ふと気が付けばオアフ島生活も16年になっていました。「この島のことならなんでも聞いて~♪」なんて、日本から来る友人に言っていましたが、私なんかまだまだです。実は知らないことばかり。やっぱりハワイの文化や歴史、土地のことを知り尽くした本物のガイドさんにはかないませんね。今回はそんなガイドのプロがドライバーをしながらオアフ島を案内してくれるという、今までの島内観光とは違ったディープな島めぐりツアーに参加してきましたので、ご紹介しますね!
今回、私と編集部&その仲間たちが出かけてきたのは、アリゼ・ツアーの「農園&史跡ツアー」と「美術館&史跡ツアー」。いずれもできたてホヤホヤの新しいツアーをダイジェスト版で体験させていただきました。
カイルアやハレイワなどの人気スポットはもちろん、ハワイアンの歴史やゆかりのある場所を訪れたり、美術館でゆっくり芸術鑑賞など、どちらもありきたりの観光スポットでは満足できない「ハワイ通」の人にもおすすめなツアーなんですよ。
そして何と言っても、移動がこのラグジュアリーなメルセデス・ベンツ・バン!ゆったりとしたシートで寛ぎながら島めぐりができるなんてうれしいですよね!
美術館&史跡のツアーでは、ホノルル美術館とホノルル・ミュージアム・スポルディング・ハウス(旧ザ・コンテンポラリー・ミュージアム)にて、モダンアートやローカルアーティスト、日本の浮世絵など、様々な芸術を鑑賞することができます。ガイドのカウナさんによると実は緑豊かなマキキ・ハイツの閑静な高級住宅地にある「ホノルル・ミュージアム・スポルディング・ハウス」では、入場料/大人$10、子ども(4~17才)$5(3歳以下は無料)を払うと、同日ならホノルル美術館へも入館することができるんですって。これはお得な情報ですね!敷地内にあるカフェのメニューもオススメだそうなので、今度はゆっくり出かけてみなくっちゃ。
マキキの丘に上にあるホノルル・ミュージアム・ハウス・スポルディングの後、パンチボウル・エリアにあるハワイアン居住区を通過してやってきたのはこちら「マウナ・アラ」です。現在はアメリカ合衆国の50番目の州ハワイですが、現在もハワイアン王家のお墓があるこの場所だけは、ハワイ王国として残されている場所。ハワイの中で唯一アメリカ国旗を掲げてはいけない場所が「マウナ・アラ」なんですって。知らなかったです…。
霊廟にはカメハメハ大王とルナリロ王の遺骨以外の、カメハメハ王朝からカラカウア王朝までの王族の遺骨が納められているそうです。たいへん神聖な場所のため、墓守をしている牧師様の許可がなければ入れないこのエリア。アリゼ・ツアーでは前もって特別な許可をもらっているので、カウナさんにハワイ語のチャント(祝詞)を唱えてもらって入らせていただくことができました。ここに眠るハワイ王族の方々に立ち入りの許可をいただくために、チャントを唱えるのがハワイの正式な作法...。その張り詰めた空気に、私たち全員がとても厳粛な気持ちになりました。それにしても、ハワイアンの歴史は本当に奥深いですね。
そしてこのツアーでは、古代ハワイアンのヒーリング・パワースポットやヘイアウ(神殿)へも立ち寄ります。この写真はカイルアにある「ウルポ・ヘイアウ」。ハワイ諸島の先住人と言われている伝説の民メネフネが一晩で作り上げたと言い伝えられています。ヘイアウの先には広大な湿地帯が広がっていて、まわりにはタロイモ畑も。
カウナさんから、こんなに大きなヘイアウなのにこの存在が見つかったのわりと近年だったと聞いてびっくり!この手前にあった林を伐採した際に発見されたんだそうです。もしかしたら、ハワイにはまだまだ私たちが知らないヘイアウが存在しているのかもしれませんね。
こちらはノースショアのワイメア湾を望む場所にあるハワイ最大のヘイアウ「ププケア・プウ・オ・マフカ・ヘイアウ」。神々への崇拝と儀式に使われる神聖な場所、生贄が行われた場所としても知られています。このほかにもワヒアワにあるハワイ王家の出産場所として知られるパワースポット「クカニロコ・バース・ストーン」にも行きますし、ワイメア・バレー内のヘイアウも車窓より見学することができます。一度にこんなにたくさんのヘイアウを、経験豊かなガイドさんに案内してもらいながら見学できるというのも、アリゼ・ツアーならではですね。
ヘイアウはハワイアンの人たちの「聖地」なので、お遊び気分で行くべき場所ではないということをこの日私たちをガイドしてくださったカウナさんに教わりました。またヘイアウに立ち入る時には、ハワイの文化を学びたいという気持ち、ハワイの文化を尊重したいという気持ちを持ち、立ち入ることへの許可を求めながら(「ここへ入ることをお許しください」など)敷地内に入りましょう。ヘイアウは単なる「パワースポット」ではなく、古代ハワイアンの人々が信じた神が宿る場所。伝統を重んじ、厳粛な気持ちで訪れるようにしたいものです。
そんなスピリチュアルスポットの後、私たちがやってきたのは、クアロア・ランチのすぐ近くにある「マカダミア・ナッツ・ファーム」。ここでは収穫したての生のナッツを大きな石で砕いて味見することができます。私たちも気が付いたら無言で黙々とやっていました(笑)。ただし、食べ過ぎるとお腹が緩くなってしまうそうなので、要注意ですよ~。
ファームの中には、おみやげショップも併設していて、ここで収穫された新鮮なナッツはもちろん、焙煎したばかりの新鮮な香り高いコーヒー、ククイ・オイルで作ったボディ・オイル、ハワイアン・クラフト各種など、ハワイならではのアイテムがいっぱい。コーヒーの試飲もできるので、お気に入りの味を見つけることができるのもうれしいですね。
そして、そろそろお腹がすいたな~、と思ったちょうどいいタイミングでお楽しみのランチタイム!「農園&史跡ツアー」は、カフク・シュリンプのお店でガーリック・シュリンプを満喫。「美術館&史跡ツアー」では、ワイアホレという町にポツンとある隠れ家ハワイアン・フード・レストラン「ワイアホレ・ポイ・ファクトリー」でハワイならではのランチを堪能できます。私たちはガイドのカウナさんがイチオシのハワイアンフードをいただくことになりました!
ハワイアン・フードが大好きでいろんなところで食べましたが、ここのはさすがにダントツです!出来立てのポイ(タロイモをすりつぶして発酵させた古代ハワイアンの主食)のおいしいこと!ラウラウもカルアピッグもボリューム満点でみんな大満足♪
みんなが「こんな食べやすくておいしいポイは初めて!」と大喜びしていたら、ガイドのカウナさんがボソっと「ツアーで教えちゃうと人気になりすぎて並ばないと買えなくなっちゃうから本当は教えたくないんだよ…(笑)」って。
現オーナーのリコさんのご両親が、すでに廃業していたこのポイ・ファクトリーを買い取り再びオープンしてから、今日に至るまで、ここワイアホレで営業を続けて地元では大人気のお店なんだそうです。お店の中にはギャラリーも併設していて、ローカル・アーチストの絵画やTシャツ、そして自らもフラをしているというリコさんが作るイプやウリウリ、鼻笛などを購入することが’できるんですよ。日本でフラを習っている方、おひとついかがですか?
このほかにもノースショアにある農場「カフクファーム」でトラクターに乗って45分のツアー体験をしたり、売店では農場で採れた新鮮なフルーツをふんだんに使って作ったスムージーやアイスクリーム、ジャムなども販売しています。これが濃厚で美味!ひとくち食べた途端、みんな笑顔がこぼれていましたから。最近ブームのアサイベリーも栽培しだしたので、近い将来ハワイ産のアサイ・ベリーが出回るかもしれませんよ。楽しみですね!
移動中は車に10台搭載しているiPadやタブレットが使いたい放題(もちろんWi-Fiも無料!自分のスマートフォンやコンピュータの使用もOK!)なほか、冷たいお水やおしぼりのサービス、ガイドさんの楽しくてためになるハワイ情報などなど、あっという間の9時間です。ハワイが初めてな方はもちろん、リピーターの人でも知らないハワイがいっぱいのアリゼ・ツアーで新しいハワイに出会ってみませんか?ハワイがもっともっと好きななること間違いなしですよ~♪
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