「ウインター・ベースボール」を観に行こう!

「ウインター・ベースボール」を観に行こう!

公開日:2006.10.25

更新日:2017.06.25

ハワイのイベント・レポート

ハワイのイベント・レポート
ハワイにプロ野球がやってきた
「ウインター・ベースボール」を観に行こう!

 皆さんは1993年から1997年まで行われていた「ハワイ・ウインターベースボール」をご存知ですか? アメリカや日本がオフシーズンになってから、期待の若手プロが各地から集まってリーグ戦を繰り広げるのですが、今年ついにこの大会が復活。日米から注目の選手たちが集まって、毎日熱戦を繰り広げています。
 10月1日開幕、11月22日最終戦という短期集中型のリーグ戦。まだまだ試合はたくさん予定されていますので、ぜひ多くの方に足を運んでいただければと思います。

■イチローも元木も経験者。期待のホープはハワイで鍛えられる

▲ナイター設備が整って観客もたくさん収容できるハワイ大学内のムラカミ・スタジアムが舞台のひとつ

 かつてはマイナー・リーグのプロ・チームを持っていたハワイですが、1988年、27年間の歴史に終止符を打つと、ハワイでは、メジャー、マイナーを問わず、プロ・チームのプレイを見る機会がなくなってしまいました。
  誰もが大好きな野球を、もっともっとロコにも楽しんでほしいと願った人々が中心となって1993年、ハワイ・ウインター・ベースボールが誕生。オフシーズンに実戦を積んで成長したいと願う若手プロが、日米のみならず韓国、台湾などからも集まり、混合チームを作ってリーグ戦を行いました。
  97年まで続いたウインター・ベースボールは、イチロー選手や元木選手なども参加。メジャー・リーグでも、その後スター選手に成長した若手がたくさん参加してきました。そして、惜しまれながら97年に一度休止してしたものの、2006年見事に復活。メジャー・リーグから、そして日本の9つのプロ球団から、将来が期待される若手選手たちがハワイに集まってきました。
  試合は月曜を除く毎日行われ、日曜がデー・ゲームとなる以外は、すべてナイター。総当たりで、各チームが40試合をこなす密度の濃いリーグ戦です。舞台はハワイ大学のムラカミ・スタジアムと、郷愁漂うワイパフのハンス・オレンジ・フィールドのふたつ。とくにムラカミ・スタジアムはワイキキから車ですぐなので、旅行中でも気軽にご覧になることができます。


▲会長兼CEOのデュエイン栗栖氏。ハワイ最大の出版社を経営する彼の野球への情熱や地域社会への愛情が復活の原動力となった。

▲ハワイにプロ野球が帰ってきた! 若手とはいえ、プロ選手たちのプレーを見る機会はとても貴重。ロコキッズも大興奮。

▲試合直前には両チーム選手がフィールドに出てきて、国歌とともに国旗掲揚のセレモニー。いよいよプレーボールです!

■チームは4つ。ハワイらしさたっぷりのキャラが魅力!

▲各球場ではコレクターズ・アイテムにもなりそうなロゴグッズを販売中。どのチームのキャラクターもハワイらしさ抜群!

 ページ右上にあるハワイ・ウインター・ベースボールのロゴは、ギラギラした太陽をイメージして、冬でも暖かいハワイをアピール。そして4つあるチームも、それぞれに名前、ロゴともに「なんともハワイ!」でステキなのです。
  下にロゴを紹介いたしますが、左から「ワイキキ・ビーチボーイズ」「ノースショア・ホヌ(ウミガメの意味)」「ウエスト・オアフ・ケインファイターズ(シュガーケイン=砂糖きび)」そして「ホノルル・シャークス」。ハワイファンならずとも、思わずニンマリと笑みが浮かんできてしまいますね。キャラクター・グッズの帽子やTシャツももちろん販売中。かつてのウインター・ベースボールのグッズは、ハワイマニアのひそかなコレクターズ・アイテムとしても人気を呼んだほど。今回のも、ぜひとも全種類そろえなきゃ!と思っているハワイファンがいるかもしれませんね。
 この日は、ハワイ大学のムラカミ・スタジアムを拠点とするホノルル・シャークスを訪ねました。日本からは巨人と楽天の選手が、シャークスに所属して活躍しています。


▲左から「ワイキキ・ビーチボーイズ」「ノースショア・ホヌ」「ウエスト・オアフ・ケインファイターズ」「ホノルル・シャークス」

■読売ジャイアンツ「辻内崇伸」選手インタビュー!

▲読売ジャイアンツ辻内崇伸選手。球場をバックにアロハストリートを持っていただいてポーズ。

 2005年のドラフトで、読売巨人軍からドラフト1位指名された辻内崇伸選手。今年、大阪桐蔭高を卒業して晴れて入団。今年は1軍として出場することはなく、2軍で体力づくりに専念。期待のホープとして、球団からこのウインター・ベースボールに派遣されてきたそうです。
  「心配していた言葉の問題とかは、各チームにひとり、通訳の方がついて、生活の場まで気を遣っていただいているので、まったく平気でした。」
  この日、先発を控えた忙しい合間に、同時取材となったJ-Wave「Colors of Hawaii」のインタビューに辻内選手は答えます。
  「メジャー・リーグの選手とプレイをする、とても良い機会を与えていただいたと感謝しています。チームメイトや先輩たちも何名か一緒ですし、緊張することなく、リラックスして練習や試合に集中できていますよ。」
  実は早起きが苦手な彼。ナイターばかりのウインター・ベースボール期間中は、移動らしき移動もないため、午前中ゆっくり寝ていられるのがとてもうれしいとか(笑)。10月20日時点で、彼の防御率は全チームで3位。すばらしいものですが、リーグはまだ始まったばかり。「自分がここに来たということは、良いピッチャーになって来いよ、ということだと思うので、メジャー選手たちからもいろいろと学んで帰りたいと思います」と気を引き締めるあたり、さすが期待のルーキーです。
  10月15日に地震が起きたときのことを尋ねると、「朝の7時過ぎのことで一応は起きたのですが、なんか電気がつかないなあと思って、何もやることがないからずっとホテルで寝て過ごしました」と大胆な答えが返ってきました。その辺に、とても大物感が漂う辻内選手。あと1カ月、ハワイでの滞在を楽しみながら、プレイヤーとして良い機会を積み重ねていただければと思います。頑張ってください!


▲J-Waveとの合同インタビュー。「地震の時は、気づかずに寝ていました(笑)」

▲この日は先発。ウエスト・オアフ・ケーンファイターズを相手に2イニングを力投。

▲自慢の速球はメジャー・リーガーにも通じるか!? ハワイのファンからも声援が。

取材を終えて

▲野球ファンのロコたちも注目! わずか2カ月だけのとっておきのイベント、ハワイ・ウインター・ベースボールを観戦しに行きましょう!

 とってもローカルな雰囲気が漂うハワイ大学のムラカミ・スタジアムで行われたホノルル・シャークスとケーンファイターズの試合を見学してきました。もちろん満員にはならないので、好き勝手な席に座って、適当に楽しめば良いのです。
  売店(アロハタワーにある「ゴードン・ビアーシュ」がテナントです)で売っているホットドックやガーリック・フレンチフライの匂いがしてきて、何だかとてもアメリカンな感じ。映画「フィールド・オブ・ドリームス」のような、アメリカ人の野球への思いみたいなものも同時に漂ってきて、ほんわかとした気持ちになりました。
 GMも審判もボール・ボーイも、皆が野球を愛する気持ちから献身的に参加しているのがとても印象的。入場料はわずか4~5ドル。時間はムラカミ・スタジアムが19時プレイボールです。試合の詳細なスケジュールは、公式ウエブサイトを参照してください。
  ⇒「ハワイ・ウインターベースボール」公式サイト(英語)

公開日
: 2006年 10月 25日
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