アロハ！ ヨリエです。
　ここからは、5月18日（日）にワイキキシェルで行われたコンサートの様子をレポートします。会場が屋外ということで、「風を感じながらピクニック気分でライブを楽しもう！」と、期待を胸に迎えた当日。ハワイでは珍しいどしゃ降りの雨ではありませんか（笑）。そんななかステージに登場したBEGINは、どんより暗い雨雲さえも温かく包み込むようなやさしくてハッピーなライブ演奏で、会場を盛り上げてくれました。

　一曲目は、ケアリイ・レイシェルの「カ・ノホナ・ピリ・カイ」を披露。BEGINの「涙そうそう」からインスピレーションを受けて作られたこの曲は、ハワイ語が分からない私にもどこか懐かしさを感じさせます。

　ボーカルの比嘉栄昇（ひが えいしょう）さんは、傘をさしながらステージを見つめる観客を前に「今日は良い天気にも恵まれ、うれしいです（笑）。晴天だったら暑くて今頃大変ですよ。一緒に歌ってもいいですし、歌わなくてもいいです。どうぞ気楽に楽しんでいってください」とコメント。「マイクが塩っぽい。海の味がして、沖縄を思い出します。島の味ですね」と微笑む比嘉さんは、終始和やかな雰囲気が素敵でした。もちろん、独特の歌声も最高！

　アコーディオン＆電子ピアノの上地等（うえち ひとし）さん。「赤とんぼ」や「ふるさと」など日本の動揺・唱歌や、デビュー曲「恋しくて」、名曲として広く知られる「涙そうそう」、「島人ぬ宝」など、さまざまな曲が盛りだくさんに演奏されたなかで、ブラジルに移民した人のストーリーを歌った「帰郷」は、上地さんが奏でるアコーディオンの音色が味わい深く、ぐっと心に響きました。

　また、私が感動したのは、日本のテレビ番組がきっかけで誕生したという曲「笑顔のまんま」。分かりやすいメロディが胸に刺さります。「つらい時でも笑ってられる、そんなあんたはほんまにアホや」と聴こえると、出だしから涙したのは私だけではないはず！

　ギターの島袋優（しまぶくろ まさる）さんによる、ディズニーと沖縄ソングのメドレーも素晴らしかったです。とくに「星に願いを」がロマンチックで、CDが欲しくなりました〜。ディズニーのカバーソングは「島袋優（BEGIN）with 一五一会オールスターズ plays Disney」というアルバムで発売されているそうですよ。

　この日は、BEGINのメンバーのほかにも、サポートメンバーとして、石垣島出身のカナミネケイタロウさんをはじめ、ハワイのフラハラウや沖縄太鼓のグループ、ローカルミュージシャンのキースやホノカ＆アジータも登場し、彩り豊かなステージとなりました。会場は、日本から参加したファンはもちろん、ローカルのファミリーやカップルも、みんなオリオンビールを飲みながら踊りだし、笑顔でいっぱいに。終盤は雨も止み、濡れたことさえもすっかり楽しい思い出となりました。

　最後は会場にいた全員で手を繋いで「ハワイ・アロハ」を合唱し、夢のようなコンサートは幕を閉じました。みんなを笑顔に変え、温かい気持ちにさせてくれたBEGIN。またハワイの空の下、彼らの音楽を聴く機会があることを心より願います。

　ちなみに…BEGIN初のハワイ単独ライブを記念しコンサート会場で発売されたハワイ限定CDは、ワイキキのスタジオ・リムでまだ手に入るそうですよ！ ハワイに滞在されている方、ぜひチェックしてみてくださいね。