心打つ演奏に魅せられたジェイク日本ツアー
ジェイク・シマブクロさんの秋の日本ツアーが大盛況のうちに終了…。最終日のステージ、感動の2時間をレポートさせていただきます。
公開日:2012.09.28
更新日:2017.06.14
ウクレレマスター、ジェイク・シマブクロさんの今秋の日本ツアー「Jake Shimabukuro JAPAN Tour 2012」が9月15日〜9月23日に行われました。23日(日)に開催された、最終日のコンサートに行ってきましたので、その感動の2時間をレポートさせていただきます。
コンサートが開催される「かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール」は、座席が1300席あり、オーケストラや一流アーティストが演奏する日本でもトップクラスの音響性能を備え、音にこだわっているホールです。当日は朝からあいにくの大雨でしたが、会場前のモーツァルトの銅像を一枚記念撮影。この最高のホールでジェイクのウクレレが聞けると思うと、自然にテンションが上がってきました。
開場時間前にゲートがオープン。前日の公演に続き、このラスト公演もSold Outとのこと。今回のツアーは、事前にチケットが完売になってしまった公演が多く、日本での注目の高さをあらためて実感しました。来場されている方を見渡すと若い方からシニア層まで幅広く、ジェイクの人気のすごさがうかがえます。
会場に入るとオリジナルグッズ販売コーナーを発見。既にたくさんの人が詰めかけていました。ツアー最終日ということもあり、お目当てのアイテムを購入すべく、長い列が…。ここでもう、熱気ムンムンです。
今年のツアーTシャツは、辰年生まれのジェイクにちなんでドラゴンモチーフなんですね。というわけで私も、ツアーTシャツと新アルバム「ウクレレ・ディズニー」を記念に購入!2011年の日本ツアーに引き続き、オリジナルグッズの売上の一部は東日本大震災の義援金として寄付されるのだそうです。
また、今回ツアーのスポンサーにもなっているKAMAKAウクレレのコーナーでは、ウクレレの特性やジェイクの使用しているウクレレの説明をていねいにされており、とてもわかりやすかったです。ウクレレファンにはたまらないですよね。
さて、ホールに入り、自分の座席を確認。前から12列目で、目線がアーティストと同じ高さになるかなり良い席です。開演の14:00が過ぎるとだんだんドキドキしてきました。いよいよ開演です。高らかに鳴り響く鐘の音でコンサートが幕を開けました。
ジェイクがウクレレを抱えてゆっくりと舞台中央へ。約5秒間ていねいにお辞儀をしてからウクレレ演奏が始まりました。新曲「Island Fever Blues」からスタートするとアップテンポな演奏が3曲続き、最初からから超人的なウクレレテクニックに圧倒されました。リズミカルなステップ、また両肩を交互に上下させる独特な動きも、観客を大いに魅了します。
曲の合間のMCは、少しずつ日本語を織り交ぜながら、ゆっくりとした口調で語りかけてくれるよう。8月にパパになった報告や、日本のファンへのメッセージなど、その話しぶりからジェイクのやさしさが伝わってきたのが印象的でした。もちろん日本語もとても上手でわかりやすかったですよ。
公演も中盤にさしかかると「フラガール」から「一期一会」のメドレー。福島の常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)を舞台としたフラガールの映画のシーン、そして復興後に再び立ち上がるフラガールたちの姿を思い浮かべ、思わずグッとくるものがありました。ジェイクのウクレレは、本当に心に響きます。
そして私が楽しみにしていた曲は、クイーンの「Bohemian Rhapsody」とジョージ・ハリスンの「While My Guitar Gently Weeps」。中学時代に少々ギターをかじった私にとっては、両曲ともドンぴしゃり。ジェイクの真骨頂となる高速ストローク、また10本の指を自由に操る滑らかな演奏を当日持ち込んだ双眼鏡でチェックし、改めてその凄さに心を打たれました。
「ハナ・ホウ!」の声に応えてアンコールも。「サンキュー・トウキョウ!」と叫ぶと7月に日本でリリースされたばかりのアルバム「ウクレレ・ディズニー」からジェイクが一番好きだというリトル・マーメードの「パート・オブ・ユア・ワールド」を演奏。さらに、10月にアメリカでリリースされる予定の新アルバム「GRAND UKULELE」にも収録されている、ハワイミュージックの名曲「Akaka Falls」とスローなナンバーが続き、場内はうっとり…。最後は場内総立ちの盛り上がりとなり、ステージの上から何度も何度もお礼の言葉を送っていたジェイクの姿が印象的です。ソロコンサートとは思えない充実感、迫力、感動を味わった、あっという間の2時間の公演でした。
そして帰り際に、なんと「アロハストリートさん、こちらへどうぞ」と、スタッフの方から楽屋にお招きいただきました。公演終了直後のジェイクとしっかり握手し、最高のステージをありがとうと伝えました。アロハストリートの読者のみなさんに「いつも応援ありがとう!12月のクリスマス公演でお会いできるのを、楽しみにしています」とメッセージをいただきましたよ。
日本ツアーの後はハワイへ戻り、ゆっくりする間もなく10月からのUSツアー「GRAND UKULELE TOUR 2012」がスタートするジェイク。今回は、そのツアーの中で、ホノルル、ダウンタウンにある「ハワイシアター」(先日ジェイクがひさしの上で演奏したコンサートホール)でのハワイ公演も予定され、ますます新しいチャレンジが続きます。
さらに、3月にサンフランシスコで上映された、ジェイク初のドキュメンタリー映画「LIFE ON FOUR STRINGS」が、ハワイ国際映画祭で上映されることが発表されました。10月16日(火)20:00〜、こちらも会場はハワイシアターです。2年に渡って撮影されたフィルムには、ジェイクが奏でる音楽のルーツが凝縮されています。この時期ハワイに滞在されている方は、ぜひお見逃しなく!
詳細は下記、または公式サイト(英語)をご覧くださいね。
『Jake Shimabukuro: Life on Four Strings Hawaii Premiere!』
ジェイクの音楽ルーツに迫る、自身初のドキュメンタリー映画「Life on Four Strings」が、ついにハワイでプレミア上映されます!
■日時:2012年10月16日(火)開演 20:00
■会場:ハワイ・シアター (1130 Bethel St.)
■ハワイ・シアター公式サイト:www.hawaiitheatre.com
★チケット購入はこちら→
『Bank of Hawaii presents the 1st Annual Jake Shimabukuro & Friends Concert』
10月から始まるUSツアー「GRAND UKULELE TOUR 2012」でも、ハワイシアターでのコンサートが11月24日(土)に行われることが決定しました!
■日時:2012年11月24日(土)開演 20:00
■会場:ハワイ・シアター (1130 Bethel St.)
■ハワイ・シアター公式サイト:www.hawaiitheatre.com
★ハワイシアターでのコンサート・チケット購入はこちら→
- ジェイク・シマブクロ
(Jake Shimabukuro)- 1976年11月3日生まれ/ハワイ州ホノルル出身。
4歳からウクレレを始め、1998年ピュア・ハートのメンバーとしてデビュー後、2002年ソロデビュー。ウクレレの特性を活かしながらロックやジャズ、ブルースなどのあらゆる音楽を取り込んだそのスタイルは、ハワイのみならず世界中のミュージック・シーンに大きな衝撃を与え続けている。- 【公式サイト】
www.jakeshimabukuro.jp(日本語)
www.jakeshimabukuro.com
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