これからもずっと... Aloha from Jake!
あの震災から1年...。これまで、そしてもちろんこれからも、ジェイク・シマブクロさんとジェイクオフィスがサポートし続ける復興支援の活動について聞きました。
公開日:2012.03.28
更新日:2017.06.27
アロハ!みなさん。
3月14日にサンフランシスコで行われたサンフランシスコ・インターナショナル・アジア・アメリカ映画祭で、初のドキュメンタリー映画のプレミア上映が行われ、大成功を収めたジェイク・シマブクロさん。この後も、大きなプロジェクトが目白押しで、さらなる活躍が楽しみです!
そんなジェイクですが、3月といえば昨年の東日本大震災について思い出さずにはいられないそうです。昨年の夏、ジャパンツアーの際には仙台でコンサートを行い、被災地である石巻も訪れました。ジェイクの当時の様子を日本のジェイクオフィス・スタッフの赤尾さんにお聞きしました。
「Aloha from Hawaii...GAMBATTE Kudasai!! with love. Jake Shimabukuro」
(写真提供:Toastman, Inc.)
「去年の夏、ジェイクのウクレレでひと時でも癒されてほしい...と願いを込めて、仙台のコンサートを開催したんです。開場には被災者の方やボランティアのみなさんを招待させていただきました。また、その翌日には被災地である石巻を訪問。最初に街の様子を見せていただくために日和山という場所へ案内していただきました。その頂上にある公園からは石巻の市街地全体が見渡せるのですが、津波がすべて持ち去りすっぽり何もない状態で...あるのは瓦礫の山だけ。そして聞こえてくるのは作業中の重機の音だけでした。想像を絶する光景にジェイクも無言でした。説明をしてくださったボランティアの方が、犠牲になったご友人たちのことを思い出して涙ぐんでしまったのですが、そんな彼女の背中を何度も何度もさすっていたジェイクの姿が忘れられません。その場にいた全員が祈ることしかできませんでした」と赤尾さん。
「その後、避難所にもなっていた石巻の小学校へ行き、子どもたちとふれあいの時間を持つことができたのは、私たちにとってもありがたいことでした。そういった状況の中でがんばっている子どもたちが、生まれて初めてのウクレレを見て大はしゃぎし、取り合いをするかのように触りたがってくれたこと。ジェイクに教わってきらきら星のワンフレーズを弾けるようになってうれしそうな笑顔を見せてくれたこと。ジェイクの演奏を聴いて目をまん丸くしていたこと...。その様子に、こちらの方が元気パワーを分けてもらった気がしました」
「子どもたちの後、大人のみなさんにも演奏を聴いていただいたのですが、涙ぐみながら聴いてくれる人もいて...。音楽には特別なパワーがある、といつもジェイクは言葉にしていますが、それを実際に体感した時間でした。私たちに何ができるのかを自問自答しながらも、とにかく息の長い支援を続けていこうと気持ちを新たにしました」とも語ってくれました。ジェイク自身も年末のインタビューで、この時のことを話してくれていましたよね。
震災から1年が経ちましたが、被災地はまだまだ支援が必要な状態です。だからこそこれからも、できる限りサポートを続けていきたい、というジェイクと彼が所属するオフィスのスタッフのみなさんは、被災地を長期的に支援していくためALOHA FUKUSHIMAというプロジェクトを立ち上げています。ジェイクと縁の深い福島(ジェイクのお母さん方のルーツは福島にあるそうです)をはじめとする東北の復興支援のため、様々な活動を続けているのです。これまでにも石巻、陸前高田、東松島、いわき市などでボランティア活動を行ったり、同じく被災地復興を支援するSave The Children、GENKI CINEMA PROJECTといった団体のみなさんと一緒に行動しながらサポートの輪を広げています。また、ご自身も被災経験者であるフリーカメラマンの高橋智裕氏とも協力、現地の今を伝え続けるフォトエッセイも、ウエブサイトで定期的に紹介しています。
ジェイクのジャパンツアーで会場に募金箱を設置したり、販売したグッズ売上の10%を被災地へ寄付したりの活動も昨年に続き行なっていくそうです。「現地でのボランティアはもちろんですが、東京にいても応援できることがないかと模索しています。この冬は本当に寒かったので集まった寄付金でふとん乾燥機を買って送ったり、みんなでお鍋を食べたい...という声を聞いて土鍋を送ったりもしました。被災地の方が関東地区で行うチャリティイベントを積極的にお手伝いしたり、できる範囲のことを地道に続けていきます。とにかくずっと継続することが大切ですからね」とスタッフのみなさん。もちろん、その気持はジェイク本人も同じです。
・・・そんなジェイクが、ハワイでサポートする大きなイベントが来月に迫って来ました。そう、ウクレレ・アンサンブルの世界記録を塗り替えようという「GO FOR DA RECORD . . . HANA HOU!」です。昨年10月に行われた挑戦では、1000人以上の参加者が集まったものの惜しくも記録更新ならず。4月28日(土)のチャレンジでは、ぜひハワイでウクレレの世界記録を打ち立てよう!という再チャレンジイベントです。当日みんなで弾く曲は、ジェイクのオリジナルソング「123」。3つのコードで弾くことができるシンプルでやさしい曲ですよ。
会場ではドネーション(募金)を募り、こちらはハワイの子どもたちが音楽に触れる機会を増やすための様々な活動のために生かされるそうです。ジェイクは日本でもハワイでも、音楽を通じて人々に勇気やパワーを与えてくれる存在なんですね。
こちらは昨年の挑戦時に作成された動画です。今回も同じ曲での挑戦なので、みなさんもぜひ練習して、ジェイクと一緒にウクレレギネスにチャレンジしましょう!
※詳細&申し込みはこちらから⇛
★4月28日(土)19:00~
Go for da Record Hana Hou
(ニール・ブレイズデル・センター/オアフ島)
★4月29日(日)19:00~
Taste of the Nation Hawall
(ビショップ博物館/オアフ島)
※そのほかのツアー情報はこちらでチェック!
- ジェイク・シマブクロ
(Jake Shimabukuro)- 1976年11月3日生まれ/ハワイ州ホノルル出身。
4歳からウクレレを始め、1998年ピュア・ハートのメンバーとしてデビュー後、2002年ソロデビュー。ウクレレの特性を活かしながらロックやジャズ、ブルースなどのあらゆる音楽を取り込んだそのスタイルは、ハワイのみならず世界中のミュージック・シーンに大きな衝撃を与え続けている。- 【公式サイト】
www.jakeshimabukuro.jp(日本語)
www.jakeshimabukuro.com
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