ナ・ホク2冠!ウクレレ界の若きミューズ
今年の「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」で、栄えある2冠に輝いたウクレレ・アーティスト、23歳のブリトニー・パイヴァさんにスペシャル・インタビュー!
公開日:2013.09.20
更新日:2017.06.14
ハワイアン音楽のグラミー賞と呼ばれる「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」で2013年、栄えある2冠に輝いたウクレレ・アーティストは、23歳。今年新たな部門として加わった「最優秀ウクレレ・アルバム賞」と「最優秀インストルメンタル作曲賞」を受賞したブリトニーさんにインタビューしました!
編集部:ナ・ホク2冠、本当におめでとうございます!
ブリトニー:ありがとうございます。授賞式からしばらく経ちますが、未だに信じられない気持ちです。私がメンターとして慕っているウクレレ・アーティストのジェイク・シマブクロをはじめ、著名人たちが同じ部門にノミネートされていたし、まさか自分の名前が呼ばれるなんて…夢のようです。受賞は驚きましたが、自分の音楽に自信を持つことができました。
編集部:今回受賞したアルバムについて教えてください。
ブリトニー:英語では「off the wall」っていうんですけど、「誰も想像できないような新しいスタイル」を目指して作ったのが「Tell U What」。アルバムのタイトルにもなっているこの曲は、ジャズ・ミュージシャンのトム・スコットと一緒に作りました。もともと数年前からアイデアはあったのですが、作りかけのまま時間が経っていて。2011年にマウイ島で彼のコンサートに共演させてもらった時、その未完成の曲のことを話したら「聴いてみたいから送ってくれ」って。すごくうれしかった! アドバイスを受けながらアレンジを加えていき、想像以上に良いものに仕上がりました。尊敬するミュージシャンに多くのことを学ばせてもらい、本当に感謝でいっぱいです。
編集部:ウクレレとトム・スコット氏のサックスのコンビネーションは、いわゆるハワイアン・ミュージックとは印象が違い、新鮮でした。若手として注目されることについてはどう感じていますか?
ブリトニー:そうですね、ウクレレ界では私はまだまだ若い存在。テクノロジー大好きですし、iPhoneを使ってどこでも作曲しますよ。飛行機の待ち時間なんかにもね(笑)。伝統をリスペクトしながら、ウクレレの限界を越えられるような音楽作りにどんどん挑戦していきたいです。レジェンド・アーティストたちにも「こんな若手のアーティストがいたんだ」って、驚いてもらえたらうれしいですね。
カレイ・ガミアオと一緒にトリオで演奏し、注目を集めた。
ブリトニー:ええ、ヒロでスクールを開きました。生徒はキッズから50 代の大人のグループまで様々。レッスンはすごく楽しいですよ! 即興で弾いた曲を「どうやって弾くの?」って聞かれると、ひとつひとつの音を譜面に書き込むでしょ? 私は自己流にウクレレを弾いてきたから、教えることを通してはじめて学ぶことも多いんです。
編集部:楽しそうな様子が目に浮かびます。最後に、アロハストリートの読者にメッセージをお願いします。
ブリトニー:私の生まれ育ったヒロと日本はどこか似ているんですよ。だから私も日本が大好き。また近々日本に演奏しに行きます。楽しみにしていてくださいね!
Brittni Paiva Information
2013年ナ・ホク・ハノハノ・アワードの2部門で最優秀賞を受賞したアルバ
ム「Tell U
What」は2012年にリリース。ジャズの大御所トム・スコット氏と共同プロデュースしたことでも話題を呼んだ。全11曲のなかで、ブリトニーはウクレ
レだけでなくベースも演奏。彼女の魅力が詰まった1 枚をぜひ!
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ハワイ島出身のウクレレ・アーティスト。13歳から始めたウクレレのほか、ピアノ、ギター、エレクトリッ
ク・ベース、ドラムなど多くの楽器を操る。2005年にセルフ・プロデュースしたデビュー作からこれまで5
枚のCDアルバムをリリース。独学で身につけた音楽の技術とその才能が注目される。
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