近年、ハワイでもカカオ栽培がスタートし、注目を集めているメイド・イン・ハワイのチョコレート。今回、ハワイのクラフトチョコレートとして人気のマドレチョコレートが主催するオーガニック・カカオ農園見学&チョコレート作り体験ツアーに参加してきました。
前編では、オアフ島東海岸ワイアホレにあるオーガニック・カカオ農園の様子をお伝えしました。ツアー後半では、カイルアにあるショップ兼チョコレート工場へ移動し、チョコレート作りの過程を見学・体験します。
前編:オーガニック・カカオ農園ツアーの様子はこちら>>
10:30からスタートした農園ツアーが終わると、ちょうどお昼時。ワイアホレからカイルアに向かう途中、ワイアホレ・ポイ・ファクトリーでランチをとることにしました。(ワイアホレの農園からカイルアの工場までは各自で移動しますが、事前に申し込めば送迎も可能)。
ワイアホレ・ポイ・ファクトリーは、伝統的なハワイアンフードのプレートランチ屋さん。手前はカルアピッグとスクイッドルアウのコンボプレート($10.50)、奥はラウラウのミニプレート($6.50)。どちらも、ご飯かポイを選ぶことができます。地元の人たちが通うだけあり、どの品もていねいに作られていてとっても美味! 名物のポイも絶品でしたよ〜。
さて、ランチの後はカイルアへ向かい、マドレチョコレートのショップ兼工場でツアー後半がスタート。ここでは乾燥させたカカオ豆からどのようにチョコレートが作られるかを見学します。
乾燥した豆はまだ生の状態なので、ロースターで焙煎します。すると、チョコレート独特の香ばしさが漂ってきます。マドレチョコレートでは、豆の焙煎はカリヒの工場で行っており、そこでは大きな焙煎機を使用していますが、ここカイルアの工場では、説明のために家庭用の小さなロースターを使っていました。ローストの加減も、豆の状態によって細かく調整するのだそうです。
煎った豆を粉砕して外側の皮を取り除くと、カカオニブが出来あがります。カカオニブをさらにすり潰すと、ペースト状のカカオマスに。これがチョコレートの元となります。カカオマスに砂糖やミルク、バニラなどを加え、高温でかき混ぜると、とろ〜っとした液体状のチョコレートが出来あがります。この精錬のプロセスがとても重要で、温度を調節しながら、2〜3日ノンストップで練り上げることで、リッチで奥深いチョコレートの香りが生まれるのだとか。
精錬が終わったチョコレートを型に流し込みます。専用の機械で振動させてチョコレート内の気泡を取り除き、冷蔵庫で冷やして固め、型から外せばチョコレートの出来上がり!
ツアーの最後に、チョコバナナ作り! できたばかりのチョコレートの液体にバナナを浸し、お好みのスプリンクルをまぶします。シンプルで簡単な作業なのに、大人たちもはしゃいでしまう楽しさ。子どもの頃のバレンタイン・チョコ作りを思い出しますね。
冷蔵庫でチョコバナナを冷やしている間、チョコレートのテイスティングをしました。3種類のチョコレートを食べてみて、それぞれがどの地域産のカカオを使っているか、カカオが何%入っているかを当てるというもの。この時はドミニカ共和国産が2種とハワイ産が1種で、それぞれ風味の違いがはっきりと感じられ、とても興味深かったです。農園のチャーリーさんが言っていたとおり、ハワイ産カカオのチョコレートはベリーのようなチェリーのような、独特のフルーティさが感じられました。
最後に出来あがったチョコバナナを食べて、ツアーは終了です。併設のショップでは数々の賞に輝くマドレチョコレートを多くのツアー参加者が買い求めていました。マドレチョコレートはカイルアのほか、昨年秋、ダウンタウンにもお店がオープン。またファーマーズ・マーケットにも出店しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
なお、このカカオファーム&チョコレート工場ツアーは、不定期で開催されています。スケジュールはマドレチョコレートの公式サイトで確認してくださいね。子どもも参加できる楽しいツアーで、ハワイの自然をたっぷり感じながら、 メイド・イン・ハワイのこだわりについて学んでみませんか?
Madre Chocolate
★カイルア店
[アクセス] メイシーズ・カイルアから徒歩3分。カイルアバイシクルからすぐ。
[住所] 20A Kainehe St. Kailua
[電話] 808-377-6440
[営業時間] 11:00〜19:00(火〜金曜)、11:00〜18:00(土曜)、日・月曜定休
★ダウンタウン店
[住所] N Pauahi St
[営業時間] 11:00〜18:00(火〜土曜)、日・月曜定休
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