クアロアの大自然で泥んこ障害物レース開催!
アメリカ本土で人気の「スパルタン・レース」が、ハワイで初めて開催されました! 過酷だけど楽しいこのレース、来年ぜひみなさんも参加してみませんか?
公開日:2013.08.26
更新日:2017.06.14
数年前からアメリカ本土で開催されている「スパルタン・レース」という泥んこ障害物レースが、ハワイで初めて開催されました。似たような障害物レースは過去にもありましたが、そのタフさに笑ってしまうほど本格的に作られた障害物が次から次へと繰り広げられるコースは、このスパルタン・レースならでは。どのくらい楽しいのか確かめるため、僕も参加してきました。
開催場所は、大自然が広がるクアロア・ランチ。映画の撮影場所を巡るバスツアーや乗馬などが楽しめる有名な牧場です。レースのコースは、敷地内の小川やトレイル、急な坂からブッシュなど、自然のなかに見事に設営されています。
参加者は、なんと6000人! この大人数でどうやってスタートするのだろうと思っていましたが、1時間ごとのウェーブで、順次スタートする仕組み。障害物で長蛇の列にならないように1回のスタートをさらに細かくし約200人が15分ごとに出る感じでスタートしていきました。
まず最初は、5フィート・ウォール(壁)。「なんだこのぐらいの高さ」となめていると、のちのち痛いことになっていきます(笑)。
そして次は川渡り。「クアロアにこんな川があったっけ?」と思いながら、普段は通らないコースにある小川を渡りました。しかも胸まで入らないと越えられない…。最初にここでずぶぬれ&泥だらけになるので、もう最初から開き直れるというか、泥も気にならなくなるというか…。
次の山場は、ローリング・マッド。文字通り泥の中を転がることになる3弾ステップです。まずは、泥水の池を渡り、そして耕された泥のなかを進み、最後は有刺鉄線が低く張られた下を這う…。有刺鉄線は本物で、ここでウエアや肌に刺さったり、苦痛を伴うことも。
次は、6フィート・ウォール。さらに30センチ高くなってきます。疲れているのと、手や体が泥だらけなので、すべる、すべる。
その後、タイヤを20メートルほど運んで、ロープで引っ張ってくるタイヤ・プルや、まるで奴隷のようにコンクリートブロックを鎖で引っ張るトラクター・プルなど罰ゲーム的な障害物も。
さらにモンキー・バーという雲梯(うんてい)をこなすのですが、なんせ手がドロドロですべるんです。
トラバース・ウォールという板を横断するものも、見ているより、実際に体験すると意外と結構きついです。失敗したりギブアップするとプッシュアップを30回やるという罰ゲームが待っています。きつっ!!
そして、この大会最大の障害物は、ロープ・クライム。泥の池のなかから真上に伝わる約10メートルのロープを自分の力だけで昇って、ベルを鳴らして下りてくるのですが、疲れているのもあってとにかく滑る。ロープによっては結び目がありますが、あったとしても簡単ではないのです。
フィニッシュ前は、燃えたぎる薪をジャンプし、ウォリアーたちがバーで殴り掛かってくるのを通り抜けゴールイン!
今回は5キロのスプリントなのですが、速い人でも1時間、人によっては2時間以上かけてフィニッシュする過酷だけど楽しいレースです。お金を払って、苦痛を得ることに理解できない方もいるかもしれませんが、大人になっても子どもに戻ったような気持ちになれてとても楽しいイベントでした。フィニッシュ後はみんな、終わったこというより、過酷なサバイバル・レースで生き残ったことに本当にうれしそう!
参加者には年配の女性も多く、「アメリカ人ってこういうイベント大好きだよな~」と思いました。チームや学生たちも多く参加していて、お互い助け合いながら障害物をこなしていくチームビルディング的な要素もあるので、なかなかよかったです。もちろん、小さい子どもたちも楽しめるキッズレースもあります!
いろいろな仮装を楽しんでいる人もたくさんいました。この写真はレース前。さあ、どんな泥んこになっちゃうのかな! 本当に楽しいイベントでした! 来年は、距離が長くなってさらにタフになるレースがハワイでもシリーズ化されますので、興味のある方はぜひ参加してみてください!
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