事故から10年、えひめ丸の慰霊式。
沈没からちょうど10年が経った2月9日。晴れ渡る空の下、慰霊式が行われました。
公開日:2011.02.09
更新日:2017.06.14
ハワイのオアフ島沖で起きた、「えひめ丸」とアメリカ原子力潜水艦の衝突事故。それは、ちょうど10年前の今日のことです。その慰霊式が、カカアコ臨海公園内で行われ、式には日本からの遺族や関係者らが約150人参列されました。
事故が起きたのは2001年2月9日(日本時間10日)。愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が、浮上してきた潜水艦に衝突され、9人が犠牲となりました。
まだ、記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれませんが、あれから、もう10年。見晴らしのいい高台に建立された「えひめ丸慰霊碑」の前で犠牲者の冥福を祈り、事故発生の13時43分に合わせて黙とうが捧げられました。
青い空の下、そよそよと吹く風は心地良く、海はキラキラと穏やかに輝いていましたが、見渡すこの場所で、あの悲しい事故が起きたのですね。
中村時広愛媛県知事は、「次世代に語り継ぐことで、2度と犠牲者が生まれないようにしていくことが私たちの定め」と挨拶。
その後、愛媛県の特産であるミカンの木3本(遺族から献花されたもの)が植えられました。この木がすくすくと成長する横では、慰霊碑に刻まれた9人の犠牲者の名前がいつまでも変わることなく残ります。
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