ワイキキにビーチウォーク沿いとマリオット・ホテル内の2店舗を展開し、常に行列ができる人気店として知られるアランチーノ・イタリアンレストラン。約20年にわたり絶大な支持を集めてきたアランチーノが、とくにハイエンドなメニューをそろえて「アランチーノ・アット・ザ・カハラ」をオープンしました。
場所は、おしゃれなザ・カハラ・ホテル&リゾート内。オープンエアの開放的なテラス席やインサイドテーブル席、さらに12名までが楽しめるプライベートルームもあるんですよ。この上品な新店舗で行われたオープニングイベントの様子をお伝えしますね。
カハラ店だけの新メニューはオーナーの稲村一郎氏(写真左)、総料理長の濱本大輔氏(写真右)、そしてグランドマスターソムリエの田崎真也氏(写真中央)を中心に、試行錯誤を重ねて厳選されたものばかり。もちろん、オープニングイベントにはみなさんそろって登場です。
「ずっと待ち望んでいたカハラ店のオープンにワクワクしています。ハワイで本格イタリアンを食べていただくということで、イタリアの食材を取り寄せるのはもちろんですが、ハワイ産の素材にも今まで以上にこだわりました。数々の契約農家に私自身が足を運び、見てさわって確かめて仕入れた有機野菜をぜひ味わってください。ハワイ島やモロカイ島などハワイの各島で漁獲した新鮮な魚介もふんだんに使っています。種類豊富なコースメニューの中から、お好きな組み合わせを存分に楽しんでいただけたらうれしいですね」と濱本シェフ。
そう、このレストランではディナータイムにはアラカルトメニューはなく、プリフィックスのコースメニューだけが用意されているんです。サラダ/スープ、前菜、パスタ、メインディッシュ、デザートを各5種類、それぞれにペアリングワインのセレクションが5種類ずつそろい、組み合わせ方は3,000通りを越えるというから楽しみ方もいろいろですね。自由度の高いプリフィックスコース&ペアリングワインリストは、ワイン初心者から上級者まで満足すること間違いなし!
そのワインリストを監修したのが、世界ソムリエ大会で優勝経験もあり、国際ソムリエ協会会長の田崎真也氏です。ワインリストのコンセプトは「パシフィック・リム(環太平洋)+イタリアン」。イタリアワインに加えて、ハワイを取り囲むパシフィック・リムの数々の国や地域(カナダ、カリフォルニア、南米チリ、ニュージーランド、オーストラリアなど)から150種類以上のワインをそろえているんですって。
田崎さんは「太平洋の真ん中にあるハワイで楽しむワインとは何なんだろう?と考えることから始まり、パシフィック・リム(環太平洋)+イタリアンをコンセプトにしました。大輔さんがクリエイトしたすばらしいお料理に合わせてこのお店らしいワインリストを作りたいと思ったんです。アラカルトではなくプリフィックスコースでアランチーノのすべてを味わっていただきながら、各料理に合わせたワインを楽しめるよう25種のワインを用意しました。もちろん、それら以外のワインを飲みたいと思われる方もいらっしゃるでしょうから、それとは別に“Best 100 Wines from Pacific Rim and Italy selected by Shinya Tasaki”と銘打って、私が選んだ環太平洋&イタリアのオススメワイン100種をリストにさせてもらっています。ぜひお試しください」とご挨拶されました。そして「ゆくゆくは、大好きな日本のワインなどもリストに入れていきたいですね」とのことでした。楽しみですね!
さらに日本人の凄腕パティシエ田邊紀裕さんも登場。イタリアンデザートの定番であるティラミスやパンナコッタ、モンテビアンコ(モンブラン)を、アランチーノ風にアレンジした繊細で甘すぎないスイーツを、デザートワインと一緒に楽しむ贅沢を味わえます。
新店舗のオープンを祝って、フォトグラファーの蜷川実花さんやコーディネーターのマキ・コニクソンさんも駆けつけていましたよ〜!
ここからはお料理の数々をご紹介します!サラダはこちら、バーニャカウダ(こだわり有機野菜のアンチョビガーリックオイルフォンデュ)。シェフこだわりの有機野菜が鉢植えのディスプレイで登場です。土に見える部分はマッシュルームでできていて、もちろん食べられるんです。このプレゼンテーションには、集まっていたみなさんも驚きの表情を隠せないご様子でした。本当に素晴らしいですよね。このサラダには、少し冷えたイタリア産スパークリングワインがペアリングされていましたよ〜。
前菜はアワビと甘エビのマリアージュ。アワビはハワイ島コナ産、甘エビはモロカイ島でとれたものでとっても新鮮!見た目にも涼し気なお料理には、ニュージーランドの白ワイン「900 grapes」というソーヴィニヨン・ブランが一緒にサーブされました。
パスタは、イカ墨を練り込んだ自家製生パスタ「キタッラ」のペスカトーレ漁師風。コシのある太めの麺に魚介の風味が凝縮されてとても美味しいパスタでした。一品ずつのポーションが小さめなのも、コースを最後まで楽しめるようにとの工夫なんですって。ニュージーランドの赤ワイン、ピノ・ノワールと合わせて。
そしてメインディッシュは黒毛Tajima牛のサーロイン。60℃の低温でじっくり時間をかけて調理し、最後に表面に焦げ目をつけるという手間ひまかけたステーキは、美しいロゼカラーで目にも鮮やか。でもしっかり火は通っていて、香ばしさも感じられるという逸品です。その名も「ロゼ色ウエルダン ラベンダーの香り」。ワシントン州ヤキマヴァレーのカベルネ ソーヴィニオンといただくステーキは、ほどよく柔らかくて驚くほど美味しかったです。
最後はデザート。きれいなパイナップルムース(パパイヤソース)をいただきました。マイタイを彷彿とさせる風味のムースは、ハワイらしさを感じさせてくれるスペシャルな逸品。パティシエの田邊さん曰く、上に乗っている飴細工はサンゴ礁をイメージしたんだそうです。リゾート感たっぷりで美しいですね!甘さと甘さを重ねることで味わいが増す…ということで、カナダのアイスワインとペアリング。ああ、最後まで贅沢気分満点です。
どのお料理も、素材の選定から調理法、デコレーションまですべてに手が込んでいて、おもてなしの気持ちがいっぱい。目で楽しみ、舌で味わい、誰もが自然に笑顔になってしまいそうな、そんなフルコースを堪能させていただきました!
最後に「このような形で3店舗めをオープンできて非常にうれしく思っています。自慢の料理とワインを最大限に堪能していただけるよう、ディナーはプリフィックスコースのメニューにこだわっていますが、ランチタイムはもう少しカジュアルにアランチーノの味を楽しめるようにアラカルトメニューも用意しています。オープンエアのテラス席で気持よくランチタイムを過ごしていただけたらうれしいですね。ランチにはセットメニューもあり、期間限定でスペシャルプライス(通常$51→$39)でのご提供もしています。ぜひ、お気軽においでくださいね」とオーナーの稲村さんからもご挨拶がありました。
繊細で斬新な味との出会いがうれしい「アランチーノ・アット・ザ・カハラ」。ワイキキから車で10分程度の場所に位置するザ・カハラ・ホテル&リゾート内の新店舗で、スペシャルな時間をすごしてみませんか?
Arancino at the Kahala
[エリア] カハラ
[アクセス] ワイキキより車で東へ10分程度
[住所] 5000 Kahala Ave. ザ・カハラ・ホテル&リゾート内
[電話] 808-380-4400(予約)
[営業時間] ランチ/11:30〜14:30 ディナー/17:00〜22:30(無休)
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