いま注目を集めているメイド・イン・ハワイのチョコレートのひとつが、カイルアに工房を構えるマノア・チョコレート・ハワイ。ハワイ産のカカオを使い、焙煎からチョコレートバー作りまでを手作業で行うクラフト・チョコレートでいま人気急上昇中のブランドです。そんなマノア・チョコレートのショップ&工房がこのほどスペースを拡張しリニューアル! さっそく見学させていただきました。
リニューアルしたカイルア店は、入口付近は以前と同じですが、奥行きがかなり広くなり、以前の2倍ほどの広さになりました。マノアというと、滝に続くトレイルで有名なマノアの谷を思い浮かべる人も多いと思いますが、マノアとはハワイ語で「厚い、固い、広い、深い」という意味だそうで、育った土地の特徴を反映したチョコレートの味の奥深さや広がりから、この名が付けられたのだとか。
ショップでは、大きな窓から、チョコレートをかき混ぜて精錬する様子を見ることができます。ショッピングをしながらチョコレート作りのプロセスを見学できるのは、楽しいですよね。
クラシックな機関車のようなこちらは、店舗拡張に伴い新しく導入されたロースター。この機械を使って大量のカカオ豆を焙煎することができます。コーヒー豆のロースターと似ていますが、ローストの行程は基本的にコーヒー豆と同じなのだそうです。
こちらが創業者のディランさん。マノア大学在学中、カカオの研究をしていた友人の影響で、ハワイ産カカオを使ったチョコレートが少ないことに疑問を感じ、チョコレートブランドを立ち上げました。「最近はハワイ産チョコレートが注目されるようになり、とてもうれしいですね。優れたチョコレートブランドも次々と登場して、ますます盛り上がりそうです」。
ディランさんによるチョコレート作りの最大の特徴は、すべて手作業で行われるところ。上の写真は、マノア・チョコレートの名物ともなっている、手作りのカカオ粉砕機です。ひしゃくでカカオの豆を入れ、三輪車をこぐと粉砕機が回り、砕けたカカオが下の寸胴鍋に落ちます。途中、カカオの皮は掃除機で吸い取られ、カカオニブだけがお鍋に落ちる仕組みになっているのです。
皮のついたカカオ豆。粉砕されて取り除かれた皮は、ショップではお茶として販売されています。茶こしで淹れるとチョコレートのような香ばしさが立ちこめて、とても美味しいですよ。
砕いたカカオニブをすりつぶしてカカオマスにし、バニラや砂糖、ミルクを加えて高温でかき混ぜます。かき混ぜる時間はなんと丸2日! なめらかさや温度をこまめにチェックしながら、休みなしでかき混ぜます。
精錬が終わったチョコレートを型に流し込みます。手慣れた様子で素早く型に流し込む様子は、さすがチョコレート職人。このプロセスも、今回のリニューアルによりショップから窓越しに見学できるようになりました。
豊富な商品ラインナップも人気の秘密。ハワイ島ハマクアコーストで栽培されたカカオを使用した「ハマクア」をはじめ、カカオニブやコーヒー豆が入ったサクサク食感の「ブレックファスト・バー」や、ハワイ産海塩入りの「ハワイアン・シーソルト」、ヤギミルクの独特な香りが楽しめる「ゴートミルク」など、ユニークなチョコレートがそろいます。全種類を無料で試食できるので、味を確かめてから気に入ったものを買うことができますよ。ギフト用ボックス、日本への郵送もOKです。
場所は、カイルアの中心地からすぐ、パンケーキで人気のシナモンズ・レストランと同じ建物の2階です。陽気なスタッフとハワイの手作りチョコレートに出会いに、ぜひ出かけてみてくださいね!
[エリア] カイルア
[アクセス] メイシーズ・カイルアより徒歩5分。レストランのシナモンズの上
[住所] 315 Uluniu St 2階
[電話] 808-343-3040
[営業時間] 9:00〜17:00
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