効きめ抜群!?チャイナタウンの漢方薬局へ【ホン・ヨーク・トン・チャイニーズ・ハーブ】【カン・ザマン】
街の達人CHIYOさんと行くダウンタウン散策記。今回訪れたのは、チャイナタウンの本格漢方薬局。これでメグミの膀胱炎は治るのか...!?
公開日:2014.10.22
更新日:2020.08.18
※カン・ザマンは閉店しました。(2020年8月現在)
アロハ! CHIYOです。
今ハワイは10月31日の大イベント、ハロウィーンの準備で浮き立っています。先月のチャイナタウンの飲茶の後、また"ダウンタウンのおしゃれなお店路線"に戻るかと思われたこのコラムですが。今月はなんと突然、中国4千年の歴史を誇る漢方ドクター体験記です!
脈をみて、20以上の漢方を調合
木の皮や根、種、実、白い粉も!?
じつは...このコラムを担当してくださっているアロハストリートのメグミさんが、最近膀胱炎で悩まされているという話をお聞きし、数年前に私がやはり頻繁に膀胱炎になった時期、友人に紹介された漢方ドクターへ行ったら治ったということをお話したところ、「それを次のコラムにしましょう!」となり。体を張ってお仕事されているメグミさんに感動しながら、スミス・ストリートのマリン・タワーへ。
海に近いこのマリン・タワーという建物の中に、アンディ先生のオフィスがあります。この日はとても暑かったので着ていたジャケットを脱ぎ、まるで盆踊りをしている健康優良児のような私ですが...。
中に入ってメグミさんをご紹介すると、さっそく脈を測るアンディ先生。メグミさんは膀胱炎を長期にわたって繰り返しているので、多少時間がかかるかもしれないけれど、治るから心配しなくていいということでした。どうして脈だけでわかるんでしょう、すごいですよね~。
そして先生は、ノートに漢字でさらさらと文字を書き始めました。時々静止してじっと考えては、またさらさら...。「先生達筆ですね」と、どんなに具合が悪くても、常にメディアとしての鋭い観察を欠かさない(?)、メグミさん。
あっという間に、ノートには20以上の漢字の言葉が書き出されました。私も目を皿のようにして、たとえば「干杏」とか「舞茸」とか、何かわかる言葉はないかと思ってガン見したのですが、ひとつもわかりませんでした。このお部屋の壁一面は、何十にも分かれた引き出しになっているのですが...
アンディ先生は3つの袋を用意し、ノートを見ながら順番に引き出しを開け、得体の知れない乾燥した何か...を入れていきました。見たところ、木の皮、枝、根、葉、草、種、実、きのこなどのようでしたが、最後に白い粉も入りました。メグミさんは白い粉が気になって後で調べたそうですが、真珠の粉や石灰がよく漢方として使われるらしいです。そして私も後でちょっと漢方を調べてみたのですが、昆虫という言葉を見つけ、一瞬ぞくっとしてしまいました...が、メグミさんの漢方の中には入ってなかったです(と思います)。
この出来上がった袋の中味を2時間ほど煎じ、真っ黒に煮詰まった液体を飲みます。無駄な肉がまったくついていないアンディ先生を見て、思わず脂肪を落とす漢方を調合してほしいという考えが頭をよぎった私ですが。数年前に膀胱炎の漢方を調合していただいた時に、「先生、ついでに美肌と目がよくなる漢方も入れていただけませんか?」と言ったら、「まず膀胱炎を集中して治す。その他のことはそれから」とたしなめられたことを思い出し、言いそびれてしまいました(笑)。
モロッコ料理店でヘルシーな
ひよこ豆コロッケのサンドイッチを
そこから私たちは、できるだけヘルシーなランチを...ということで、ヌウアヌ・アベニューのモロッコ・レバノン料理「カン・ザマン」へ。ここは以前リツコ編集長もごいっしょに、ディナーでご紹介したことがある人気のレストランです。
じつは先日行なわれた、アロハストリート・イン・ワイキキのトークショーでもお話したのですが、ダウンタウンって本当に多国籍の魅力が味わえる場所なんですよね。これまでこのコラムでもご紹介したように、中国、ベトナム、イタリア、フランス、アイルランド、キューバ、メキシコ、インド、日本...などなど、本当にいろいろな国のお料理が楽しめるのがあらためてうれしいです♪
この日私たちがオーダーしたのは、ファラフェルというひよこ豆のコロッケのようなもののサンドイッチ、そして平たくいえばハンバーグ・サンドですが、お肉に使われている香辛料がやはり中東...というひき肉のサンドイッチの2種。ファラフェルといえば、先月ニューヨークで現地在住の友人のおすすめとして、ストリートの屋台でも食べました。日本人の口に合うお料理だと思います。
ちなみに漢方というのは、体質改善し、免疫力や抵抗力、自然治癒力を強めるために開発されたもののようです。アンディ先生が何度も「クリーン」という言葉を使っていたように、体の中の毒素を排出するような働きもあるのかもしれませんね。メグミさんも西洋医学だけに頼らず、しばらく漢方を取り続けたいということでした。早く全快し、体質も改善されて、もう膀胱炎にならなくなるように祈っています。
それにしても、先月の飲茶に続き、やっぱり中国人ってすごいなあ...と、またもや感心してしまった今月の取材でした。そしてアンディ先生との短い会話の中で、私はホームドクターからと同じく「運動しなさい」と言われてしまったことを付け加えておきましょう...。西洋医学でも東洋医学でも...というよりある意味すでに常識として、運動は健康のために不可欠ということですよね。はいわかりました、ちゃんと自分で努力して引きしめます...(笑)。日本はこれから寒くなりますが、みなさんも健康第一で! それではまた来月♪
チヨ・フリン/Chiyo Flynn プロフィール
- 北海道室蘭市出身。3歳よりヤマハ音楽教室に通い始める。室蘭栄高校卒業。北海道教育大学特設音楽科卒業。在学中は熊谷玲子氏に師事。卒業後、ヤマハの講師として4年間故郷室蘭の子供たちを教える。1990年よりハワイ在住。ハワイ大学大学院ピアノ・パフォーマンス科卒業。在学中はピーター・コラジオ氏、その後ポール・リドン氏に師事。”CHIYO FLYNN PIANO STUDIO” をホノルルに設立。国際色豊かなローカルの子供たちを教える日々。 ライフワークとしてクアキ二病院で毎月ボランティア・コンサートを続けている。
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