秋。ノースでは夏の間、眠っていた海が目を覚まし、動き始める季節。朝晩が次第に冷えるようになり、それと共にノースのビーチにうねりが押し寄せてくるのです。遠くの方から聞こえてくる波の押し寄せる音に耳を澄ませ、秋の到来を感じる…。季節感の少ないハワイで体験することのできる貴重なひと時です。
そんな秋のオススメは、毎週日曜日に行われている「ハレイワ・ファーマーズ・マーケット」(朝市)。暑い夏が終わってバテていた体にも食欲が戻り、食べることの幸せをひときわ感じる季節に
はぴったりのスポットです。
この朝市は今年の4月にオープンしたばかりだと言うのに、すでに大人気。その秘密は、新鮮でオーガニックを中心とした地元産の野菜がお手軽なお値段で手に入ることと、その場で食べられるフードブースがたくさんあること。販売している食べ物は、ワイアルア産コーヒーにオーガニックの食材を使用したブラウニー、生クリームた~っぷりのクレープやその場で焼いているBBQ ポーク、作りたてのブリトーにスモーク・フィッシュ、焼きトウモロコシなどなど。なんと手づくりのフレッシュバターやフェタチーズまで売っているんです。これらの食べ物も、オーガニックの材料や地元産の食材をメインに使って作られているのが特徴です。
「ハレイワ・ファーマーズ・マーケット」の立役者、パメラさんとアニーさん。
ハレイワにこのような新しい風を吹き込んだのは、本土から最近移住してきたというパメラさんとアニーさん。休暇で訪れたハワイに恋をし、帰りの飛行機の中で移住を決めてしまったそう。実はパメラさんは、テキサス州オースティンで12店から始めた朝市を80~100店まで大きくさせた成功者。その功績は2006年に北アメリカ農業ダイレクトマーケティング協会より表彰されています。
オバマ大統領も食べたというMoumen’s Motion Picture CateringのBBQポーク。ふだんは自家用ジェットもしくはTV撮影へのケータリングしか行わないので、朝市で見かけたら必食!
朝の澄んだ空気の中で食べるご飯は格別。しかも会場には、テント+ピクニックテーブルが設置されているので、ゆっくりくつろぎながらお休みの日の朝ごはんをその場で食べることができます。
そしてハレイワ・ファーマーズ・マーケットが注目を浴びているのには、もうひとつ理由があります。それはここがエコを意識した朝市という事。朝市全体がソーラーパワーで稼動していたり、使われているお皿やカップ、フォークやスプーンなどは廃棄後、自然分解される素材(さとうきびやとうもろこしが原料)を使用。ゴミを出さない(Zero Waste)を目指している朝市なのです。
会場には4 種類のゴミ箱が用意してあり、それぞれリサイクル、生分解性素材、ゴミ、そして豚の餌に分けられ、回収されています。そう! 会場で出る生ゴミは、豚ちゃんの餌として回収されているんです。そして、子どもたちにもゴミ分別の大切さを学んでもらえるように、各ゴミ箱には大きな写真とわかりやすい説明が付いています。また会場には「ケイキコーナー」と称するブースがあり、フェイス・ペインティングやタトゥー・アート、髪を編みこんでいくブレイド・ヘアなどがあったりと、子どもたちが楽しめるような工夫もされています。
日曜日の朝はちょっと早起きしてハレイワへ。この朝市では、新鮮生野菜を買えるだけではなく、子どもたちの笑顔や体にやさしいおいしい朝ごはんなど、日曜日の朝が待ち遠しくなる仕掛けがたくさんありますよ。
開催日時:毎週日曜日9:00~13:00
開催場所:現在はハレイワのカメハメハハイウェイとバイパスが交わる交差点。許可が降り次第、ノースショアマーケットプレイスの隣に移動。注意:「ごみを出さない」朝市を目指しているので、エコバック持参のこと。ペットの立ち入り禁止。
岩藤夕子
ノースショアのことならここ!www.ad-northshore.comのハワイ代表。ゆる~りと時間が流れるストレス・フリーのノースショア ローカルライフの様子をブログにて公開中。Made in Hawaii にこだわったオンラインショップも密かに人気。チワワの愛犬チーキーとビーチで過ごす時間が何より幸せ。
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※アロハストリート2009秋号に掲載した記事です。
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