ワイマナロにスラックキー・ギターが響く!
ワイマナロで開かれた、伝説のミュージシャンにちなんだ音楽イベントに行って来ました!
公開日:2010.08.12
更新日:2017.06.14
先週の土曜日、晴天のワイマナロでビッグな音楽イベント「ギャビー・パヒヌイ・ワイマナロ・カニカピラ」(カニカピラはLet's play musicという意味)が開かれました。みなさんは、ギャビー・パヒヌイという名前を聞いたことはありますか? ハワイアン・ミュージックの歴史にその名を残すギャビーさんは、スラックキー・ギターの名手であり、彼の影響を受けたというミュージシャンは数知れず…。今は彼の息子たちが音楽を盛りあげていますが、中でもシリル・パヒヌイさんが中心となり、ギャビーさんの故郷であるワイマナロで年に1度コンサートを開き、「ハワイアン・ミュージアム・オブ・ミュージック&ダンス」建設のための資金集めを行っています。
3回目の開催となる今年、初めて出かけてみました。会場となるワイマナロ・ビーチパークには、芝生の広場にステージが作られ、そのまわりに日よけのテントを立てたり、折りたたみチェアを持ち込んだりして、ローカルファミリーを中心に、ハワイアンミュージック・ファンが続々集まってきます。
スタートは朝10:00。終わりはいちおう18:00となっていますが、果たしてどうなることやら…。カピオラニ・ハオさんのハラウがフラを披露し、いよいよ長時間にわたるコンサートの始まりです!
ステージに登場するのは、いずれ劣らぬスラックキーギターの名手たちです。スラックキーギターとは、ハワイ独特のチューニング方法や演奏法のことで、ふつうのギターとはまったく違うのだそう。そしてそのチューニング法は無数にあり、家族や友人がバックヤードに集まっては夜通しギターを弾き、それぞれの家に伝わるチューニング法を学び、代々子どもたちに受け継がれていったのです。パヒヌイ家も、このようにして音楽の才能とチューニングと歌い方が伝えられていったのですね。
現在、ギャビーさんの6人の息子の中で音楽活動をしているのは3人。シリル・パヒヌイさんは、その中でもとくに父に似ていると言われ、後継者として一目置かれる存在なのですが…。主催者として会場を歩きまわり、みんなに声をかける姿は、警備員に見えなくもない!?(笑)
さて、今年ステージを飾ったのは、ナ・ホク・ハノハノ賞を受賞したジェフ・ピーターソン、若き天才ギタリスト・ダニー・カルヴァーリョ、オロマナ with ジェリー・サントス、マカナ、デニス・カマカヒ、ケネス・マクアカネ、ブラ・パヒヌイほか、ハワイ島などからも複数のグループが参加。みんなギャビーさんを尊敬するミュージシャンたちばかりです。途中には、フラや衛兵隊によるパフォーマンスなどもあり、飽きることはありません。そして後ろを振り向けば青い海! そんな場所で、1日中のんびりと心に響くスラックキーギターの音色が楽しめるのです。 なんと幸せな~・・・。
そして日も暮れ、ステージがよく見えない…となった頃に、シリル・パヒヌイさんがソニー・リムらと登場。ちょっとしゃがれた感じの独特な声は、まさに鳥肌もの。会場に残っていた人たち全員がそう思ったことでしょう。遅くなったにも関わらず、ハナホウの掛け声にも応え、たっぷりその歌声を聞かせてくれました。目を閉じると、なんとなく、パヒヌイ家の裏庭で聞いているような気さえしてくるから不思議ですねぇ。結局すべてが終了した時は夜8時を回っていました…。
それにしてもハワイは、このようなイベントが無料で楽しめてしまうのです。さて、今週末はワイキキのはずれ、カピオラニ公園でハワイアン・スラックキー・ギター・フェスティバルが開催されます。こちらも人気アーティストが大集合して、1日たっぷりハワイアンミュージックが楽しめます。興味のある方はぜひお出かけください!
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