ハワイ産コーヒーが美味しい理由を徹底紹介

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メイドインハワイが美味しい理由を大特集！第一弾は「コーヒー」。世界三大コーヒーのひとつ「コナコーヒー」が特別な理由とは…!?

公開日：2014.02.14

更新日：2017.06.28

熱帯・亜熱帯地域を原産とするコーヒーは、赤道から北・南緯25 度にわたる通称「コーヒーベルト」での栽培が適していると言われ、世界の有名なコーヒーのどれもがこのコーヒーベルト内で生産されています。コーヒーベルト内に位置するハワイ諸島は、アメリカ合衆国唯一のコーヒー産地としても知られています。1824年、初めてブラジルからハワイに渡ったコーヒーの苗木が植えられたのは、オアフ島マノア渓谷。もともと観葉用に紹介されたその植物が、後に世界の食通を魅了する存在になるとは、当時の誰が想像したでしょうか。

ハワイのコーヒーといえば、有名なのがハワイ島コナ産のコナコーヒーですが、それだけではありません。同じくハワイ島のカウ地区で栽培されるカウコーヒーは、近年コナと肩を並べる名ブランドに急成長中。オアフ島ではノースショアのワイアルア産が注目を集めるほか、マウイ島、カウアイ島、モロカイ島と、各地で上質なコーヒーが生産されています。それぞれ独特の風味があり、飲み比べてみると驚くほど個性が際立つ味わいは、世界中のファンを魅了してやまないのも納得。知れば知るほど奥深いハワイ産コーヒーの世界を、あなたものぞいてみませんか？

ハワイの主なコーヒー
1 カウアイコーヒー
カウアイ島はハワイで最大のコーヒー生産地。なかでもカウアイ・コーヒー・カンパニーが有名。

2 ワイアルアコーヒー
かつてサトウキビ産業で栄えたノースショアのワイアルアで栽培。ノースみやげとしても人気。

3 モロカイコーヒー
島の北側に位置するクアラプウ高地で栽培されている。コーヒーズ・オブ・ハワイ農園が有名。

4 マウイモカ
カアナパリで栽培されるコーヒーの中でも希少な豆。チョコレートに似た芳醇な味わいが特徴的。

5 コナコーヒー
ハワイ産コーヒーの代名詞。数々の農園が独自のブランドを展開しており、味わいも異なる。

6 カウコーヒー
マウナロア山中腹のカウ地区で栽培。コナに比べ酸味が少なくなめらかでフルーティな風味が特徴。

世界に誇るハワイ産グルメ
「コナコーヒー」がすごい理由とは？

ブルーマウンテン、キリマンジャロとともに世界三大コーヒーのひとつに数えられるコナコーヒー。ハワイ島西部に位置するフアラライ山の中腹、約32kmの地域は「コナコーヒーベルト」と呼ばれ、火山性の酸性土壌と適度な雨量、日照量、寒暖差などコーヒー栽培に理想的な条件がそろいます。ここには大小約600もの農園が点在し、世界に名だたるコナコーヒーが栽培、生産されています。

　しかし、コナコーヒーベルトで収穫されたもの全てがコナコーヒーになれるわけではありません。コナには厳しい品質基準があり、丸豆と呼ばれるピーベリーに加え、上からエクストラファンシー、ファンシー、No.1、セレクト、プライムという5つのグレードに入った豆だけが、ハワイ州よりコナコーヒーとして承認。これより低いグレードの豆がラベルに「コナ」の名を冠することは、違法と定められているのです。

山の斜面で育つコーヒーは機械での収穫が難しく、基本は手作業。そのため完熟した実だけを選別して摘むことができ、上質な味を生み出す理由のひとつと言われています。また、コーヒーには難しいとされる、化学肥料や殺虫剤を使わないオーガニック農法を実践している農園も。標高1000mに位置するマウンテンサンダーコーヒーは、ロバやガチョウなど動物たちの力を借り、米国農務省認定オーガニックでありながら最高グレードのエクストラファンシーを生産している稀有な農園として知られます。