アラモアナセンター近く、ペンサコラ通り沿いに、おしゃれな割烹レストランがオープンしたと噂を聞きつけ、編集部のメグミとともに、いそいそと出かけてまいりました。
その名も、南山・枝魯枝魯(なんざん・ぎろぎろ)。京都にあるくずし割烹の枝魯枝魯さんと陶芸家の伊藤南山さんのギャラリー兼レストランとういかたちでオープンされたお店です。ちなみに、京都のお店のほかにパリにも支店があって、パリジェンヌたちに大人気なんだそうです。なんとすてきな響きでしょう…うっとりです(笑)。
ウキウキと向かった先には、ガラス張りの外観が。「あれ、割烹和食のお店って聞いてたけど、違うのかな?」と思ってしまうほどモダンでスマートな雰囲気です。天井が高くとても開放的で、客席がぐるっと厨房を囲む形のオープンキッチンになっていました。
こちらのお料理は、おまかせのコースメニューのみ。だから、席に座ったら、飲み物を注文してあとは待つのみです。ハワイではこういった雰囲気のレストランはあまりないので、なんだかドキドキ&そわそわ。挙動不審な私たちでしたが、オーナーシェフの松本さんが軽快なおしゃべりでリラックスさせてくれます。
そしていよいよ、お料理がスタートです。まずは「冷やし茶碗蒸し」。えんどう豆の風味がぎゅっと詰まった、とってもお上品な一品です。
貝殻の器に入っているのは、
シャキっとした歯ごたえのセロリの和え物。
手前の亀の器に入っている、山芋の変わり醤油でいただきます。
繊細でやさしく、でも深い味わいのお料理の数々。こんなのハワイで初めてかも!というお味が続いて、メグミと二人してテンションあがりまくり。さらにうれしいのが器の美しさです。このお店の陶器は、すべて京都の伊藤南山先生の作。あざやかな色づかい、そして、伝統的な手法を活かしつつプルメリアのお花などハワイのディティールを取り入れた陶器は、お料理の味をさらにさらに引き立たせてくれるようです。店内には南山先生の作品が飾られたギャラリーの一角もあり、必見です。
茶碗蒸しの器や湯のみは、人それぞれ違う柄の器が供されるのも楽しい。
こちらは「一閑人」というスタイルの器。
どことなくユーモラスな表情は、手書きのため一皿ずつ違った顔に。
そして、コースの締めは、なんともやさしいお茶漬けでした。「ウク」というハワイの高級魚が乗ったお茶漬けは、ココロと身体をほんわかさせてくれました。一緒に出てくるお漬物にいたるまで、繊細な風味がたまりません。
その過程を味わう…これぞ、食のアート!
さらに! 幸せ気分を満点以上にまで高めてくれたのが、デザートです。リリコイのスフレと抹茶、というすてきな組み合わせには脱帽。ハワイと日本の味が見事にマッチした、それはそれはステキなハーモニー。甘すぎないスフレは、スイーツが苦手という男性にもおすすめかも。
こんなすてきなお料理たち。今すぐ食べたくなってしまいましたか?でも、残念ながらもういただくことができません…。というのも、なんとすべてのメニューが毎月変わるからなのです(私たちがうかがったのは5月の終わり!)。しかも、ただシーズンごとに変えていくだけでなく、同じお料理は二度と出さない、というのが枝魯枝魯さんのこだわりなのだそうです。
「一度来て終わりでなく、何度も足を運んでほしいんです。たとえば、月に1度通ってくれるお客さんが大勢いてくれたらうれしいじゃないですか。そのみなさんが、飽きずに来てくれるためにも、毎月すべての料理を一新することにしています。つくる方も、ずっと同じものばかりじゃ、つまらないですしね(笑)」
と、オーナーシェフの松本さん。ステキ! ステキすぎます。これは、ぜひとも毎月通ってしまわねば!と心に決める私たちでした。
オープンな雰囲気いっぱいのカウンター席のほかに、ちょっと静かなソファー席も用意されています。こちら、1グループなら最大16名まで座ることができます。仕切りをすることもできるので、ちょっとした隠れ家っぽい雰囲気も楽しめそう。特別なパーティなどに利用したらステキですね。
大事なお客様をお待たせしないように、そしてゆっくり楽しんでいただけるように、という心遣いから、要予約に。早めの予約がおすすめですよ!
Nanzan GiroGiro
[エリア] アラモアナ
[アクセス] アラモアナセンターから徒歩5分。
[住所] 560 Pensacola st.
[電話] 808-524-0141
[営業時間] 17:00〜23:00、火・水曜休み
[公式サイト] www.guiloguilo.com
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