▲長蛇の列、ホットック! クリスピー・クリーム人気といい、大韓民国の人たちは揚げた甘いものがお好きなのかも。 |
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▲これが20分ほど並んで買った、激熱うまホットックだ! |
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クリスピー・クリームが何店舗もはびこっているところからして、大韓民国の方は甘いもの好きな様子。一緒に旅行した人たちから教えてもらった「ホットック」というおやつは、元祖クリスピー・クリーム。いや、この表現はおかしい。でも、屋台は大韓民国のクリスピー・クリーム(これも正しいかは謎)と言ってもいいほどの大人気らしいので、行ってみることにしました。
確かに長蛇の列です。
もちろん私も並んでみました。よく見てみると、何か白いどろどろしたものに謎の粉を入れ込み、多めの油でおばさんが焼いています。「揚げ」と「焼き」の中間と言った感じ。あたりには香ばしい香りが漂って、待ちきれない!
でも、待たなければ食べられないので、焼いている様子をひたすら見ながら並んでいると、道行く家族連れの中のちびっこから、突然話しかかけられたのです。あきらかに地元の人たちっぽいのに、日本語でこう言います。
「萌え?」
えっ…? なぜ私がアロハ萌えリストだということがバレたのでしょう。それとも、ただの「萌え」という言葉が大韓民国でも浸透してきているということなのでしょうか。
「え、萌え?」
思わず私は聞き返してしまいました。そうすると今度はその子のお母さんが言います。
「萌え?」
やっぱり「萌え」って言っているみたい。
「萌え!」
私は答えました。するとまた向こうも「萌え?」と返す。私も、必死に「萌え」と答える。
なんだか、熱い展開だぜ!
「萌え?」「萌え!」「萌え?」「萌え!」「萌え?」「萌え!」…
ひたすら私と大韓民国家族でこの繰り返しです。そして、その家族はひとしきり「萌え」を連発すると納得したのか、行ってしまいました。しかし、顔はどうも納得していない感じだった。ちびっ子は最後爆笑しながら手を振って「萌えーー?」って叫んでたし…。
後々わかったことなのですが、聞いてみるところによると…
「これなんですか?」を「モエヨ?」と大韓民国語で言うらしい。
そうだったのか!
「萌えているのか?」と聞かれていると思ってしまい、何度も「萌え」を連発してしまった自分が恥ずかしい。お互い「何?」を連発しあって間抜けすぎる。
どうりであのちびっこ「この姉ちゃん、頭がお悪いんだな」って顔してた…。
ガーーーーン。
観光地なのだから、大韓民国の人だって初めて来る場所だったりするんだもんなあ。ホットックを知らない人だっているかもしれない。あんな列見たら「これ何?」って聞きたくなるはずだー。アロハ萌えすることで頭がいっぱいで、とんちんかんなことになって反省。
しかし、そんな反省もぶっ飛ぶぐらい、ホットックは熱かったのだった。自分の順番がやってきてうれしくなり、いい香りと表面のカリカリ具合に興奮してかぶりつくと、激熱! そのうえ、中から甘くて熱い汁が出てきて、口内を脅かす。でも、うまいのです。
このアツアツさもセットで美味しい! おばちゃんが中に入れていたパウダーはきっとシナモン・シュガー。それが汁化して生地に溶け出し、いい香り。熱さに思わず立ち止まったりしながら、みんなでひゃあひゃあ言って食べる、油たっぷりの揚げたてホットックは、あの家族との「萌え萌え対決」と共に、良い思い出になりました。 |