もちろん暑い夏の間も、ウクレレマスターのジェイク・シマブクロさんは「Grand Ukulele Tour 2013」で飛び回る日々。先日のアジア公演に続き、現在はアメリカ本土でのツアーを精力的に行っています。そんな忙しいスケジュールの中、7月21日（日）にハワイでの２つのイベントに参加したジェイク。笑顔いっぱいの当日の様子をレポートします！

　ひとつは、ワードセンターズで行われたチャリティイベント。ジェイクの友人であり、ハワイで有名なギター・アーティストとして活躍していたミッチ・ヤナギダさんをサポートするためのものです。大病を患っているミッチさんは、現在カリフォルニアの病院で治療中。そんな彼を応援するため、ハワイで活躍する多くの音楽仲間が集まって、このイベントを開催したのだそうです。

　ハワイのギタリストである、バーノン・サカタ氏と一緒にクイーンの「Bohemian Rhapsody」を演奏したジェイク。ほかにもマカナやマイラニなど、多くの地元ミュージシャンが集まり、病気と戦う仲間を思ってのライブは、アロハに満ちあふれていました。

　そしてもうひとつは、ハワイの夏の風物詩のひとつとも言える「ウクレレ・フェスティバル2013」です。今年で43回めを迎えるこのイベントは、ハワイはもちろんアメリカ本土や日本、台湾、タイ、オーストラリアなど世界各地から約50組のアーティストが登場。日本からは、昨年に続きあの高木ブーさんなども参加していました。

　会場のカピオラニ公園は、朝からまさにウクレレ日和といったいいお天気！ 公園内のバンドスタンドで一日中、すばらしい演奏が繰り広げられました。イベントの主催者であるロイ・サクマさんが運営するウクレレスクールの生徒である子どもたちも、練習の成果を発表していました。みんな、かわいい！ ダイヤモンドヘッドを望む公園の芝生でリラックスしながら聞くウクレレの音色は、本当に心地よくて最高です。

　そしてフェスティバルも終盤へ…。子どもから大人まで、会場を埋め尽くした大勢のウクレレファンが登場を待ちかねていたのは、やっぱりジェイク！ 上の写真左は、イベント主催者のロイ・サクマさんです。

　ウクレレ・フェスティバルの舞台で演奏したのは「Somewhere Over The Rainbow」、「143」、「While My Guitar Gently Weeps」。そして会場から湧き上がったハナ・ホウ（アンコール）に「Akaka Falls」の美しい音色で応えたジェイク。大きな拍手と歓声が、カピオラニ公園に響き渡り続けました。

　仲間をサポートするために開催されたチャリティイベント、そして「ウクレレの魅力と音楽を通じて、世界中の人々とともに愛と笑顔と夢を共有する」ことを目的として40年以上続くフェスティバル。どちらも、ハワイのアロハがいっぱい詰まった温かいイベントでした。「今日は本当に素晴らしい一日だったよ」と笑顔のジェイク。世界を飛び回り、活躍の場をどんどん広げるジェイクにとって、ホームグラウンドであるハワイでのイベントや地元ミュージシャンと過ごす時間は、特別で大切なものなんですね。

　今月は、アメリカ本土でのツアーに加えて、ハワイのネイバーアイランド（マウイ島とハワイ島）でもステージに立つ予定。そして9月にはイギリス（ロンドン）でのイベントに登場することが決まっているジェイク。秋以降の活動からも目が離せませんね！