「オールドハワイ」な面影を残すとして人気なのが、オアフ島の北側に位置するノースショア。その見どころや穴場スポットをガイドしてくれる「ノースショア・ドリームシャトル」のツアーに潜入してきました! カリスマガイドのハワイ代表に選ばれた経歴を持つ山咲さんが、独自の情報網を駆使して「ロコすら知らないノースショア」を案内してくれるとあり、毎日リピーターがいるほどの人気ぶり。どんなディープなツアーになるのか、ドキドキしながら車にライド・オン!
バンの中では、ガイド山咲さんの相棒・シャチがお出迎え。愛嬌たっぷりで、車内の空気を和ませてくれます。かわいい〜! 暴れたり吠えたりすることなく、ちゃんと空気を読める、おりこうワンコです。
さて、車の中では窓からハワイの景色を眺めてまったり…なんて思っていたらとんでもない! ワイキキから「はい、ここのお店はOK、行ってよし!」「ここはおすすめできないねぇ」と、山咲さんのマシンガントークが炸裂です。なんでも、同じお店に最低3回行って同じメニューを注文し、味にブレがないかをチェックして納得のいくお店だけをおすすめするというから、筋金入りですよね。ワイキキを抜けた後は、「レンタカーで、車線変更2回だけでノースまで行く方法」を伝授。もう、ボーッとしている隙なんてありません。
山咲さんの怒涛のトークを聞いていると、あっという間にノースへ到着! 名物マッキーズのシュリンプワゴンや秘密のステーキなど、数カ所のフードスポットで停車してランチを購入。ここではすべて「To Go(トゥー・ゴー)」と言ってお持ち帰りにしてもらいます。そう、次に向かうビーチで食べることになっているのです。わーステキ!
ほかほかのランチをヒザに抱えながら、海岸沿いをドライブ。おすすめのビーチ5つを車で巡り、最終的に自分の好きなビーチ1つを選んで、そこで一時解散となります。車窓から見えるロコビーチは、どこも違った魅力があって、選ぶのが難しい〜。
私が選んだのはこちら! 通称「シャークス・コーブ」や「タイド・プール」と呼ばれているビーチです。水際が岩場になっていて、浅瀬にはハワイ固有の熱帯魚がわんさか泳いでいる、絶好のシュノーケル・スポット。ツアーではゴザやシュノーケルの道具が用意されているのもうれしいですよね。いざ、ビーチへゴー!
お待ちかねのランチをピクニック気分でいただきまーす! 写真は、木曜日しか食べられないという秘密のステーキ。味付けは岩塩のみ、野外でグリルされたお肉はミディアムレアでやわらか〜い! そして右に見えるポケ(ハワイ風まぐろの漬け)は、ノースまでの道中、これまた秘密のお店でゲットしたもの。生まぐろとマウイオニオン、隠し味のナッツパウダーが絶妙〜!
…と、「秘密」ばっかりでごめんなさい。なんたって、立ち寄るお店のほとんどが「オフレコ」ということでして…。
さて、先ほど「通称」と書きましたが、ノースのビーチ名の多くは、ロコたちの間の「呼び名」なのだそうです。サーフィンで有名なバンザイ・パイプラインやサンセット・ビーチもしかり。地図に名前が載っていないので、知らない人は辿りつけない、いわばナチュラルに「一見さんお断り」状態なのですね。ちなみに写真は、パイプラインへの裏通りにある看板。ここで優勝した歴代のサーファー名が彫られています。人目を避けるようにひっそりと立つこの看板に名を連ねることが、世界のサーファーたちの憧れなのだと思うと、感慨深いですよね。
ふたたびバンに乗り込み、お次は秘密の海ガメビーチへ。ほんの数十メートルの小さなビーチには、ぬくぬくと甲羅干しする野生の海ガメがわんさか! ちなみに海ガメに触ることはハワイでは違法なので、赤いロープの外側から静かにカメさんを眺めます。う〜ん、でかい…。
海ガメに別れを告げた一行は、海岸線を西へと走ります。突然、「空、飛びたい人いる?」と山咲さん。車が到着したのは、オアフ島北西にあるディリングハム飛行場。そうそう、ここはセスナやグライダー、スカイダイビングが体験できるんですよね。…って、え、本当に飛ぶんですか!?
二人乗り戦闘機に乗り込む姿を尻目に、フライトをしない人たちは別の穴場スポット、西側の秘境へと向かいます。人がほとんどいない、まさに野生のままのビーチといった雰囲気を背景に、記念撮影。ツアーでは、こうして山咲さんが各スポットで、ベストショットを撮ってくれます。相棒のシャチのやんちゃぶりに、みんな笑顔!
グライダー飛行を終えた人たちは、「いやぁ、最高でした!」と清々しい表情です。私も体験したことありますが、紙ヒコウキに乗っているような感覚でノースの自然を空から眺めることができるので、本当におすすめです。山咲さんと一緒に行くと特別料金でフライトできるというのもポイント!
この後、ノースのオールドタウン・ハレイワを自由散策し、日暮れが近づいてきたら、ビーチパークで夕日を眺めます。水平線に沈むあかね色のサンセットは、美しさに泣けてくるほど。
ワイキキまで帰る途中、車窓からいくつかのスポットを見物し、最後に穴場のプレートランチ屋さんで夕食をゲットして、ツアーは終わりです。独自の情報網で穴場中の穴場を案内してくれるだけでなく、日系人ゆかりの場所をめぐりながらその歴史を語ってくれる山咲さん。明治元年から大戦、そして現在と、時代に翻弄されながらもたくましく、誇り高く生きてきた日系の方たちの存在があるからこそ、今日私たちがこうして「楽園・ハワイ」を満喫できるのですよね。
ロコすら知らない穴場を巡り、ビーチやフライトを堪能し、歴史に触れる、盛りだくさんのディープなツアー。20回を超えるというリピーターがいるのも納得です。じつはオフレコが多くて、大事なところはほとんどレポートできておりません(笑)。気になる方はぜひツアーへ参加して、その秘密を確かめてみてくださいね〜!
- この記事をあとでまた
みたい場合は、
マイページにクリップ!