アロハ!ユカリンです。
「絶対にそんな風には見えないよ」と言われるのが、私が歴史好きってこと。現実的な私は、作り物のお話よりも、事実をもとにした映画や本が好きなんです。そんな私が「ミッドウェー海戦70周年を記念してジオラマの展示が始まったんですって」というニュースを耳にしたので、さっそく出かけてきました。
今回の目的地は、太平洋航空博物館パールハーバーです。普段は絶対に自家用車では立ち入ることのできないフォード・アイランドですが、記念式典参加のため、特別に厳重なチェックをされた後、軍人さんの引率で通過することが許されました。レアな体験に、ちょっとドキドキしながら進みます。
太平洋航空博物館パールハーバーは、全米の人気航空博物館でトップ10入りするほどの有名アトラクション。どんな場所なのかというと、第2次世界大戦当時の格納庫を改装してできた航空博物館で、館内には太平洋戦争時に活躍した零戦をはじめ、東京空襲に使用されたB-25などの航空機を見ることができるのです。
また、実際に真珠湾攻撃を体験した軍関係者の証言のほか、攻撃の様子を映像にしたドキュメンタリーなども見学できます。
今回、私たちがお邪魔したのは、航空機の復元工房やエキシビション「ミグアレイ」が見学できる格納庫79。ここには第2次世界大戦が始まることとなった真珠湾攻撃時に銃撃され、割れたガラス窓の弾痕がそのままの状態で残されてもいます。実際に戦時に使用されたヘリコプター内部に入ることができるという貴重な体験もできるんですよ。
こちらがこの度博物館内に新しく登場し、常設展示となった全長12メートルのジオラマ展示「ミッドウェー海戦」です。
このジオラマを製作したのは、デザイナーのカール・ラウ氏。ミッドウェーにおける日本軍と米軍の艦隊戦を再現した高さ3メートルの3Dは迫力満点です。海戦に参加した日米両軍兵士たちのインタビューがナレーションとして収録されており、飛行機が急降下する音や爆発音、銃声までも再現されています。
こちらの方が、カール・ラウ氏。現在86歳のラウ氏は、1944年から1946年の間、米海軍のパイロットとして、第94戦闘飛行隊に所属していたのだそうです。
「ミッドウェー海戦を再現した展示がなかったので、私がこのジオラマを製作しました。この海戦は、太平洋戦争の転換点でした。このジオラマが涙をもたらすものでないのなら、私たちがこれを製作した意味がないのです」とラウ氏がおっしゃっていたのが、とても印象的でした。
戦争は実際にあったことだけれど、今、私たち日本人は、こうしてハワイでアメリカ人たちと一緒に生活をして、お互いを認め合い未来に向かって生きています。真実を伝えることの大切さを再認識しつつ、過去を振りかえるだけではなく、前に向かって歩んでいかなくては。と改めて思いました。
今回、このような機会を与えてくださったナシモト・アソシエイツの梨本さん(上の写真中央)、どうもありがとうございました!
太平洋航空博物館パールハーバーでは、日本人ガイドがふたつの格納庫を案内してくれる「飛行士ツアー」も用意しています。大人はもちろん、夏休みの自由研究などにもぴったりなので、お子さまとの参加もオススメですよ。次回のハワイでは親子で参加してみてはいかが?
飛行士ツアーのご予約はこちら⇒
Pacific Aviation Museum Pearl Harbor
[エリア] パールハーバー
[アクセス]
[住所] Ford Island, 319 Lexington Blvd
[電話] 808-441-1000
[営業時間] 9:00~17:00
[定休日] 元旦(1/1)、感謝祭(11月第4木曜日)、クリスマス(12/25)
[HP] http://www.pacificaviationmuseum.org/jp
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