Nui Daisukeが選ぶフラ・プレイリスト2
大好評ヌイ・ダイスケさんのフラコラム。今回はオアフ島の森を舞台にしたおすすめのフラ・ソングを動画付きで紹介してくれました。
公開日:2013.11.06
更新日:2017.06.27
フラ・ナビゲーター Nui Daisukeです。日本のフラ・ダンサーに、聴いて、観て、踊ってほしいオススメ曲を、フラ・ナビゲーターNui Daisukeが勝手に選ぶフラ・ソング・プレイリスト、シリーズ第2弾。前回のコラムでご紹介した第1弾に続き、「フラ・ナビゲーター Nui Daisukeのおすすめフラ・プレイリスト2」のご紹介をさせていただきます。
フラ・ソングのなかには、ハワイの島々にある実在の場所を舞台にした曲がたくさん存在します。今回はオアフ島にある、滝が流れるマイナスイオンたっぷりの森に囲まれた場所を歌った、最近お気に入りの新しいフラ・ソングを2曲紹介しますね。
【フラ・ソング1】
Tuahine / Hapa
この曲の舞台は、「トゥアヒネ」というタイトルから、オアフ島ホノルルにあるマノアの谷であることがわかります。なぜなら「トゥアヒネ」は、マノアに降る雨の名前だからです。マノアの雨の名前をタイトルにした、この美しい曲を書いたのは、HAPAのバリー・フラナガン。HAPAの最新アルバム「Tuahine」に収録された新曲です。
マノアを歌うフラ・ソングはいくつもありますが、これがマノア・ソングの最新曲ということになります。
雲が飾るヴァアヒラは霧雨の中
美しいその姿に酔いしれる
清らかな雨滴のきらめきがこの胸に
胸に抱くはトゥアヒネ
誰よりも美しい
あなたに捧ぐ、トゥアヒネ
歌詞にある「ヴァアヒラ」は、マノアの谷を囲む東側の峰の名前。ハワイの神話に、この丘とマノアの風、雨、虹の関係を伝える物語があります。この伝説をもとに、虹の女神の美しい母親に捧げて「Tuahine」を書いたバリーは、ヴァアヒラの中腹に住むマノアの住人。マノア谷を愛してやまない彼が歌に込めた、この地を包むなんとも言えない優しいエネルギーがあなたにも届くはず。
この歌について詳しくは、ぼくがバリーに取材して書いたフラレア最新号(2013年10月発売)の記事「ハクメレ~ソングライターのマナオ」をぜひご覧ください。
【フラ・ソング2】
Hāmama I Ka ʻIu / Mailani
若手女性ハワイアン・シンガー、マイラニの最新アルバム「Manawa」に収録のオリジナル・ソング。初めて聴いたときにグッときて、それから何度聴いても飽きない不思議な曲。タイトルにある「ハーママ」は、オアフ島ウィンドワードのコオラウの山奥に流れる滝の名前。1時間ほどの険しいトレッキングでたどり着く、その滝の美しい景観とこの場所のマナの強さからインスピレーションを受けて書かれたという。
どうしても、もう一度あなたに会いたい
日の出から日の入りまで
雄大に立つ姿がコオラウの山肌に
ハーママ、神々しい
実際にハーママの滝で撮影されたミュージック・ビデオの映像も美しいですね。ビデオの後半に登場するクムフラ・カプア・ディレリと彼女のハーラウのメインダンサーたちのフラも素敵です。
これから人気のフラ・ソングになりそう。
オアフ島を舞台に作られた、おすすめの2曲。いかがでしたか?これからも、様々な角度からフラの魅力をみなさんにお伝えしていきたいと思っています。次回のフラナビ・コラムも、どうぞお楽しみに!
よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
- この記事をあとでまた
みたい場合は、
マイページにクリップ!