「はじめは、私たちの演奏に合わせて、タンバリンを叩くというところからのスタートだったのですが、いつの間にか、こんな風にミュージカル・ナンバーに合わせて、歌って踊るなんてことができるようになっていてビックリです。」
前田さんも、皆の前でそう感激のコメントを披露しました。
「私たちの寄付によって、音楽を通して皆さんが成長するきっかけを作ることができたのだとしたら、本当に光栄です。7年間、続けてきて良かったなあ、と心から感動しました。どうもありがとう!」
大きな拍手に包まれて、会はお開きになったのですが、生徒たちも前田さんに自分たちの成果を披露したくて、一生懸命、話しかけます。このミュージカル劇は、それぞれの作品に合わせて違うバックグラウンドを用意しているのですが、その絵もすべて生徒と先生たちが描いたもの。音楽が苦手、という生徒でも、ちゃんとプロジェクトに参加できるように工夫されているのです。
前田さんは、日本でも「夢の課外授業」というプロジェクトで、子どもたちとのふれあいの場を持っています。
「僕らの仲間も、そういう形でボランティア活動をさせてもらうことで、逆に皆から力を与えてもらっている、というんですね。子どもたちが喜んでくれて、きらきらした笑顔を見るだけで、自分も元気になれる、と。」
ハワイらしい青空が広がる6月1日、TUBEデー。今年も、皆の笑顔がまぶしく輝く一日となりました。