第13回「しつこくもまたシュリンプ・スキャンピを作る!」

第13回「しつこくもまたシュリンプ・スキャンピを作る!」

公開日:2005.12.21

更新日:2017.06.25

橋口いくよのHAWAIIイッピン!アロハ萌え

Title
第13回「しつこくもまたシュリンプ・スキャンピを作る!」


 ただいまハワイと遠距離恋愛中の橋口いくよです。いつもハワイの事が頭から離れず、ハワイに会いに行く時には全身全霊で向かう私。恋焦がれております。私のように、そして私以上にハワイ好きな人たちの為に「ハワイに行けない間も日本でいかにハワイを感じて過ごすか」ということをテーマに毎回様々なことを紹介していこうと思っています。料理あり、レポートあり、妄想ありの誰にも止められないこのコーナー! ぜひ一緒に、全力で HAWAII IN JAPAN しましょう!

 今回も、またもやエビです。
 まーたー?
そんなみなさんの声が聞こえて来るような気がしますが、いまだ夢にまで見る、あのシュリンプ・スキャンピを再び自分で作ることにしました。
髪型までエビを意識しての張り切りよう!
 
今回は、つよーい味方があるので余裕なのです。

橋口いくよ(はしぐち・いくよ)

 鹿児島県出身。食品サンプルを見たり触ったり飾ったりして興奮するのが好き。趣味はもちろんハワイ。約10年前、ラジオの仕事でハワイに行ってからすっ
かり夢中。ハワイではのんびりと海をみるのが好きと言いながらも、実は次にハワイに行ったら、食べ物の形をしたマグネットをたくさん買おうと思っているし、宇宙服みたいなシーウォーカーの格好で海の中を歩くことを夢みていたり、潜水艦にも乗りたい等、オプショナルツアーへの憧れもたっぷり。でも、本当にやってみたいのはパワースポットめぐり。『愛の種』、『蜜蜂のささやき 幻冬舎文庫』、『チルソクの夏ノベライズ』、『水平線の光の中、また逢えたら』another「亡国のイージス」ジョンヒ~静かなる姫~が著書にある。

詳しくはオフィシャルサイトをチェック!
オフィシャルサイト http://www.seeds-of-love.jp

★とうとう使うぜ、マリネボトル!
img
▲旅行博のアロハストリート・ブースにて進呈式。後ろでケイティも微笑んでいます!

 日本じゃモデルのエビちゃんが流行りまくり、カレンダーも売り切れという今日この頃。私はエビちゃんという言葉を耳にするたびに「ああ、食べてみたい…、ジョバンニのシュリンプ・スキャンピ」と、まったく無関係なことを思うせつない日々です。
 本物は次にハワイに行くまで食べられませんが、いや、あの事件のこともありますし、次にハワイに行った時も食べられるか不安ですが…。
 不安になっていても仕方がないので、いつかやってくるその日までは、自分でなんとかするしかありません。そんな私に、9月、すてきなおみやげが届きました。

 アロハストリートのヨシ様から、スキャンピのマリネボトルが!

 このお店のスキャンピ・ソースも有名なのだそう。これさえあれば、いつでもシュリンプ・スキャンピが食べられる…。そう思ったら、なかなか使えない私。お守りのようにこの12月まで大切にしておりました。
 こうなると、なかなかきっかけが掴めなかったのですが、可愛いヴィンテージ・フライパンがうちにやってきたので、初めて作るものをシュリンプ・スキャンピにしようと決めたのです。ついでにフライパンも自慢できるしね♪

★驚愕のレシピ
img
▲このボトル。かなりたくさん入っているので、あと数回は楽しめそう。にひひ。お魚なんかもマリネしてみようかな。

 さて、このマリネボトルの後ろに書かれているレシピ。すべて英語です。さすがの私でも書いてあることはだいたいわかるのですが、せっかくのスキャンピ調理に不備があってはならないと慎重になった私は、翻訳ソフトでレシピを訳してみました。

 そこには驚愕の訳が…。まず太文字で書かれていた注意事項がこれ。

「非常によく、震えてください。開始の後に冷却されたとしておきます。」

 ええっ! なぜ私が震えなくては? しかも開始した後は、実際冷却するのではなく、されたとしておくんだ…。
 こうなってくると、実際のレシピを読むのに恐ろしさすら感じますが、ご紹介します。文章内におかしな日本語がありますが、原文のままですので、ご了承下さい。
ではレシピをどうぞ!

・エビエビフライ
1ボトルHarpoのエビフライマリネ。
およそ1ポンドのばかでかい背が高いエビが、むけて背わたを抜かれました。エビを霜を除いて、完全に疲れさせてください。マリネのボトルを非常によく震動させてください。そして、次に冷蔵庫を1カップ流れ出させてください。ソース・パンシチュー鍋へ小エビおよびマリネをすべてついでください。
小エビまでコック、ピンクです。
コック・ニンニクはそれまでに茶色/carmelizeに始まります。ヌードル上で、味わい、かつ再びトスするためにあるニンニクをすくってください。
このレシピ研究は、牛肉、野菜、きのこおよび鶏でわき出ます。

・時間をマリネすること
エビ、チキンは不平を言います:2~12時間
野菜、マッシュルーム:1時間
魚:最大の2~3時間

以上がレシピです。

 あきらかに、自分で訳したほうが正しいように思えます。シュリンプ・スキャンピがなぜ「エビエビフライ」となってしまうのか。ばかでかい背が高いエビは、うちの近所のスーパーで売っていません。そのうえエビが完全に疲れたかどうかの判断がつきません。後半にいたってはもう、意味不明です。
 小エビまでコックになるらしく、ピンクだとはっきり言い切られても…。しかも、エビに12時間も不平を言われたのでは、調理できませんし、野菜もそれなりの時間、不平を言うようなので、辛いです。

 ということで、この翻訳されたレシピをすべて無視し、自分で訳したものにオリジナルを加えて作ってみることにしました。

★クリスマスのごちそう風の予定が…
材料
エビ
ブロッコリー(軽くゆでたもの)
じゃがいも(ゆでたもの)
マッシュルーム
ごはん

 さて、いよいよ調理開始です。一番面倒くさいのがエビの下ごしらえ。しっぽをしごき、背わたをとって、お塩と片栗粉でもんで水できれいに洗い、くさみをとります。私はエビの頭から出るミソの味が好きなので、あえて半分は頭付きを買ってきて作りました。クリスマスが近いということで、お野菜も入れてごちそう風にする予定。

img
▲ガーリックがたっぷりボトルの下に沈殿しているので、よく振ります。一応私もちょっと震えておきました。
img
▲ジップロックにエビやお野菜を入れて、マリネ液を流し込み、冷蔵庫に数時間。エビやお野菜から特に不平は聞こえてきませんでした。ほっ。
img
▲まずは頭だけを炒めて、オイルにエビのうまみを出します。ぎゅうぎゅう押さえるとミソが出てきていい香り。オイルがオレンジ色になってきました。
img
▲ちなみに、この炒めた頭は捨てずに冷蔵庫へ。後日クリームシチューのダシに使いました。いいコクが出ますよー。
img
▲エビを一気に投入! 早くピンク色の小エビコックさん来ないかなー。
img
▲次にお野菜も入れます。台所中にエビとガーリックの香りが広がります。作りながらビールでも飲みたくなるぐらい。火が通ったら盛りつけするだけ。作り始めるとあっという間!

★できあがり。結果は?
img
▲できあがりー。オイルをご飯にもたらりとかけて食べます。この場合の御飯はタイ米が好みな私。
img
▲殻をむいて食べるか食べないか、いちいちひとつずつ迷います。でも、最初のひと口めはやっぱりむかずにバクッといきます。

 さーて、出来上がりは?

「ノースで食べたのと同じ味ー」
って、言いたいな…。

 本場の味を知らない私には正解がわからないのです。でも、野菜はほっくり、エビはスーパーで買ったのとは思えないぐらいぷりぷりです。マリネ液に数時間つけたのがやはり良かったのですね。クリスマスのごちそうっぽく作ったつもりが、なぜかやっぱり屋台風になってしまった庶民派の私。

img
▲盛りつけがクリスマスっぽくならなかったので、クリスマス当日に開けるはずだったシャンパン飲んでごまかしています。シュリンプ・スキャンピは、驚くほどシャンパンに合いました! ぜひお試しを。

 今回シュリンプ・スキャンピを作って、私はあることに気づきました。このアロハ萌えの1回目。想像で作ったシュリンプ・スキャンピの味にかなり近いのです。あの時はマリネ液もなかったので、試行錯誤で作ったのですが、自然と近い味が出せていた様子。エビへの呪い、いえ、願いが通じていたのですね。
 家にマリネ液がない皆さん。第1回目のレシピを試してみて下さい。ハワイに行くまでは私もそれでアロハ萌えします。そして来年こそは、ジョバンニのシュリンプ・スキャンピを絶対に食べます!!

★メール紹介コーナー
 みなさん、メールをいつもありがとうございます。頂いたメールや質問について、ランダムではありますが、ここで少しずつでも紹介できたらなと思っております。紹介OKな方はメールの最後にそう付け加えて頂ければ幸いです。
 たくさん頂くメールの中、最後に「紹介OK」と書かれている方が少ないので、イニシャルにて一部をご紹介。
 Sunny-kショップで買い物をされていて、六本木ヒルズのコールド・ストーンも行かれたというMさん。私とまったく同じですね。なんか嬉しい! メールに添付されていたブログも見ましたよ。見ていたらまたもやコールド・ストーンに行きたくなってしまいました。今週あたり、行こうかな。
 富山に住んでいらっしゃるIさん。モナカアイスでコールド・ストーン妄想をするなんて、アロハ萌え上級者ですね。見習わなくては!!
 Kさんは、スパむすの研究に日々励んでいらっしゃるとのこと。マヨネーズをはさむと美味しいのですね。今度やってみます。粗挽きコショウもおすすめですよ!! 
 もうすぐハワイに行かれるOさん。年末年始をハワイで過ごすなんて、うらやましすぎます。いつか私も! と思いながら、中途半端な時期に行ってしまうんですよねー。楽しんできてくださいね。
 ほか、毎回メールを下さる方や、ハワイ在住の方、ハワイのお店のことを色々教えて下さる方など、みなさん本当にありがとうございます。来年も、今年以上にアロハ萌えしてまいりますので、よろしくお願いします。
 よいお年を! アロハ!

★このコラムへのご意見、ご感想、リクエストはこちらまで。
たくさんのメールお待ちしています!!

公開日
: 2005年 12月 21日

橋口 いくよ/はしぐち いくよ (作家) プロフィール

小説、コラム、エッセイ、脚本、作詞など、アニメ作品、エンターテインメント作品、純文学、様々なジャンルで執筆。フジテレビ「とくダネ!」やテレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」コメンテーター、「踊る!さんま御殿!!!」等、テレビにも出演。

ハワイ好きとしても知られ、講談社文庫より発売されている『アロハ萌え』シリーズ三部作はAmazonで1位を獲得し、ハワイ好きからバイブルとも呼ばれている。

公式サイト: https://www.hashiguchiikuyo.com/

twitter: https://twitter.com/hashiguchiikuyo

instagram: https://www.instagram.com/ikutorias_secret/

note: https://note.com/ikuyonote

YouTube: https://www.youtube.com/user/alohamoe194

  • この記事をあとでまた
    みたい場合は、
    マイページにクリップ!
  • クリップする

この記事をお友達にシェアしよう!

まとめ記事一覧
キーワードから探す
ジャンルから探す
島・エリアから探す
島・エリア
CLOSE
CLOSE
お店を探す
ジャンルから探す
島・エリアから探す
目的別一覧ページ
はじめての方へ
CLOSE
CLOSE
page top