ハワイの文化は言葉に宿る ハワイ語を知ろう!
古代ハワイアンの想いが込められた言葉を知ることで歴史や文化など、大切なことが見えてくるかも。
大好きなハワイをもっと理解するためにも、「ハワイ語」について、一緒に考えてみよう。
注:今回のハワイ語特集に関しては、ハワイ語の専門家、クムフラの方に監修、ご協力頂きました。
ただし、現在でもハワイ語にはさまざまな解釈があり、研究が続けられています。
※以降、5回に分けて、特集「ハワイ語を知ろう!」をウエブサイトにて掲載します。
◆Lesson1 クムフラに学ぶ「ハワイ語」の大切さ
◆Lesson2 ハワイ語に込められたハワイの人々の価値観を学ぶ
◆Lesson3 ハワイ語入門
◆Lesson4 フラの動きに見るハワイ語
◆Lesson5 日常に息づくハワイ語を学ぼう
Lesson2ハワイ語に込められたハワイの人々の価値観を学ぶ
ハワイを旅している短い間でも、ハワイ語を耳にしたり目にしたりする機会は多いはず。アロハやマハロなど、おなじみの単語に加え、訪れるごとに知る言葉が増えてくると、ハワイにまた少し近づいた気持ちがして、滞在がもっともっと楽しくなるかもしれない。ハワイ語は、どこか心にやさしく響き、私たちを幸せな気分にさせてくれる不思議な力を持っている。
その秘密のひとつは、昔からハワイの人たちが大切にしている価値観が、言葉に込められているから。心からの感謝、大切な仲間、協力し合う心など、ひとつの言葉が表す意味は奥深くて、どれも簡単に説明ができない。例えば、オハナ。みんな仲間という考え方はタロ畑から来ていて、タロの中心の親芋が母親、そして周りにできる子芋が子どもたち。それらがみんなオハナと呼ばれる仲間なのだとか。古代から伝わるハワイアンたちの考え方は、私たちに前向きに生きるヒントをくれそうだ。
相手に対する尊敬と賞賛を含んだ、心からの感謝を表す言葉。より深い気持ちを込めて、してもらったことへの感謝を表すことができます。ハワイのゴミ箱には「Mahalo」と書いてあることが多く、Mahaloがゴミという意味と思い込んでいる人がいるという笑い話があるほど。 | ||
家族のメンバーは、それぞれが自分のもつ役割(hana)を持ち、協力し合って生活しています。その集合体が家族であると考えているハワイの人たちは、血縁関係に関わらず、広く仲間として受け入れた人たちまでを「オハナ」と呼んでいます。フラでも同じハラウ(教室)で学ぶ仲間もオハナと呼びます。 | ||
すてきなウクレレの音色は「オハナ」の愛から生まれる
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ホスピタリティ(心のこもったサービス、歓待)という意味で使われている言葉で、心からの歓迎=ウェルカムな気持ちを表しています。kipaには訪ねるという意味があり、それに使役/形容詞のho'oが付き、もてなすという意味に。マウイ島には、この名前のついたビーチもあります。 | ||
koは何かを満たす、kuaは背中という意味。kuaには体を支える背骨の意味合いもあって、背骨を支えるところから協力、手助けを現す言葉として日常よく使われています。協力を求める時は「Please kokua.」とひとこと言えば、ハワイの人たちはすぐに手を差し伸べてくれます。 | ||
コクア精神の大きなムーブメント
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ハワイ州のモットー「Ua Mau Ke Ea o Ka 'Aina i Ka Pono」(大地の生命は正しいものに永遠に宿る)の中でも使われている、物事、事柄などが本来あるべき姿、真の姿であるということを言い表す言葉。そこには正しいバランスがあり、正義という意味にもなります。 | ユニティ、ハーモニーといった調和の精神を表す言葉で、協力して一緒に何かをすることの大切さを象徴しています。コクアと意味が重なる部分もあり、クリスマスの頃には子どもたちへのプレゼントの寄付を呼びかけるキャンペーンなどで、目にする機会も多くなります。 |
※アロハストリート2010年春号に掲載した記事です。
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