第45回 メリー・モナーク・フェスティバル、華やかに終了!
アロハ! かおりです。
フラのオリンピックにも例えられるメリー・モナーク・フェスティバルが、今年もハワイ島ヒロで行われ、華やかなフラの祭典を繰り広げました。
例年イースター・サンデーから行われるこのハワイ島最大規模のフェスティバル、今年は3月31日~4月5日の1週間で行われました。ヒロ市内の各所でフラやハワイアン・カルチャーのエキシビション、クラフトショーやバザーなどが開催されたほか、メイン・イベントとなるフラの競技会は、3日(木)がソロのミス・アロハ・フラ・コンテスト、4日(金)がグループのカヒコ(古典フラ)、5日(土)がアウアナ(モダンフラ)部門で競われました。それではさっそくその様子をご紹介しましょう。
All photos by Kaori Mitani
4月2日:ホイケ・ナイト
競技会に先立ち、毎年水曜日に行われるのがエキシビションのホイケ・ナイト。この日は入場無料で一般公開されるため、本戦のチケットを手に入れられなかった人も、会場の雰囲気を味わいにたくさんやってきます。とくに今年は地元ヒロの人気ハラウ、ジョニー・ラムホー率いるカ・ウア・カニ・レフアが登場することもあってか、開場の3時間前から長蛇の列ができるほどの盛況ぶりでした。
毎年メリー・モナークのステージを最初に飾るのがハラウ・オ・ケクヒのカヒコです。伝統的なフラを重んじるハラウとしてハワイで深い尊敬を受けるハラウ・オ・ケクヒ。今年も迫力ある踊りでステージの幕をあけてくれました。
扇情的でまたフラとは違う華やかなタヒチアン・ダンスを見せてくれたのは、オアフのテ・ワイ・ウラ・ヌイ・タヒチ。
地元の人気ハラウ、カ・ウア・カニ・レフアは、ケイキ(子供)やクプナ(シニア)も織り交ぜて多彩なパフォーマンスを見せてくれました。アンクル・ジョニーの日本ハラウからやってきた湯田瑞希ちゃんは小学校1年生。大人顔負けの演技力に会場から大きな拍手がわき起こりました。アウアナの衣装がすべてシグ・ゼーンだったのも注目でした。
4月3日木曜日:ミス・アロハ・フラ・コンテスト
18歳から25歳の独身女性ダンサーに出場資格があるソロ・コンテストのミス・アロハ・フラ。今年は12人のコンテスタントで競われました。見事トロフィーを勝ち取ったのは、オアフの重鎮クム、アロハ・デリレイのハラウから出場したカリマクヒラニ・スガヌマ。2位は今年でメリーモナーク連続出場30回を果たしたハラウ・モーハラ・イリマのカパライウラ・デシルバ。3位はミス・アロハ・フラを数多く排出しているサニー・チンのハラウ、ナ・マオ・オ・プウアナフルのジュリー・アフォングでした。
ミス・アロハ・フラに輝いたカリマクヒラニのイプヘケを使った力強いカヒコ。カリマクヒラニはハワイ島カウ出身のクムフラであり、作曲家、そしてハワイ語事典の編纂者でもあるマリー・カウェナ・プクイの孫娘。その血筋を証明して見事ハワイ語賞も受賞しました。
カパライウラ・デシルバは、実は優勝したカリマクヒラニとまったくの同点でしたが、タイブレーカーによって惜しくも2位に。彼女はクム・マプアナ・デシルバの娘でもあります。
4月4日:カヒコ
団体戦は25ハラウ、男女合わせて29グループで競われました。今年はアロハ・デリレイの娘のカプア・デリレイのハラウが初出場。母娘でこの晴れの舞台を競うということになりました。また昨年ホイケでエキサイテイングなパフォーマンスを披露してくれたサニー・チンのハラウが復活。オブライアン・エセルやチンキー・マホエなど実力派ハラウも今年再出場を果たし、カネ部門で熱い決戦が繰り広げられました。
オブライアン・エセルのカネ・カヒコのパフォーマンス。鍛えられたダンサーたちのスピーディでバネのあるパフォーマンスに会場は大いにわきました。
ワヒネ・カヒコで2位につけたオラナ・アイ率いるハラウ・フラ・オラナ。ウリウリを使ったリズム感のあるパフォーマンスでした。
カプア・デリレイのハラウによるワニネ・カヒコ。プエオ(フクロウ)をテーマにした踊りは衣装とともにとても印象的でした。
カネ・カヒコ部門でトップになったサニー・チンのカネ・カヒコ。
カリフォルニアのマーク・ホオマルのハラウは、いつもユニークなパフォーマンスで会場を湧かせます。今年のワヒネ・カヒコはイプヘケを使った迫力ある踊りでした。
4月5日:アウアナ
競技の最終日はアウアナのグループ戦です。それぞれ趣向を凝らした美しい衣装に会場もうっとり。29グループの華麗なパフォーマンスの後には結果発表と表彰式が行われ今年のメリー・モナークも幕を閉じました。
アウアナ、総合ともに2位になったサニー・チンのハラウのワヒネ。アウアナではモスグリーンのシンプルなホロクで、レフアの花の蜜を吸う鳥に例えたラブソングを優雅に踊りました。
おどけたゼスチャー満載で、会場も多いに受けたチンキー・マホエの楽しいアウアナ・パフォーマンス。チンキーのハラウはカネ部門で総合3位につけました。
カネ部門総合1位になったサニー・チンのハラウ・ナ・マオ・プウナフルのアウアナ。
今年総合優勝を飾ったハラウ・オ・カムエラのアウアナ・パフォーマンス。いつもながら腕の角度までぴったりと息のそろった演技でした。
結果発表が行われたのは午前零時をとっくに回った夜半。それでも優勝の瞬間、ハラウ・オ・カムエラのダンサーたちは疲れも見せず大興奮! 会場からも大きな拍手が送られました。
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