反応する人もいるほどみな盛り上がってきました。
　カヌーの乗り場に着くとお化けに扮したスタッフが出迎えてくれますが、先に出航した船からであろう叫び声がここまで届いてきます。マジか…と考え直すことに。ここで記念撮影を1枚。

　いよいよ乗船です。取材ということで皆さんの一番前の席にしていただきました。順番にカヌーが巡ってくるのですが、いざ乗り込もうとした時、船の中が濡れてることに気づきました。雨？と思いながらも、空を見ると丸いお月様がくっきりと見えます。実はこれがとんでもない仕掛けの顛末だったのです。皆さんには、濡れてもいい格好で参加しましょう、とだけお伝えしておきます…。

　真っ白なドレスを着た女性の幽霊「ライア･レディ」が亡くなった子どもを捜し求めて園内に出現するらしい…。その噂を確かめるためにカヌーで場内を巡ります。残念ながら企画の性質上、フラッシュによる撮影は乗船前まで。ここからは資料写真となりますが、あまり種明かしをしない程度に状況をレポートしたいと思います。

　黒いマントを身に着けたドクロが船頭で、カヌーは闇夜の小沼を進んでいきます。しばらくすると、日本のお化け屋敷とは全く趣が違うことに気づきました。

●ポイント１　

機械仕掛けだけでなく、生身の人間がお化けに扮して動いてるのです。その数は約150人以上でしょうか。しかもアメリカ人なのでノリがいいです。マイケル･ジャクソンのスリラーの世界とでもいいますか、子役までかなりの迫力です。

●ポイント２　

屋外のため雰囲気がたっぷりです。月に照らされた水面が突然ぐしゃぐしゃと崩れてお化けが現れたり、風が吹いて木々が揺れたり。そうした自然の演出に加え、ステレオの音響効果や照明設備などが一層迫力を増します。最後パラパラと本物の雨が降りましたが、これすらみんなビビッてました。

●ポイント３　

辺りは暗くてよく見えないこともあり、どこから仕掛けが現れるかわかりません。まさかここから！ この意外性に何度やられたことか。そしてカヌーに乗ったみんなが同時に怯えたり、騒いだり、笑ったりと一体感があり、ドンドン気持ちも盛り上がっていきます。

　ということで記念写真がこちら。これは下船後に園内ショップでおみやげに販売しています。カヌーのツアーは約30分ですが、ホントに恐い＆笑えます。お化けの出現にひるみ、思わずアバラ骨を痛めるほどビビった私ですが、みんなで参加すれば一層楽しいと思いますよ。ちょうど来週にかけては月のコンディションも良いので、おすすめです。

　ハワイでちょっと変わったハロウィン体験を！ 期間限定ですのでお見逃しなく。それにしても最近のポリネシアン･カルチャー･センターは面白いショーが目白押しです。