アロハ！スポーツナビゲーターのA-1です。
　
　スタンドアップ・パドル・サーフィンは、ここ数年日本でもブームですが、ハワイではサーファー以外の人からも最近人気が高まってきましたね。同じサーフボードでも分厚くてふた回りは大きいボードの上に立ち、カヌーなどで使う専用のパドルで漕ぐ海のスポーツで、今まではどちらかというとサーファーの遊びとして知られていましたが、最近ではサーフィンを全くやったことがない人でも、バランス感覚や腹筋など体のコアを鍛える目的をかねて楽しんでいるようです。

　もともとは1960年代のワイキキで、サーフィンレッスンをする観光客の写真を撮るためにサーファーがロングボードの上に立ち、パドルで漕いで乗ったことが発祥と言われています。いわゆるビーチボーイ・サーフィンの始まりです。

　その後、サーファーたちがパドルボードの多彩な遊び方を見つけました。沖まで容易に漕いで行けることからより大きな波に乗ることができたり、逆に波がない時にも海の上で楽しんだりできるので、前述のようにサーフィンを全くやらない人までもがクロスオーバー・トレーニングとして始め、世界各国に広がって行きました。女性や初心者、子どもやお年寄りでも簡単に乗ることができ、今ハワイではアラモアナやカイルアなど波が比較的静かな場所で流行しています。

　ボードは、人が上に乗っても沈まないぐらい大きいものを使うので本当に簡単。レッスンだと、最初に立つ位置や漕ぎ方の基本を教えてくれますが、手で漕ぐというより腰を入れて漕ぐのがコツ。まずは海の上でボードに乗りバランスを取ることに慣れてから、膝で立つところまでやってみます。最初はバランスを保つのが難しい気がしますが、なんと言っても沈みませんから数回やっていると誰でも立てるようになりますよ。少しずつ慣れてきたら、腰を入れてパドルをぐっと漕いでみるとスピードがついてきます。スピードが出るとボードはさらに安定するので、今度はターンの練習をしてみたり、自由にコントロールすることにチャレンジしていくのがまた面白いのです。

　最近は、ワイキキやアラモアナだけでなくカイルアなどでもレッスン付きのオプショナルツアーがありますので、最初にしっかりと習うのもいいですし、ワイキキビーチにあるビーチボーイズのレンタルショップで気軽に借りて体験してみるのもいいかもしれません。サーファーや男性だけでなく、性別や年齢に関係なく楽しめるスタンドアップ・パドルにぜひトライし、ハワイでデビューしてみませんか？