過去にバックパックを背負ってひとり旅をしていた私は、個人でウロウロ観光することが多くツアーにあまり参加したことがありませんでした。でも、限られた時間で自分たちの行きたい場所を自由自在に周れるチャーターツアーなら「気ままなスナフキンタイプの私にマッチするかも!」と思い、「パイナップル・ツアーズ・ハワイ」が催行する元女優の相楽晴子さんがガイドするチャーターツアーに参加してきました。相楽さんは現在女優業は完全引退、ツアーガイドをライフワークにし、特にオアフ島西側のエキスパートとして活躍されています。今回はそんな相楽さんのチャーターツアーを編集部のケイと一緒に実際に体験! お客様からのリクエストは「ノースショアを自由にまわる1日」。私たちもワクワクです。相楽さんへのインタビューも記事後半に登場しますよ!
まずはお客様のホテルまでお出迎えです。同行させていただいたのは、愛媛からお越しの藤原さんご夫婦とご家族の皆さま。藤原さんご夫婦は挙式を挙げたばかりの新婚ほやほやカップルで幸せオーラ全開です。仲良しファミリーとガイドの相楽さん、今日は運転手役の「パイナップル・ツアーズ・ハワイ」オーナー、サエコさんとともに出発進行~!
サエコさんが運転するリムジンに乗って一路ドール・プランテーションを目指します。車中では相楽さんによる観光ガイドやいろんな質問にもフレンドリーに答えてくれるので、会ってすぐに、和気あいあいとしたムードに。おしゃべりに夢中になっていると、パイナップルで有名なドール・プランテーションに到着! ここではご家族のみなさんが各自でおみやげ探しや見学をしたいということで自由時間になりました。私もケイも散歩をして久々のドールを旅行者気分でのんびり楽しみましたが、のんびりしすぎて名物のパイナップルアイスクリームを食べ忘れました...(涙)。甘酸っぱくて濃厚な味わいは子どもから大人まで大人気。ドールに行く予定のある方は、どうぞお忘れなく。
気を取り直して次はオープン以来大人気のハレイワタウンのショッピング・コンプレックス「ハレイワ・ストア・ロット」まで快適にドライブ。到着すると「じゃあ、このお店行ってみましょうか」と相楽さんの先導で、「クラーク・リトル・ギャラリー」からスタート。ノースの海を撮り続けるフォトグラファーのクラーク・リトル氏の作品やグッズを販売するすてきなスペースです。サーフアートやお洒落な雑貨を取り扱う「グリーンルーム・ハワイ」へ。ここでも相楽さんが商品選びをしっかりサポート。まるで友だちとショッピングをしているかのような感覚です。お店に出入りするたびに相楽さんがドアを開けてくれ、最後のひとりまできっちり見送ってくれたのが印象的。心温まる気遣いが、ハワイでの時間をさらに心地良くしてくれるのだなぁと感心しました。
その後も「ハッピー・ハレイワ」や「ホエラーズ・ジェネラルストア」、「マツモトシェイブアイス」など、ハレイワ・ストア・ロット内のお店を満喫! 「マツモトシェイブアイス」の前では、「みんなで一緒に撮りましょう!!」と相楽さんから声をかけてくれて記念撮影。ハワイ旅行の素敵な思い出の1枚になるでしょうね! 相楽さんはどのお店も同行してくれて、そのお店の特徴をシンプルに分かりやすくガイドしてくれるのでとても安心。テレビやメディアなどのコーディネーター業もこなすだけあって、お店でマストチェックなアイテムやグルメ情報など知識も豊富~。フムフムとお勉強させてもらいながら、ケイと二人で藤原ファミリーの後をついて行きました!
たくさんお店を周ってショッピングを楽しんだあとはお待ちかねのランチタイム。「ここはカフェだけれど、ランチも本格的でおいしいんですよ。お野菜もたっぷりでとってもヘルシー」という相楽さんのお話を聞いた藤原ファミリーが選んだランチの場所は「アイランド・ヴィンテージ・コーヒー」。新鮮なポケ丼やボリュームたっぷりのサンドイッチ、各種ベーグルなど魅力的なメニューが勢ぞろい。みなさん「おいしー!!」と幸せそうな顔でランチを楽しみながら相楽さんと楽しいおしゃべりは続きます。ちなみに私はカフクシュリンプサンドイッチを、ケイはLOXベーグルをチョイス。日頃の野菜不足を解消するべく、しっかりサラダもいただきふたりとも完食いたしました。やっぱりおいしい!
ランチ後はハレイワタウンから北東にあるカメの出没多発エリアのラニアケアビーチへ。残念ながらこの日はビーチに降りられず、波も高くカメもなかなか姿を見せず...。だけどみなさんは潮風をいっぱい浴びながらワイキキとは違うビーチの雰囲気を満喫されているようでした。ここでもやっぱり記念撮影タイム! 相楽さんも満面の笑顔ですね。私たちも、ノース独特ののんびり気分と緑豊かでワイルドな自然を眺めているだけで疲れがリセットされました。
最後はパワースポットと言われる人気のバースストーンへ寄ってツアーは終了。ツアー中も寄りたい場所があれば時間の許す限りフレキシブルに対応してくれるのがチャーターの魅力です。藤原さんファミリーも行ってみたい場所へあちこち案内してもらって大満足のご様子でしたよ。いや~、それにしても濃い内容のツアーでした。ツアー終了後は、夏休み中の子どもが一日中海や山で遊んだあとのような充実感と達成感に包まれながら、ノースの余韻にひたっていました。
では、今回ガイドを務めた相楽さんにツアーを始めたきっかけや、とくにオアフ島西側に精通するツアーガイドとして活躍することになった経緯などを聞いてみましょう!
福島県郡山市出身。1985年「スケバン刑事2」の「ビー玉のお京」役でデビュー。俳優やタレントなどの芸能活動後、1995年の国際結婚を機に米国ロサンゼルスに移住。出産を経て8年後の2003年からハワイに在住。ハワイの紹介番組に出演したり、撮影コーディネータのほか、自身が主催するZekoo Hawaiiのツアーガイドが今現在のライフワーク。
編集部:相楽さんが女優という職業からツアーガイドになられたきっかけを教えて頂けますか。
相楽さん(以下相楽):アメリカ人の夫と結婚し、12年前にハワイへ引っ越してきました。当時は撮影のコーディネーターとしての仕事を中心に活動していて、ガイドブックには載っていないディープなエリアへ行ったり、そのうちに知り合いもたくさんできていろんな情報が集まるようになりました。そんな時、ハワイ島のハレアカラのサンライズツアーに行き、幻想的なサンライズを見ていると、ガイドになってハワイの魅力をもっとたくさんの人に伝えなさいというメッセージを感じたんですね。何だかお告げのようですが(笑)。下山してからすぐに参加したサンライズツアーを催行している会社の方にツアー会社の立ち上げ方から必要な書類やライセンスまで事細かく聞いて会社を立ち上げました。
編集部:すごい行動力ですね。それからご自分のツアー会社を立ち上げ、「パイナップル・ツアーズ・ハワイ」さんとも協力してチャーターツアーを催行されるようになったんですね。パイナップルツアーのオーナーのサエコさんとの出会いは?
相楽:サエコさんはお友だちの相原勇さんのセスナ操縦の先生だったんです。私、友だち少ないんですけど(笑)、勇ちゃんがサエコさんは私と気が合うと思うよって紹介してくれて、会ってみたらやっぱり意気投合。それから「パイナップル・ツアーズ・ハワイ」でツアーを取り扱ってもらうようになったんです。
編集部:オアフ島の中でも西側のエリアにとても詳しいですよね?
相楽:そうですね。まだ旅行者に知られていないところに行きたいというロケ地のリクエストが多くて、ローカル色の強い西側へ行くようになったんです。撮影スタッフも西側出身者が多かったり、ロケハンなどで訪れるうちにお友だちが少しずつ増えて、ヘイアウや洞窟などいろいろ興味深い場所も教えてもらうようになり、その魅力をもっと伝えていきたいなあと思ったんです。ほかのツアー会社でも西部をメインにしたツアーはあまり催行していないですしね。
編集部:実際にガイドとして働き始めて心がけていることは?
相楽:お客様ひとりひとりに対する気配りですね。基本的にずっとお客様についてガイドしたり、ショッピングの際も一緒に同行してサポートしたりして、クオリティの高いサービスを心がけています。私が女優の仕事をしていた頃、海外を旅するときはいつも現地のコーディネーターさんにお世話になり、充実した旅が送れるよういろいろ手配をしていただきました。今はその時の経験を活かして、お客様に満足いただけるような行き届いたサービスを提供していきたいですね。また、解説するだけでなくヘイアウなど神聖な場所で、地元の方に失礼にならないような立ち振る舞いなどをちゃんと伝えていくこともガイドの仕事の一部だと考えています。
編集部:オアフ島西部のツアーも今度ぜひまた取材させていただきたいです。ありがとうございました!
私がハレイワの街で見た、相楽さんがドアを持ってお客様の出入りを補助していたのは、女優時代の経験から得た所作だったのだなあとインタビューを通して納得。自分が実際にこういうことをされたら嬉しかった、という経験を活かしたクオリティの高いツアーは相楽さんと行くチャーターならではの魅力です。移動中はハワイのことだけでなく芸能界の裏話を聞かれることも多いのだとか。「答えられる限り答えてますよ(笑)」とのことなので相楽さんとのおしゃべりも楽しみのひとつですね。
相楽さんと行くチャーターツアーは「パイナップル・ツアーズ」のウエブページから申し込み可能です。「今回取材してもらったハレイワや晴子さんおすすめのオアフ島西部、そのほかの行き先もリクエストがあればフレキシブルに対応しますので、まずはお問い合わせくださいね」とサエコさん。自分だけのオリジナルプランを計画してハワイ旅行を満喫してみませんか?
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