ハワイ初となるスケートボード専門カンパニーが誕生する、しかもあの人気アーティスト、ヘザー・ブラウンとその夫クリスによる手作りスケートボード!と聞けば、放っておくわけにはいきません。さっそくノースショアにあるアトリエに、突撃取材に出かけてまいりました〜!
ハワイ・スケートボード・カンパニーの工房は、ヘザー・ブラウン夫妻が所有する広大な自宅兼アトリエの一角にあります。木漏れ日がさんさんと降り注ぐ工房内には、製作途中のボードたちがずらりと並び、手が入れられる瞬間を待ち構えているかのよう。
こちらがハワイ・スケートボード・カンパニーの主宰者でありボードシェイパー、ヘザー・ブラウンの公私ともにパートナーであるクリスさん。ヘザー・ブラウンのアートプリントを飾る木製フレームのクリエイターでもあり、そのシャビーシックな味わい深いプロダクトは、多くの人たちから愛されています。「このチェック柄のボードは、いま製作している中でもお気に入りのひとつ。このボードには、同じチェック柄の小さな木のボックスをつけようと思っているんだ。面白いでしょう?」。
頑丈なオーク材を切り出し、シェイプし、デザインを施し…と、製作過程はすべて手作業。数人のアシスタントはいるものの、ほとんどの作業をクリスさん自ら行っているそうで、そのこだわりはスケートボードへの愛情のなせる技。オールドスタイルのサーフボードを彷彿とさせる大きめのものや、ラウハラマットのような網目模様が立体的にエッチングされたもの、ヘザーさんによるイラストが施されたものなど、デザインはバラエティ豊か。写真左にある星のボードは、往年のスタントマン、イーブル・ニーブルをイメージしたものだそうですよ。
ヘザーさんがデザインを施したボードの中には、ひげもじゃの釣り人のイラストが。これって、もしかして…? 「そう、僕の似顔絵です。腕にも同じタトゥが入っているんだよ」。
角材からひとつのスケートボードができあがるまで、最低でも6時間、デザインによっては10時間かかるものもあるとか。20年前にスケートボード製作・販売を行っていたというクリスさん。しばらく表立った製作はしていなかったものの、知人から個人的にオーダーされた時などには、趣味の範囲で手作りのスケートボードを提供していたとか。それから時を経て、今回ハワイ・スケートボード・カンパニーを立ち上げるに至ったきっかけは、突然のインスピレーションから。「ある日、旅先から家に帰ってきて、ヘザーに”スケートボードの会社を始めるよ!”って言ったんだ。すごいでしょ?(笑)。でも彼女もすぐに承諾してくれたよ」。
クリスさんが作るスケートボードには、滑り止めとして、サーファーの聖地的ビーチ「パイプライン」の砂が使われています。「いま自分はハワイの砂の上に立っているんだ…って思えたら良いよね。カリフォルニアの陽の下でも、東京のビルの間でも、このボードの上はハワイなんだ、って」。
工房で出来上がったスケートボードは、敷地内にあるスケートランプで試乗します。なんと、このランプもクリスさんが作ったとか!
クリスさんの考えるスケートボードとは、「乗って楽しむのはもちろん、アートとして飾ることができる」というもの。工房には、20年前に製作した自身のスケートボードが飾られています。「これは、ずいぶん使い倒した愛着のある一枚。乗ってできた傷や古さも、デザインとマッチしていい味になる、そんなアイテムを届けていきたいんだ」。
ハワイ・スケートボード・カンパニーの誕生を記念し、7月6日(土)18:00〜21:00、ワイキキにあるギャラリー「グリーンルーム・ハワイ」にて、特別イベントが開催されます。会場ではバラエティ豊かなスケートボードが展示され、その場で購入も可能。また、ヘザー・ブラウンがデザインしたハワイ・スケートボード・カンパニーのオリジナルTシャツやキャップなどのグッズも販売されます。キュートなTシャツは、男女ともにサイズ展開があるので、ぜひチェックしておきたいですね。
イベント当日は、クリスさんとヘザーさんも会場に登場! スケートボードを購入した人には、ヘザーさんの直筆サインがもらえるほか、写真撮影もできるそうですよ。「スケートボードが好きな人はもちろん、未体験の人にもぜひ手にとって欲しいな。安定感があってスムーズに滑れる大きめのクルーザータイプもたくさんあるので、初めての女性でも簡単に乗りこなせるよ。もちろん、アートとして飾るのも大歓迎。ぜひ会場で、私たちと自慢のスケートボードに会いに来てね!(クリス&ヘザー)」。
Hawaii Skateboard Company Special Release Party
[日時] 7月6日(土)18:00〜21:00
[場所] グリーンルーム・ハワイ
[入場料] 無料
[公式サイト] www.HawaiiSkateboardCompany.com
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