アロハ！リツコです。
　1月13日（金）、パシフィック・ビーチ・ホテルで東日本大震災チャリティライブが行われました。今回のチャリティは、豪華ゲストが登場することで大きな話題となっていました。そのゲストとは、日本のグループサウンズ全盛時代に一大ムーブメントを起こした「加瀬邦彦＆ザ・ワイルドワンズ」！結成からなんと45周年、当初からのメンバーが全員集まってハワイへやってきたのです。

　会場はホテルの5階にある大きなボウルルーム！美しくセッティングされた会場に、次々とお客様が入場していきます。今回は、ローカルの日系人、ハワイ在住の日本人、さらに日本からこのライブのためにやってきたというファンの方などもいて、すごい熱気です。

　軽食やドリンクをサーブするコーナーも設置され、ホテルのみなさんもあちこちで大忙しです。

　今回のチャリティライブは、ワイルドワンズのリーダー加瀬さん（写真右）が発起人。震災後にハワイに来た際、ハワイの人々と話をする中で「日本を応援するためにいろいろな募金をしたりチャリティに参加しました。けれど、それがどのようなどころにどう使われたのか、本当に役に立ったのかわからなくて心配でもあるんです」という声を多く聞いたのだそう。　そこで、加瀬さんはハワイでのチャリティライブを企画。「僕らにできることはなにかと考え、やっぱり音楽しかないと思いました。音楽で人を幸せにできたら…」と、集まった義援金を被災地の子どもたちのために使うことを計画したのです。

　その思いを形にするため、今回のチャリティの収益金は、ご自身が立ち上げたOTONOWAプロジェクトを通じて、東北3県、19カ所の児童養護施設の子どもたちに電子キーボード(カシオ製)をプレゼントされるそう。「今回だけでなく、定期的に活動していきたい」とも語っていらっしゃいます。

　そんな加瀬さん、そしてワイルドワンズのみなさんの思いに賛同し、オールディーズ・アンド・グッディーズ（ホテル内アロハセンターカフェにて週2回演奏している人気のローカル・オールディーズバンド）、そしてホテル内にウクレレショップ＆スタジオ「ユークボックス」を経営するウクレレ奏者ブルース・シマブクロさんもイベントに参加し、さらに盛り上げました。

　まずは、ホテルのジョン林社長が挨拶して、ライブがスタートです！

　オールディーズ・アンド・グッディーズのステージでは、すてきなオールディーズのナンバーにあわせて会場全体がパワフルな感じに。のりのりで踊りだす方もいたりして、盛り上がります。

　そしてブルースはギターのブライアン・イシイと登場。この二人は、同ホテルで4月に行われたチャリティイベントでも演奏していましたね。カタコトの日本語MCも含め、楽しく元気いっぱいのすてきなウクレレを聴かせてくれていました。ベンチャーズの曲を演奏すると、会場からひときわ大きな拍手も沸き起こっていました。

　イベントではラッフルチケットも販売され、抽選会が行われました。もちろんチケット代も義援金となります。この方は、ブルース＆ジェイク兄弟のサインが入ったウクレレが当たった幸運な男性。ほかにも、ワイルドワンズのメンバーのサイン入りCDなど、さまざまなアイテムがプレゼントされていきました。ファンの方にはたまりませんね！

　そして、いよいよワイルドワンズのみなさんがステージへ！お客様の興奮も最高潮です。「キャー！」と黄色い声が飛び交い、とにかく熱気むんむん。歌って踊れるスペシャルバンド！その元気さ、プロフェッショナルさは、年齢を感じさせることなく健在でした。メンバーのみなさんが身に着けているアイテムを、ラッフルチケットの抽選でプレゼントしたり、ファンサービスも満点です。

　代表作の「想い出の渚」や、加山雄三さんのナンバーなどを次々演奏。お客さんも一緒に歌ったり、踊ったり…。広い会場全体が、とにかく楽しくて仕方ない、とっても温かい雰囲気につつまれました。

　アンコールも3曲！オールディーズ・アンド・グッディーズやブルースらもステージへ集合し、大盛り上がりのエンディングに、みんなが笑顔になっていました。

　一番最後には、ラッフルチケットの抽選で当選したお客さんをステージにあげ、メンバーと一緒に「想い出の渚」を熱唱。さらになんと、この様子を録音したものを、世界に1枚だけのCDにしてプレゼントしてくれるのだそう。憧れの大スターとの共演を一生の思い出に…。これは、うれしいですよね～！

　日本とハワイをつなぎ、温かいアロハを感じられる大きなイベントでした。ハワイで、一気にワイルドワンズの大ファンが増えた一晩でもあったはず！もちろん、私も感動してしまいました。音楽のパワーって、やっぱりすごいですね。すてきなイベントを、本当にありがとうございました！！