ハワイのロコはとってもフレンドリー。バスの中や信号待ちの間、エレベーターの中などで、「ハーイ！」と気さくに声をかけられた経験がある人も多いのでは？　そんなとき、私の場合、ハワイの人の温かさにうれしさを覚えつつも、「ああ、もっと英語が上手に話せたら、会話がもっと盛り上がるのになぁ…」と思うこともしばしば。しかし、そんな苦手克服にぴったりの英会話レッスンがあると聞き、出かけてきましたよ〜！

　向かった先は、ハワイにある英会話学校「THE "A"」（ヅィエイ）。「英語を学ぼう」と思い立った大人を応援するために設立され、生徒のほとんどは30歳以上の大人という語学スクールです。場所はワイキキのカラカウア大通り沿い、近代的な外観のワイキキ・ランドマーク・ビルの3階にあります。

　今回私が体験させていただくのは、「エレベーター・スピーチ」という50分間のスポットレッスンです。エレベーター・スピーチとは、エレベーターに乗っている間に交わされる短い会話のこと。「だいたい30秒から1分ぐらいの短い間に話せることといったら、そんなに深い話題ではなく、自己紹介や天気の話題などの軽い内容で終わってしまいますよね。今日は、そんな簡単な会話をスムーズに楽しむためのフレーズと、ちょっとしたコツを学んでいきましょう」と、講師のクリスティーナさん。

　「ではみなさん、立ちましょう！」。テーブルと椅子を端に寄せ、実際にエレベーターにいる時のように、みんな立って英会話を学んでいきます。こうした実践的なスタイルだと、退屈することなくレッスン自体を楽しむことができ、す速く身につく気がしますよね。

　クリスティーナさんが配ったプリントには、「基本的な挨拶」「自己紹介」「同じビルの住人と初めて話す場合」「初対面の人と話す場合」「エレベーターについての不満」「天気についての会話」「相手の服装をほめる」「犬や赤ちゃんを連れている人との会話」などなど、シチュエーション別に使えるフレーズが会話形式で書かれています。どのシチュエーションも、「ああ、こういう時ってあるよね！」というものばかり。まずは生徒同士ペアになって、プリントを見ながら会話をシミュレーションしていきます。

　ペアの相手を変えながら、シミュレーションを続けていきます。慣れてくると、プリントを見ないでも定形フレーズを言えるようになってきて、自分なりのアレンジを加えて会話を楽しんでいる人も。こうしてシチュエーションごとの定形フレーズが見についていけば、とっさに声をかけられても焦ることなく、スムーズな会話ができそうです。プリントには、話しかける側のフレーズも書かれているので、慣れてきたら自分から積極的にロコに話しかけていけば、英会話力アップを図れそう！

　最後に、アメリカでの自己紹介に欠かせない握手について、先生からアドバイス。「相手の手をにぎるとき、強すぎても、弱すぎてもいけません。相手と同じぐらいの強さで握り返すのがポイント」。ためしに先生に握手してもらうと、ぎゅっと強くにぎるのではなく、相手の手をふんわりと包むような感じ。ちなみに、男性から女性に握手を求めるのは、避けたほうがいいそうですよ（女性から握手を求めるのはOK）。

　こうして50分のレッスンはあっという間に終了。「まだまだ続けたい！」というのが正直な感想で、それほど楽しく、充実したレッスンでした。また生徒さんたちもみなさんとってもフレンドリーで、授業に対してとにかく積極的。シミュレーションでは全員が進んで相手に話しかけ、先生にもどんどん質問をし、活発な生徒さんたちからは「英語を身につけたい！」というポジティブなパワーがあふれていましたよ。

　THE "A"では、ビジネス英語やプライベートレッスン、短期・長期クラスのほか、今回のようにテーマごとのスポットレッスンも充実。「弱点強化」「大人が覚えておきたい英語の敬語セミナー」「ロングステイ生活初級英会話」などなど、興味深いタイトルがずらり。スポットレッスンの開校は、こちらのヅィエイ・トピックスからチェックできますよ。また、来年からは、オフィス英語をテーマにした新しいレッスンもスタートするとか。こちらも見逃せませんね。

ぜひみなさんも、スムーズな英会話を身につけて、ハワイ滞在を何倍も楽しんでくださいね！