8つの島からなるハワイ諸島。その中でも人気が高まりつつあるのが、マウイ島。前回は「島のまん中編」と題してハレアカラ山やワイナリー、ラベンダー畑のあるアップカントリーを紹介しましたが、今回は島の北〜東側をレポートします!
マウイ島は大小2つの島が左右にくっついたような、ひょうたん型の地形をしていますが、その右側の半島の北海岸は、いい波が立つとあり、多くのサーファーが集います。なかでもパイアは、その代表格。サーファーをはじめ、アーティストやナチュラリストが集まり、小さいながらセンスの良いセレクトショップやブティック、ギャラリー、カフェなどが軒を連ねる注目のエリアとなっています。
パイアは半日あれば回れてしまうほどの小さな町で、古くからある商店と新しいおしゃれなショップが混在しています。オアフ島のノースショアにあるハレイワタウンと、少しだけ共通する空気があるかもしれません。そんなパイアで「いちばんおいしいコーヒーが飲める」と評判のカフェが、ハナ・ハイウェイ沿いにあるアンソニーズ・コーヒー。朝5:30からオープンとあり、早朝からおしゃれなロコや観光客で大にぎわい!
私も評判のコーヒーとともに、こちらで朝ごはんをいただきました。選んだのは、写真のベルギーワッフルです。さっくりと香ばしく焼き上がったワッフルの上には、こぼれ落ちそうなほどの生クリームとイチゴ、バナナ、ブルーベリーが!少し塩味の効いたワッフルが、フルーツやクリームの甘みとベストマッチ。ボリューム満点でしたが、朝からぺろりと完食してしまいました。
さて、絶品の朝ごはんでエネルギーチャージした後は、ハナ・ハイウェイを一路、東へと向かいます。目指すは東海岸のハナ・ビレッジ。古来より「天国のようなハナ」と称されるほど、海と緑が織りなす美しい自然で知られる場所。と同時に、そこへ至る道のりの険しさでも知られているのです。
パイアからハナまでは、およそ45マイル(約72km)ですが、パイアから20〜30分ほど過ぎたあたりから急に道幅が狭くなり、うねうねと険しいカーブが登場します。ここから先は、ハナまでこのうねうねキツキツの「悪路」が続くのです。カーブの数は、なんと600カ所以上!道路は舗装されていますが、カーブのせいで見通しがきかず、しかも車が1台しか通れない場所が多いので、対向車とゆずり合いながら慎重に進まなければいけません。道路の混み具合にもよりますが、パイアから2時間半〜3時間はかかるのでご注意を。ヘアピンカーブの連続の中で見える景色は、断崖絶壁の向こうに広大な海をのぞむ絶景です!
そうこうして辿り着いたハナ・ビレッジは、豊かな自然とのどかな空気が広がる、まさに別天地。牧場や古いストアがほんの数店あるだけの場所ですが、その素朴さに、のんびりと心が癒されます。
ハナからさらに先へと進路をとると、オヘオ・プールへと辿り着きます。オヘオ・プールは「7つの聖なる池」と呼ばれ、古代ハワイアンがみそぎをしたと言われる場所。海岸から谷にかけて大小さまざまな池が点在し、その間はトレイルになっている人気スポットです。
海岸へと下りてみると、ビーチは真っ黒な砂に覆われていました。このあたりは溶岩でできたブラックサンド・ビーチが広がっているのですね。
谷の奥に進むようにトレイルを登っていくと、途中いくつかのプールや滝があります。ひっそりと森の木々に隠されるようにして佇むプールは、とても神聖な空気に満ちていて、古代ハワイアンのスピリチュアル・スポットだというのも納得です。池の水に空の青が映り、緑の向こうには海を覗く絶好のシチュエーション。まるで今にも女神が水浴びに下りてきそうな雰囲気です。
トレイルをさらに進んでいきます。ふと覗く景色はこんなに緑豊かで、太古のハワイにタイムスリップしたかのよう。
深い谷をさらに奥へ奥へと進むと、突然、竹林が表れます。ここが有名なバンブー・フォレスト。ウッドデッキの道ができていて、歩きやすくなっています。この美しいバンブー・フォレストは、約15分ほど続きます。すっくと伸びる竹たちは、風が吹くとコンコンコンと音をたててそよぎ、なんとも神秘的…。どこまでも続くこの竹林を歩いていると、どこか別の世界へ迷い込んでしまうのではないかと思うほどです。
トレイルの終点は、こちらのダイナミックなワイモク・フォール。麓からこの滝まで、ビューポイントを見ながら歩いておよそ2時間ほどのトレッキングです。途中に点在する池では泳ぐこともできるので、水着を身につけてくる人も多いようですよ。なお、このトレイルには沢や岩場もあるので、軽装ではなくトレッキング用の服装で、時間に余裕をもって出かけることをおすすめします。
マウイ島の真ん中編〜ハレアカラ山、アップカントリー〜
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