ピアノとウクレレ、ギターが紡ぐ癒しの旋律
豪華アーティストとの共演も話題の新CD「Lea by Chiyo & Friends」が好評。ピアニストのチヨ・フリンさんにインタビュー!
公開日:2012.01.03
更新日:2017.06.14
ウクレレ奏者としてハワイはもちろん日本でも活躍するブルース・シマブクロさん、2011年ナ・ホク・ハノハノ・アワードも受賞したハワイを代表するウクレレアーティストのハーブ・オオタ・ジュニアさん、 さらに、ギタリストでありボーカリストのジェレミー・ヒロカワさんら、豪華アーティストとのコラボレーション・アルバム。そんなすてきなCDを作られたチヨさんに、お話をうかがいました!
北海道室蘭市出身。3歳よりヤマハ音楽教室に通い始める。室蘭栄高校卒業。北海道教育大学特設音楽科卒業。在学中は熊谷玲子氏に師事。卒業後、ヤマハの講師として4年間故郷室蘭の子供たちを教える。1990年よりハワイ在住。ハワイ大学大学院ピアノ・パフォーマンス科卒業。在学中はピーター・コラジオ氏、その後ポール・リドン氏に師事。"CHIYO FLYNN PIANO STUDIO" をホノルルに設立。国際色豊かな生徒たち約55人を教える日々。
アロハストリート(以下アロハ):本当にすてきなアルバムですね。
チヨさん(以下チヨ):ありがとうございます。前のアルバム「LANI」を発表して以来「早く次を聴きたい」というリクエストをいただいていたんです。あれから約2年が経ってしまいましたが、やっと形にできた!という感じです。
アロハ:編集部でも仕事中に聴いているのですが、とっても癒されています。
チヨ:ピアノだけでなく、やさしいウクレレやギターがミックスされることで、お互いがもっとやさしく温かくなるのかもしれせんね。今回は3名のアーティストと一緒にレコーディングさせてもらえて、とても新鮮でした。
アロハ:オリジナルのLife Goes OnやDawnは、震災からの復興の願いも込めて作られたとか。
チヨ:ええ。2011年は3月に日本で大きな震災がありました。何ができるかいろいろ考えたのですが、私には音楽しかない…そう思って、4月、5月、6月とチャリティコンサートを行ったんです。その際に、いつも駆けつけてくれたのがブルース、ハーブ、ジェレミーたちでした。だからこそ、そんな仲間と一緒に日本への気持ちも届けられるようなアルバムを作りたかったんです。「Lea」とはハワイ語で「Joy」「Happiness」の意味。このアルバムを通して、聴く人々にハワイから喜びや幸せを届けられたら…という祈りをこめているんです。
※5月にアロハタワー・マーケットプレイスで行われたチャリティイベントの様子はこちら⇒
アロハ:癒されるとともに、聴いていると前向きな気持ちになるのは、その祈りがこもっているからかも!
チヨ:ありがとうございます。Life Goes Onは、元気な曲にしたいと思ってハーブさんにウクレレをお願いしたのですが、さらにレコーディング・エンジニアのアイデアでパーカッションやベースを加えたアレンジになりました。それらがすべて組み合わさって、想像以上の仕上がりになったんですよ。
アロハ:チヨさんの作品ですが、ほかのミュージシャンの個性も大きく反映されているということ?
チヨ:もちろんです。3人ともこだわりを持ったプロ・ミュージシャンで、音楽に対するこだわりも違います。だから、曲作りの段階でそれぞれの個性を思い描きながら進めていき、最終的に私のピアノを聴いてどんな風に演奏してくれるかはお任せした感じ。たとえば同じウクレレでも、ブルースとハーブさんでは「音」から違いますからね。
アロハ:なるほど…。奥深いですね。
チヨ:今回は、私自身もとっても勉強になるというか、発見がいろいろありました。3人と一緒だったからこそ、自分だけでは作れない作品が生まれたと感じています。
アロハ:ハワイアンのウェディングソングや日本の曲(おぼろ月夜)なども収録されていますね。
チヨ:やはり、幅広い人に聴いてもらいたかったので、耳なじみのある曲をアレンジして入れるようにしました。とくに、日本の曲はメロディがきれいですし、ハワイの人たち、さらに世界中の人たちに日本の音楽を紹介したい…という気持ちも込めています。前作のLANIで、ブルースと「武田の子守唄」を演奏しているのですが、お互いとても気に入っている曲なんですよ。おぼろ月夜もやさしく仕上がったと思っています。多くの人に聴いてほしいですね。
アロハ:先日のCDリリースパーティでは、アーティストのみなさんが集合して、アルバムの曲をライブ演奏!とってもすてきでした。
チヨ:ありがとうございます。多くの方がお祝いに駆けつけてくれて、とてもうれしかったです。私の生徒たちもお祝いでピアノを弾いてくれて感慨深かったですね。
アロハ:そうですよね。チヨさんは、ハワイの子どもたちにピアノを教えていらっしゃいますが、生徒さんはどれくらい?
チヨ:今は約50名くらいです。ハワイでピアノを教えるようになって、もう20年になりますね。ハワイの子どもたちが楽しみながらピアノに触れられるよう、幅広い曲を教えるように心がけています。毎月、クアキニ病院へ行き、ボランティアでピアノの発表会をしているのですが、そういった活動が子どもたちの張り合いにもなるし、もちろん患者さんたちにも喜んでもらえています。ハワイという場所で、音楽で人と人とをつなぐような活動ができたら、幸せです。
アロハ:すてきですね。これからも、やさしい音楽を奏で続けてくださいね。応援しています!!今日は、ありがとうございました。
■チヨさん、そして共演するミュージシャンのアロハが込められたこのCDは、アロハストリート・セレクト(オンライン)で購入可能です。ぜひチェックを!
ハワイでは下記のショップで好評発売中!
●The Ukebox (ワイキキのPacific Beach Hotel内。ブルース・シマブクロのウクレレスタジオ)
●The Hawaiian Ukulele Company(アロハタワー・マーケットプレイス内)
●Book Off (アラモアナセンター 白木屋)
●ココ・ブティック(ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチリゾート&スパ内) ほか
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