アロハ！　メグミです。

みなさんは、アウトリガーカヌーって聞いたことありますか？　６人乗りのカヌーで、サーフィンと同じように波に乗って楽しむマリンアクティビティです。「６人の団体でいっしょにサーフィンするって、どんな感じ！？」。なかなか想像がつきませんよね。これは自分の体で確かめてみるしかない！と、はりきって出かけてまいりました〜。

　そもそも、今のようにボードサーフィンが主流になる前、サーフィンといえばこのアウトリガーカヌーを指したのだそうです。とくに古来よりハワイ王族の遊び場として栄えたワイキキは、アウトリガーカヌーの本場。王様やお姫様たちは、当時は湿地帯だったワイキキで、このアウトリガーカヌーを楽しんだのだとか。歴史あるマリンアクティビティなのですね。

　さて、今回アウトリガーカヌーをする場所は、ワイキキビーチの中心。通称ピンクパレスと呼ばれるザ・ロイヤル・ハワイアンのビーチに向かいます。ピンク色のパラソルが並んでなんともキュート。このビーチに隣接するプールサイドに、マリンスポーツのワイキキ・ビーチ・サービスの受付があります。

　カウンターでの受付手続きは、名前等を書くだけと、とっても簡単。アウトリガーカヌーは事前の予約がおすすめですが、混んでいなければ予約なしでもOKだそうですよ。カウンターには日本語の通じるスタッフさんがいるのもうれしいですね。

　カヌーに乗る前に、オールの持ち方やパドルの仕方について、ビーチで簡単なレクチャーを受けます。こちらのラウハラ帽をかぶっているのが今日のキャプテンです。キャプテンが「パドル！」と言ったら、みんなで息を合わせてオールをこぎます。パドルは、前後の人とたがい違いに行うのが基本。前の人がカヌーの右側をこぐなら、自分は左側、という具合です。

　５分ほどのレクチャーが終わったら、いざ海へ！　今回、私は1人での参加なので、残りの乗組員はビーチボーイズが担ってくれることに。みんなで「せーの！」と息を合わせてカヌーを押し、波打ち際へと運びます。カヌーは大きくて重そうに見えますが、船体が細いので意外にもするするっと砂の上を動いていきます。

　波打ち際まできたら、「さあカヌーに乗ってください」とビーチボーイズのみなさん。どうやら、押し寄せる波に抵抗して海にカヌーを出すのが難しいポイントのようですが、さすが慣れた段取りでスイッとボートを水上へと乗せていきます。「自分だけ高みの見物でごめんなさい」と思いつつ、なんだか姫気分（笑）。昔の王家の方々も、こうしてビーチボーイズたちにカヌーを押されたのかしら...と時代に思いを馳せるのでした。

さあ、いよいよ沖に漕ぎ出して、波乗りスタート！　キャプテンの「パドル！」の合図とともに一斉にオールをこぎ、「ストップ」で一旦休止。海の上に浮かびながら、いい波が来るのを待ちます。キャプテンが波を見つけたら、また「パドル！」の掛け声が出て、全力でオールを漕ぎます。さあ、波が近づいてきた〜！

　「ストップ！」とキャプテンが叫んだかと思うと、ザバーン！と背中に波の衝撃が。ボートの先端が水面を切って水しぶきをあげながら、猛スピードで進むカヌー。「おお、波に乗ってる〜！」と大興奮！　同じく波乗りを楽しむサーファーたちの間をすり抜けていきます。スピード速い速い！

　波のスピードが緩んだら、くるりと方向転換をしてパドルでまた沖へと戻り、2回目のライドに挑戦です。シャーっと水面を切って進む感覚は気分爽快！　例えるなら、ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンのような感じです。キャプテンは波を見つける名手で、どんな小さな波でも「乗れる」と踏むと、パドルの合図を出します。みんなのパドルの力が合わさるので、ものすごい推進力でサーフィンができちゃいます。ワイキキのホテル群やダイヤモンドヘッドを目の前に眺めながらのサーフィンは、本当に楽しい〜！

　さあ、3度目のライドに挑戦！　ちなみにワイキキ・ビーチ・サービスではカヌーライド中の写真撮影をしてくれるサービスもあり、こんな風にピンクパレスを背景にしたベストショットを撮影してくれます。ちなみに上の写真の右下に写っているのは、カメラマンさんの乗っているサーフボード。なんと、サーフィンしながら写真を撮ってくれるんです！　カッコイイ〜。

　カヌーライドは全部で20分で、3回の波乗りを楽しむことができます。ビーチボーイズが「必ず」波に乗せてくれるので、本当に楽しい！　カヌーは安定感があり、転覆の恐れもないので、子どもや年配の方でも参加OK。ちなみに料金は、私のように1人で参加の場合は$45ですが、2人だと合計$75、3人だと合計$90、4人以上だと1人あたり$25と、人数が多くなるほどお得になりますよ。友だち同士やファミリーでのライドなら、楽しさが倍増すること間違いなし。ぜひみなさん、気軽にトライしてみてくださいね〜！