サムとマカのホロホロおでかけ隊
クッウラのお話編 Part.2
- サム・モナハン
- バハマ生まれの陽気な南国男。高校留学で横浜に住んでいた経験あり。今も世界中を旅し続ける自由人。ハワイの自然とアートとビールが大好き。ひとり息子のマカと一緒に遊ぶのが一番のお仕事。
クッウラは知らなかったのですが、このプヒはとなりの島のモロカイ島の人々の守り神で、「コオナ」と呼ばれていました。モロカイ島で悪いサメと戦ったこともあり、モロカイ島の人はコオナにいつも感謝していました。
これを知らないクッウラは、深い海の中にコオナの家を見つけて、自分で退治することに決めましたが、息子の勉強のためにとアイッアイに任せることに決めました。クッウラの息子アイッアイは、まだひとりでやっつけることができないので、村の人を呼んで大きなプヒを倒すプランを作りました。
村の人々は、アイッアイに言われた通りにプヒを陸に運んで、アイッアイが三つの石で殺しました。マウイ島のレホウラのビーチでは、この大きな三つの石を見ることができます。
このできごとにより、まだ青年のアイッアイがお父さんのようにすばらしい魚釣りになると、村の誰もが思って、彼はとても有名になりました。
その後、モロカイ島でこの大きなウツボの世話をしていた「カフ」が、夢の中でマウイ島のハナ村でコオナが殺されたことを感じました。さっそく自分の目で確かめることを決めて、マウイ島に渡ってマウイの王様のアリッイと仲良くなって数年か働きました。アリッイのために働いている間に、クッウラとヒナの息子のアイッアイがコオナを殺したことを聞いて、この家族に仕返しすることを決めました。
ある日クッウラは、このカフにアリッイのために魚をあげました。「魚の頭を取ってから塩に漬け、焼いてください」とクッウラが言ったのに、悪いカフはアリッイに「クッウラがアリッイの頭を切り取り、あなたの体を塩に漬けて焼くべきだと言った」と嘘をつきました。アリッイがすごく怒って、クッウラの家に火をつけ、彼とヒナとアイッアイを焼くようにカフに伝えました。カフは喜んでクッウラの家を燃える木で囲みました…。
※このコラムは、アロハストリート2009年秋号に掲載された「サムとマカのホロホロおでかけ隊/第3回クッウラのお話」の全編レポート(ほぼ原文まま)です。ウエブサイトでは、3回にわけて全文を掲載します。
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