みなさんは「火星に行きたい?」と聞かれたら、何と答えますか? 私の場合は、もちろん即答で「YES!」。「それなら、火星に行ってきてちょうだい!」と編集長のリツコさんに言われて向かった先は…ビショップ博物館。ポリネシアの文化や歴史遺産の貴重な展示で知られるビショップ博物館ですが、10月15日(土)からは、火星をテーマにした新しい展示「フェーシング・マーズ」がスタートしているというのです。
展示の入り口では、「Would you go to Mars?(火星に行きたい?)」の文字が。ここでも、もちろん即答で「YES!」。ということで、気になる火星旅行の様子を探ってきました!
今回の展示は、カナダのオンタリオ・サイエンス・センターの研究に基づいて作られているのだとか。そのため、ひとつひとつの展示に科学的な裏付けがあるのはもちろん、会場には「わー、なにあれー!」と走り寄っていきたくなるような、ワクワクする宇宙旅行のイメージが広がっています。たとえば、こちらの白いフワフワしたドーム型の展示、まるで宇宙シャトルの内部のようではありませんか! ドームの中では、本物の隕石の破片が展示されていましたよ。
こちらの椅子だって、ただの椅子ではありません。宇宙飛行士の乗り物酔いが体験できる秘密装置なのです! 赤いパネルにはクイズが書いてあって、椅子をグルグルグルと回転させた後、何秒でクイズを解くことができるかをテストします。宇宙飛行士たるもの、どんなに目が回っても、宇宙酔いで気持ちが悪くても、いつでも冷静でなければならないのですね。
この小さなロッカールームのような小部屋では、宇宙空間でのミッションにトライすることができます。設置されているスピーカーやマイクを通して別部屋の人と連携を取りながら、うまく作業を進めていかないといけません。本物の宇宙飛行士になった気分!
地球と火星の重力の違いを、自分の顔を通して体感できるコーナー。「BEFORE」は地球で、「AFTER」は火星です。「火星に言ったら、キミの顔はこんな風になるよ」という展示なのですね。こんなにかわいい男の子でも、火星ではこのとおりムクミ顔になるのだとしたら、いつもパンパンな私の顔は、火星ではパーンと破裂してしまうかもしれません。
こちらのソーラーパネルとガラクタを使って、発電システムをつくるコーナー。もし宇宙空間で不測の事態が起きたら、限られた資材をフル活用してエネルギーを作らなければいけない…そんな極限状態をドキドキしながら体験できちゃいます。作られたエネルギーの量がオンタイムで表示されるので、達成感があって楽しい!
宇宙で食べるものといえば、もちろん宇宙食! さまざまな宇宙食が展示されていました。無重力の宇宙空間で、クッキーが粉々になって飛び散らないように、真空パックされています。
こちらは火星での手作業を疑似体験できるボックスです。箱の中にはスティックや穴があり、青いグローブに手を入れてスティックを穴にさしていきます。これが難しいのなんのって! 力をいっぱい込めないと、スティックをつかむことすらままなりません。火星で暮らすって、大変そうだなあ。
さて、お待ちかねのメイン展示がこちら! なにやら物々しい出で立ちでポーズを決めておりますが、何の装置かといいますと…?
ジャーン! 火星の重力の中を歩く疑似体験コーナーです! 地球の1/3の重力しかない火星では、少し足を踏み出すだけでもポヨーン、ポヨーンと大きくジャンプしてしまいます。難しいけどやたらと楽しい火星ウォーク、身長制限をパスすれば誰でも体験できるので、ぜひお試しを!
このほか、楽しい火星旅行の展示がいっぱい! 私が行った時にはまだ工事中でしたが、宇宙空間で手術の執刀を疑似体験できるコーナーもありましたよ。こちらの「フェーシング・マーズ展」は、2012年1月2日まで公開中。体感しながら楽しく学べる火星旅行へ、みなさんもぜひ行ってみてくださいね!
Bishop Museum
[住所] 1525 Bernice St
[電話] 808-847-8291
[開館時間] 9:00~17:00、火曜休館
[入場料] 大人$17.95、子ども(4~12歳)$14.95、シニア(65歳以上)$14.95
[公式サイト] www.bishopmuseum.jp/
※「フェーシング・マーズ展」の展示物はすべて英語です。日本語ガイドが必要な場合は、あらかじめ博物館までお問い合わせを。
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