ピンクパレスはエキゾチックハワイのお手本
ハワイのリゾートのような暮らし空間を創るなら、まずは憧れの場所をしっかり観察。アロハ風水、今回のお手本は1927年創業のピンクパレスです。
公開日:2013.05.23
更新日:2017.06.14
ハワイのリゾートのような「暮らし空間」を創り出したい…それなら、まずはお手本をじっくり観察することから。ワイキキのピンクパレス「ロイヤルハワイアンホテル(ロイヤル ハワイアン ラグジュアリー コレクション リゾート)」は歴史的建造物であることに加えて、何十年にも渡ってこのホテルを心から愛する人たちの永遠のラブコールが詰まった特別な存在でもあります。だからこそ、想いが足されてさらに「雰囲気」の魅力が増すのでしょうね。風水ホームスタイリングのベーシックでもある「今自分の住んでいる家が大好きな場所であること」という理念にもつながります。愛されている場所には、運も魅力も集まって来ます!
ハワイ好きにはたまらない美ショットです。
創業当時、楽園のピンクパレスにたどり着くにはアメリカ本土からは5日間の長い船旅。そこに何十個ものトランク、愛用のロールスロイスも乗せ、運転手や使用人も一緒にやって来て長期滞在していたアッパークラスの顧客たち。現在は誰でもこのホテルの醸し出す独特のゴージャス感が楽しめます。私にとってもピンクパレスは、何の用事で何度行っても、毎回「好きよ〜♡」と心の中につぶやきが生まれます。
ロイヤルハワイアンホテルに漂う雰囲気を自宅に再現するには…という目標を掲げつつ、今回もアロハ風水ならではの視点で、このお手本を「住環境を楽しむアイディア」として見ていきましょう。宮殿さながらの高級ホテルから、暮らしの知恵をたくさん学ばせていただきます。
ロイヤルハワイアンホテルは、前々回の「シャングリラ/ドリス・デューク邸」にも共通して「イスラム文化とイスラム建築」の影響を受けています。ドリス・デューク邸建築開始の約10年前にグランドオープニングを迎えていたホテル、当時のハイソサエティを圧倒的に惹き付けていたのはやはりエキゾチックな異国の文化だったようです。
ロイヤルハワイアンホテルは、スペイン様式にイスラム文化を取り入れた「スペイン・ムーア様式」で建てられています。
ロイヤルハワイアンホテルの外観の屋根部分。
一部だけ切り取って見ると、ほんとうにエキゾチック。
見ればみるほどに、アーチの取り入れられ方、採光など、さまざまな部分に特徴が見えてきます。ハワイの老舗ホテルもちょっぴりアラビアンナイトを彷彿させてくれますよね。
1940年の改装工事で名称もモナークルームと改名されたメインダイニングは、開業当時は「ペルシャルーム」という名で、この部屋はイスラム圏で幸福のシンボルとされる八角形。風水学で縁起の良い数字の「8」は、イスラム圏でも同様で、「八角形」は神と人の縁を繋ぐ場所や建物に使われてきました。ペルシャルームの床にはペルシャのタイルが張られ、世界各地から集められたエキゾチックなカーペットが敷かれていたそうです。壁はオランダ製のグリーンのタイルにイタリアやペルシャの手作りの装飾がはめ込まれていたそうで、想像しただけでもその美しさにドキドキします。オールドハワイの素敵な建物は異文化の取り入れ方が本当におしゃれです。
グランドオープニング時には1200人の上流階級の皆様方がボールルームに集結。パーティは18:00から翌2:00まで続いたそうです。
探せば探すほどにエキゾチックなクロスカルチャーアイテムが現れてくるロイヤルハワイアンホテルで、垂涎のアイテムを見つけました! 皆様、ご存知でしたか?こんなエキゾチックな家具が今でもこのホテルに置かれているのを。
中庭に面したホールの片隅に…八芒星(オクタグラム)のテーブルが!こんなところでお宝発見! 形といい文様といい、イスラム文化の魅力を醸し出しまくって(失礼!)いますよね。
八芒星は幸運のシンボル。こちらはイスラムの代表的なラスター彩釉タイル。エキゾチックなタイルや文様をインテリアアイテムに使って、オールドハワイを演出してみたくなりますね。
ハワイの歴史的建造物であり、「ハワイ」「トロピカル」を強くイメージさせてくれるロイヤルハワイアンホテルからは、おしゃれでエキゾチックなインテリアのアイディアが学べます。どんどん実践してみましょう!
あなたにとって「ロイヤルハワイアンホテルのコレ!」という、最も強いイメージを与えてくれるものをテーマアイテムとして使ってみると面白いですよ。
たとえば、私の一番好きな「ロイヤルハワイアンホテルのコレ!」のイメージは、ココナツグローブラナイの雰囲気そのもの。このアーチにはハートを鷲掴みにされてしまいます。
カメハメハが全島を統治する前のオアフ島酋長カクヒヘヴァが10,000本ものココナッツの木を植えた「ハレモアココナツグローブ」の面影を残すヤシの木の中庭に面したテラス。このままごっそり自分の家に移送したいほどです。まあまるごと移送が現実的でないなら(笑)、こんなこともできますね。
*自分で撮った「お気に入りの風景」を額に入れて飾る:これは皆様すでにやっていらっしゃるでしょう。私のお気に入りの風景は、まさに上の写真。せっかくなので額にもこだわって、家全体の雰囲気を作り出すインテリアアイテム、風水アイテムの感覚で選んでみましょう。ココナツグローブラナイの雰囲気でアーチ型を探してみてもいいですね! 私があえて狙うのはゴールドのフレーム。「トロピカル」にハイクラスなアクセントを加えるにはクラシックなゴールドのポイント使いがおすすめです。
ゴールドやゴージャス系のフレームは
中身がナチュラルな写真や絵画であるほど、いい雰囲気を出します。
*部屋の中にアーチ型をクリエイトする:写真立て、壁飾り…絵画やポスターにも「アーチ型」で探してみると使えるものがたくさんあります。
何個か並べてディスプレイすると、アーチのラナイの雰囲気を作り出せそうですね。
*トロピカルなグリーンのプラントをピンク(または濃紺)の花器や鉢に飾る:ベタですけどね(笑)ロイヤルハワイアンモードを高めてくれます
*ピンク&ブルーのカラーコンビネーションを取り入れる:これもベタですけどね(笑)ロイヤルハワイアンモードは高まっちゃうでしょう。ピンクとブルーのマッチングはおしゃれですよ!
カラーコーディネーションのテーマとして使ってみましょう。
*歴史のストーリーからイメージを膨らませる:最近の「ワタシ的ハワイアンイメージ作り」のマイブームはオールドハワイのハイクラスなクロスカルチャー。ピンクパレスはまさにそのお手本ですから、創業当時のインテリアコーディネートに興味津々。歴史をひも解いていくと、「ボールルームは“青いクジャクの間”と呼ばれ、天井は青のシルクで覆われ、壁はゴールドとバンブーでデコレート。さらには青、緑、ゴールドのクジャクの彫刻されたパネルが使用されていて…」とワクワクするような記述に出会えたりもします。そこから、前出の写真立てのようにゴールドとバンブーの組み合わせを探してみたり、クラシックなクジャクのモチーフやアクセントカラーをクジャクのイメージで探してみたり、とアイディアは無限に広がります。
インテリアコーディネートのヒントになります。
「素敵な暮らし」のアドバイスは、大好きなハワイのあの場所この場所に溢れています!是非皆様もたくさんの大好きな場所からたくさんのインスピレーションを受け取って、ご自身の暮らしを素敵に豊かにクリエイトしてくださいね。
それでは、次回も「ハワイのお手本ホーム」をご紹介していきます。お楽しみに!
The Royal Hawaiian, a Luxury Collection Resort
[エリア] ワイキキ中央
[住所] 2259 Kalakaua Ave.
[電話] 808-923-7311
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