ハワイが中国&ニューオーリンズに大変身!?【ダウンタウンのブロック・パーティ】
2月のダウンタウンは祭りづくし! ディープなハワイの達人CHIYOさんが、チャイニーズ・ニューイヤーとマルディグラをご紹介します。
公開日:2013.02.22
更新日:2017.06.14
アロハ! CHIYOです。
今月は、毎年ダウンタウンで半端ない盛り上がりを見せる、2つのお祭りをご紹介します! まずは春節、旧正月などいくつかの呼び名がある、チャイニーズ・ニューイヤーです。私はダウンタウンに引っ越してきてから、毎年元旦に出雲大社でシンプルにお参りをした後、2月には赤と金の氾濫、爆竹と太鼓と鐘の音の狂騒でめまいがしてくるチャイニーズ・ニューイヤーで、チャイニーズ・パワーをもらわないとどうもスッキリしない...という体質になってしまいました(笑)。
屋台や露天、パレードに獅子舞!
活気に満ちたチャイニーズ・ニューイヤー
今年は友人たち総勢8人が集まり、まずはマウナケア・ストリート、ホテル・ストリートを中心としたブロックパーティーへ。3週末に渡ってお祝いするチャイニーズ・ニューイヤーですが、その真ん中の週の土曜日は、広い地域にわたって歩行者天国になり、パレードも行なわれます。道路には露天がぎっしり並び、孫悟空にも出会えます(笑)。
道路でダイナミックに餅団子を揚げるおばさん。いろいろな食べ物のお店のほかに、お守り、蛇年のTシャツ、おふだ、植木、アクセサリー、チャイニーズ・ニューイヤーにまったく関係ないお店...(笑)。ありとあらゆるお店があって楽しいです。
ホテル・ストリートに移動すると、大小たくさんの獅子たちがいました♪ 私は獅子が大好き。一生懸命踊ったり、まばたきしたり、本当にかわいいんですよ。かわいいといえば、チャイナ服姿の子どもたちもかわいかったです。みんなにこにこしながら、獅子にお札を差し出して食べてもらっていました。もちろん私も。これで今年も幸運な年になること間違いなし!
さて、次はチャイニーズ・カルチャー・プラザへ。ここにも露天がぎっしり...。ストリートも年末のアメ横並みの人ごみでしたが、ここもすごいです。数年前、こういうお店でグッドラックの派手派手な御札(おふだ)をたくさん買い、日本の家族に送ったことがあるのですが...みんな困ったようです(笑)。普通の日本の住宅に飾ったら、たしかにインテリアぶち壊しというか...かなり違和感があるかもしれませんね。
ステージでは、一日中パフォーマンスが行なわれていたようです。私もかつて、カンフー、太極拳、ミス・チャイナタウンのお披露目などいろいろ見たことがありますが、この最後のパフォーマンスはすごかったです。ベッドマットのようなものを運んできて敷いたり、柱を立てたり、準備にも時間がかかっていたのですが、その間、司会の人のフォローもなければ音楽もなく、満場の観衆はただひたすら待つという、ゆる~い時間が流れていました(笑)。でも、待った甲斐ありのすばらしくも危険を伴う技に感動...。チップ・ボックスがあったら、私、$20札入れてたと思います。わざわざ書くほど多くもないですかね...(笑)。
仮面やサンバがあふれるカーニバル
マルディグラの夜はお祭り騒ぎ !
さて、ここからいきなり10日後のマルディグラというお祭りへ突入です。これは、何か宗教的な意味があるお祭りらしいのですが、私の中では「紫、緑、金がテーマカラーのカーニバル」という言葉でまとめられています(笑)。上の写真の私のごちゃごちゃ感にびっくりされた方もいらっしゃるかと思いますが、私も正直、出かける前に鏡を見た時はびっくりしました(笑)。去年友人が道で拾ってくれた羽のショール、毎年増えていくビーズのネックレス、パーティー・シティで見つけたマルディグラ用ティアラ、当日アラモアナのセールで見つけた「カーニバル」という言葉にふさわしいドレス、を組み合わせた結果です(笑)。
が、コンドミニアムのロビーでは思わず植木の陰に隠れたくなった私も、お祭りの狂乱の中では、ちっとも目立たなくなっていました(by 友人たち)。ハロウィンかと思うような仮装をしている人たちもいっぱいいましたし、露天で仮面、羽のショール、ビーズのネックレスなどを売っていたり、フェイス・ペインティングをしてくれたり。3つのステージではバンドが演奏、ストリートでもミュージシャンが歩きながら演奏し、踊りながらついていく人がいて、お祭りは最高の盛り上がり!
そこへいくつかのフロート(山車)によるパレードが。この写真でわかるように、チャイニーズ・ニューイヤーに比べると、マルディグラは大人のお祭りという感じですね。リオのカーニバルの踊り子のような人たちもいましたし、中世の仮面舞踏会のような妖しい雰囲気もあり...ちなみにマルディグラがいちばん有名なのはニューオーリンズだそうですが、なんだかハワイのダウンタウンも、この日の夜だけはどこか違う世界という感じです。
そんな異次元空間をとことん楽しもうと、私たちは長蛇の列に並びソウルフードにトライ。赤い服を着ているのは、その名もソウル・パトロールというこのワゴンの、けっこう有名なシェフだそうです。私はグリーンのソースがかかったグリルド・アヒのサンドイッチをオーダーし、それぞれ違うものを頼んだ友人たちとシェアしたのですが、どれもスパイシーを通り越してかなり辛かったです。この日だけはIDを見せてリストバンドを買うとお酒が買えるので、普段あまり飲めないビールを思わずガブ飲みしてしまい、直後にマカロンのお店でデザートを食べずにはいられませんでした...。マカロンはどちらにしても、最初から食べるつもりでしたけどね(笑)。
そんなわけで...すっかりお祭り気分に酔った私たち。アロハストリートのMEGUMIさんも、露天で買ったピンクのふわふわな帽子をずっと被って歩いていましたが。それ帽子じゃなくて仮面ですよ~(笑)。そして私は今年も踊り子が投げたり、仮面を被ったおじさんがくれたりしたビーズのネックレスがずっしりと増え、ごちゃごちゃを通り越し、日本の家族が見たら心配するんじゃないかと思われる状況になっていますが(笑)。とても楽しかったです♪
お祭りは、とにかくみんなが楽しそうなこと、笑顔がいっぱいなこと...それがいちばんの魅力です。次のダウンタウンのお祭りは、3月17日のセント・パトリック・デーで、これまたすごい人出なんですよ。緑のものを身につけるお祭りということで、マルディグラの緑のネックレスは使い回します。リサイクルです(笑)。
ということで、今回はダウンタウンのお祭り特集でした! ちなみに、スタート当初は1年ということで始めたこのコラム。今年3月で1年を迎えるのですが、このまま続くことが決まりました♪ これからも、ハワイのほかのどの地区にもない不思議な魅力にあふれたダウンタウンの情報をお届けしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします☆
「Lea by Chiyo & Friends」 好評発売中!
ブルース・シマブクロ、ハーブ・オオタJr、ジェレミー・ヒロカワら豪華アーティストとのコラボレーション・アルバム。ピアノとウクレレ、ギターそして歌が奏でる癒しの音楽を、あなたに。
CDリリースについてのインタビューはこちら>>
チヨ・フリン/Chiyo Flynn プロフィール
- 北海道室蘭市出身。3歳よりヤマハ音楽教室に通い始める。室蘭栄高校卒業。北海道教育大学特設音楽科卒業。在学中は熊谷玲子氏に師事。卒業後、ヤマハの講師として4年間故郷室蘭の子供たちを教える。1990年よりハワイ在住。ハワイ大学大学院ピアノ・パフォーマンス科卒業。在学中はピーター・コラジオ氏、その後ポール・リドン氏に師事。”CHIYO FLYNN PIANO STUDIO” をホノルルに設立。国際色豊かなローカルの子供たちを教える日々。 ライフワークとしてクアキ二病院で毎月ボランティア・コンサートを続けている。
- この記事をあとでまた
みたい場合は、
マイページにクリップ!