サムとマカのホロホロおでかけ隊
貝殻で作ったレイをマカちゃんにあげるお話編 Part. 1
- サム・モナハン
- バハマ生まれの陽気な南国男。高校留学で横浜に住んでいた経験あり。今も世界中を旅し続ける自由人。ハワイの自然とアートとビールが大好き。ひとり息子のマカと一緒に遊ぶのが一番のお仕事。
Alooooooooooooha!! サムです。
ハワイではよく「アロハ」と言いますが、「アロハ」の意味は知っていますか?
色々当て字もありますが、「アロ」は「目の前」、「ハ」は「呼吸」や「生きている」という意味です。目の前で生きている事を認めています。知らんふりして、無視はしてないよという意味です。
同じ「ハ」は、「ハワイ」という言葉にも使われています。「ハワイ」の「ワイ」は「お水」で、飲み水が無い砂漠のような太平洋を渡ったポリネシア人にとって、初めて着いたハワイは、「ハ」=「息」が求める「ワイ」=「水」に満ちていて、オアシスのように見えたでしょうね。
'olelo (ッオーレロ)はハワイ語で「言葉」という意味で、言い方はまず息を止めてから、「オ」をのばして「レロ」と言います。ちなみに「レロ」は「舌」で「べろ」に発音が似ています。ハワイ語には色んな面白い単語があり、割と発音しやすい言葉が多いです。なぜなら、昔のハワイには書かれる文字が無かったのです。
すべての歴史やメッセージは口から耳、口から耳、の繰り返しで伝えられてきました。数千年の歴史や昔話は、物語のように先生から生徒へと覚えやすいように音楽で教えられていました。
この不思議な文字が書かれていない文化から、言葉を使わないフラができました。手でも会話ができる文化が生まれたのです。そしてその会話をより深く伝えるために、花や鳥の羽や貝殻でできた「レイ」を使っていました。
「レイ」は首にかける「花輪」で、日本語の数字の0と言い方が似ているかも知れません。レイは言葉を使わない会話のひとつです。よく愛する人や子どもたちを「レイ」と呼んでいました、なぜならば、花輪のように愛する人の首に手をかけたり、子どもを首に乗せて足がレイのようにぶら下がったりするからです。
言葉にはマナ(エネルギー)がたまっています。同じように自分が気持ちを持って作る物にも、その魂が入っています。今回は、言葉を使わずに愛する人に気持ち伝いたいと思い、自分で貝殻を拾って、編んで作った小さなレイを息子にあげようと思います。マカちゃんはよく僕の首から花輪のようにぶら下がっているので、言葉を使わず、気持ちを込めたものを作ります。
※このコラムは、アロハストリート2010年春号に掲載された「サムとマカのホロホロおでかけ隊/第5回 貝殻でレイを作る」の全編レポート(ほぼ原文まま)です。ウエブサイトでは、2回にわけて全文を掲載します。
貝殻で作ったレイをマカちゃんにあげるお話編 Part.1 Part.2 >>
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