1000人以上が参加!ウクレレギネス挑戦
ジェイクと一緒に、ウクレレ一斉演奏の世界記録に挑戦。ハワイの青空に響いた感動の音色をレポートします!
公開日:2011.10.25
更新日:2017.06.14
10月22日(土)、カラカウア公園のワイキキシェルで「Go For Da Record」のイベントが開催されました。以前からアロハストリート内のコラムでもご紹介していましたが、これは「ウクレレを一斉に奏でる合同演奏人数のギネス記録に挑戦」というチャレンジイベント。ハワイが誇るウクレレマスターのジェイク・シマブクロさんが作曲した「123」という曲を弾いて世界記録を塗り替えるべく、多くの人たちが集まりました。
当日は青空が広がる良いお天気。会場のワイキキシェルでは、朝早くから準備がスタートしていました。入り口では、参加者をカウント。ちなみに、現在までのウクレレ合同演奏人数の記録は今年8月にスウェーデンで達成された1547人。さあ、この人数を超えることができるのか!?
今回の参加費はひとり$10。この収益金は、東日本大震災で被災した子どもたちの支援活動を行う「レインボー・フォー・ジャパン・キッズ」や、ハワイ州内の学校へ楽器を寄付するための購入費などにあてられます。ウクレレギネスに挑戦しながら募金活動にも参加できるという、なんともアロハなイベントなのです。
広い会場ではウクレレの販売や、無料ウクレレレッスンなどが行われ、朝からにぎやか。そして、参加者全員に配られた白いキャップをかぶった人々が、続々と入場してきます。みなさんのワクワクした気分が伝わって、私たちもなんだかドキドキしてきました。
美しい、歴代ミスハワイが現われたり、参加者へウクレレのプレゼントなどもあり、場内はさらに盛り上がっていきます。イベントのMCは、ハワイのローカルラジオなどでもお馴染みのビリーV(写真右)!
そうこうしていると、ステージ近くになにやら長蛇の列が…。このイベントのサポーターのひとりでもあるジェイクが、リハーサルを終えてステージ前に現われたのです。子どもから大人まで、彼のサインを求める人が長い列を作り始めました。持参したウクレレやイベントのキャップなどにサインをもらってうれしそうなみなさんの笑顔と、時間ギリギリまでサインをしつづけていたジェイクの姿が印象的でした。このために日本から来たんです!というファンの方もいらっしゃいましたよ。それにしても、すごい人気です…。
こうしてついにイベントがスタート!まずはジェイクのミニライブから。迫力の演奏に会場は大興奮。しかも途中でステージを駆け下り、客席間近を走って演奏したりもして、場内は大歓声に包まれました。
さらにステージには「レインボー・フォー・ジャパン・キッズ」の活動を日本側でサポートする「みやぎびっきの会」の代表のひとりである、かの香織さんも登場。ジェイクのウクレレに合わせて「オーバー・ザ・レインボー」を熱唱しました。
そしていよいよ、ギネスに挑戦の瞬間がやってきます。まずは、ウクレレ初心者でも演奏が始められるように、ジェイク自身がステージでウクレレのレクチャーをしてくれます。ウクレレの持ち方からストリングの押さえ方、指はこんな風に曲げて…ととってもていねい。子どもたちも真剣に見入っていました。
今回みんなで弾く曲は、3つのコードが押さえられれば弾けるようにジェイクが作った、とてもシンプルで美しい曲。さあ、掛け声にあわせて演奏開始ですっ!
ステージではジェイクとともに、ウクレレ奏者のジョディ・カミサトやカレイ・ガミアオが演奏。メロディラインを彼らが弾き、会場のみんながコードを奏でる…という共演です。もちろん私たちも、この演奏に参加させていただきました。
演奏途中、子どもたちの美しい歌声が聴こえてきました。69名でオアフ島のワヒアワという地域からやってきた小学生たちが歌い始めたのです。澄んだ歌声がウクレレの音色に重なって、それはものすごく感動的でした…。
感動の演奏が終わると「ウクレレを高く掲げて!」の声に、みんなが自分のウクレレを掲げて健闘を称え合います。イベントの主催者であるレオさんもステージに立ち、感極まった様子でした。結果、演奏参加者は1056名で、惜しくも世界記録には及ばなかったのですが、この光景は本当にすばらしく、みんなが大きな達成感に包まれたのでした。
イベント後「人数がちょっと足りなかったのは残念だけど、みんながウクレレを弾いてひとつになれたのは、アロハスピリットいっぱいのすばらしい体験だね。」と語ってくれたジェイク。「子どもたちの歌声が聴こえてきた時はびっくりしたよ。あんな風に歌詞を考えてきてくれてたなんて、全然知らなかった。感激してトリハダが立ったよ!また、次の機会もきっとあるよね」と感動しきりでした。
主催者のレオさんも「必ず近いうちに、Go For Da Record ~Hana Hou~(アンコール、の意味)を実現したい!がんばりましょう」と、既に次の挑戦へと意欲をみせていました。
まるで真夏のように暑かった1日。ウクレレでつながった1000人以上の演奏者と、それを支える数多くのボランティアの方々の協力で、とってもハワイらしいイベントが無事に終了しました。やっぱりやさしいウクレレの音色は、ハワイの空に似合います…。アロハ!!
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