ハワイまで4000キロ航海レースに日本勢参戦
ロサンゼルスからホノルルまでを航海するヨットレースが今年も開催。夢を乗せたヨットは7月4日に出発します!
公開日:2011.06.27
更新日:2017.06.14
皆さん、トランスパックというヨットレースをご存知ですか?1906年にスタートした世界で最も古い外洋ヨットレースのひとつで、ロサンゼルスとホノルルを結ぶ2,225海里(約4,000キロ)の距離でスピードを競い合うヨット・レースです。
今年、2011年は46回目のレースで、アメリカの独立記念日にあたる7月4日にロサンゼルスをスタートします。 日本からも「ベンガル7」というヨットが一昨年に続き参加するということで、ぜひ注目したいと思います。
レースには、ディビジョン1〜7までの部門があり、大きいヨットから小さいヨット(正確にはレーティングという船の構造によるスピードの違い)まで、様々なタイプのものが参加します。一斉にスタートするのではなく、あらかじめ航行にかかる時間を予測して、スピードが遅いヨットから順にスタート。ホノルルで同じくらいのタイミングにゴールして、一緒に表彰式ができるよう工夫されています。
歴史だけでなく夢のあるレースに、カリフォルニア、ハワイなどのアメリカ勢のほかオセアニア、ヨーロッパ、南米、そしてアジアを代表して日本から唯一参加する「ベンガル7」など、53艇が参加します。
「ベンガル7」のオーナーでもありスキッパー(艇長)のムラセさんは、2001年から毎回このトランスパックに参加しているセーリング暦40年のベテラン・ヨットマン。ほか6名のクルーとともに、一昨年は10日間というスピードでハワイに到着しました。クルーは、舵を握るヘルムスマン、レース用のウィンチを使ってセールを上げ下げするグラインダー、そしてセールの調整をするトリマーという3つの役割を交代で担うとのこと。2人一組で、4時間起きて2時間寝るという「ON>STANDBY>OFF」という3交代のシフトを取り、24時間x10日間走り続けるのだそうです。
レースの勝負どころは、どのルートをどのように進めば、他の艇より速く走ることができるのか。実は「ベンガル7」には、本職が気象予報士の「モリさん」という秘密兵器が、今年もナビゲーターとして乗る予定。ベストな航路を見つけるには、サテライトからの天気情報をコンピューターが割り出すソフトを使ったり、ヨット専門会社からの天気情報、そして自分が持っているデータを総合して判断するそうですが、最後は「自分の信念で決める」というモリさん。今年は、どんなルートを選んで、ホノルルに到着するのでしょうか。「ベンガル7」は7月8日にロサンゼルスをスタートし、7月17〜19日にホノルルに到着予定です。みなさん、アラモアナのハワイ・ヨットクラブ(ハワイ・プリンス・ホテル前)へクルーたちに会いに行きましょう!クルーからは、「ベンガル7の見学もできますので、ぜひ声をかけてくださいね!」と、メッセージをいただきました。
昨年は見事ディビジョン3位。今年の結果はいかに!! みんなで応援しましょう!
トランスパシフィック・ヨット・レースの公式ホームページ(英語)は、こちら。
「ベンガル7」の現在の位置と公式ホームページは、こちら。
「ベンガル7」を37日かけて日本からカリフォルニアへ回航したクルーのひとり
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